いやあ、びっくりしたんだよ!
久々だったし、不意打ちだったしね。え?何かって。せっかちだなあ。今話すとこだよ。アタシみゆまっしー。聞いてくれる?昭和デジャビュなとある目撃情報を。
昨日?いや、あれは金曜日。
ここのところ涼しかったので、4日連続で上手に啼けるようになったカッコーが、自慢タラタラ、でもサワヤカ男子を気取って声高らかに歌い上げている。そんな声を家に居ながらにして聞きワケも無く幸せな気分になっていた、ある昼下がりのことである。
江戸時代に玉川兄弟が江戸の飲み水を調達するために掘ったんだよ。と小学校3年の社会科「わたしたちの立川市」みたいな副読本で習い、ま、もうちょっと下流の三鷹あたりで太宰治が心中自殺をしたんだよ、と高校の現国の時間に習った(よーな気がする)、「玉川上水」の遊歩道を、いつものよーにアタシは愛犬ハレルとノンビリぶらぶら歩いていた。
老若男女のランニングさんに、ほぼ老老男女のウォーキングさん、後はアタシ達みたいなワンコ連れ(&ホントに時々肩のせネコ連れ)さん、後は自転車もソコソコ通る、まあ玉川上水銀座とは言わないけど、シャッター通りよりは人が行き交っているのではないか、という遊歩道。
で、この時もアタシ達の30mくらい前方を、60代くらいとお見受けするご夫婦が歩いていた。
と、急に女性がギアチェンジ。スタスタどんどん行ってしまった。ん?アイロンでもつけっぱなしなのを思い出したとか?こんなことを思ったか思わないかくらいのほんの数秒後。
男の人が立ちションを始めたのである。
うわーーーー最近見なかったよ!この光景。
今でもいるんだねえ。絶滅してなかったんだねえ〜
昔々はね、結構平気であったよね。町中でも電柱で酔っぱらいオジさんがしてるのとかさ。まあ欧米人からはメチャクチャ非難ゴウゴウだったけどさ。ま、フツーの光景だったし、正直アタシはいきなり
かーーーっ!
とか言って、タンを吐くオヤジより密やかで良い、と思ってる。
しかし。アタシもそっち行きたいんだけど。
さすがにその横、通り抜けるの、勇気いるわ。
はーちゃん、時間稼いでよ!
進まないでいいように、なんかしてよ!
アタシの願いが通じたのか、はーちゃんは時間稼ぎを始めた。
草むらにひょいっ!と飛び込み、ヒモの最大限の可動範囲で大きく行ったり来たり。それがだんだん小さな行ったり来たりになって・・・
そう。ヤツはPOPO(スペイン語でう○ち)を始めたのである!
ああ、作業中のオジさんの横を通らなくてよい、いい口実だ。じっくりやれよ、ハレル。そう温かい目でハレルを眺めたとき。
アタシの視界にはハレルだけでなく、どうしてもオジさんも入ってきてしまうのだが。
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こいつら、そっくり。
《類似点》
- アタシに背を向けている
- なんか姿勢がちょい猫背
- 一度ちょろっとアタシを振り返り、かといって視線を合わせるのでもなく単なる存在確認?をする
ほほー。やっぱ人間もしょせん動物。一緒一緒!
さて、オジさんすっきり!スタスタ行っちゃった。
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ハレルもすっきり!スタスタ行き…ません!このPOPO取らにゃ。
あり?
なんかイヌのほーがマナー勝ち???
なんか複雑。ま、いーか。
おしまい!