昨日のブログでも打率に例えて話を進めたけど、今日も快進撃を続けるイチロー選手(13日は四球だけだったけど)へのオマージュ!凡人みゆまっしーの打率の話だよ。どぞよろしく!
といってもトーゼン野球の打率ではない。
アタシの人生で、バスや電車の席(打席)についたなかで、人に譲ってもらった率(打率)は、どのくらい?という話。
そもそも、そんなことを考えたのはコレのおかげである。
特別お題「心温まるマナーの話」 by JR西日本
ほほー。特別お題。では電車だけに「便乗」しちゃいましょか。
んで電車でマナーっていったら、やっぱり席の譲り合いでしょ!
今後ね、アタシが歳を重ねていけば、この譲られ打率はどんどん上がっていくんだろーと思うんだけど。今現在のアタシの打率はすこぶる低い。だって、人生でまだ2回しか人に席を譲られたことないもん(覚えてないコドモの頃に多少あるかもしれないが)。
そのうちの一回が20代のとき。朝の満員の通勤電車で貧血になって座り込んだら、前に座っていたサラリーマンの若い男性がすぐに「座ってください」って譲ってくれたんだな。完全にホワイトアウト状態だったから本当に助かった。あの時のお兄さん、ありがとう。
もう一回が30代のとき。場所はメキシコ・シティ。中心部と郊外を結ぶ私営鉄道のなか。ここで昼ひなか、急に席を譲ってもらっちゃったんだ。
貧血?起こしてない起こしてない。
妊婦?いやいや。間違えられる体型でもないない。
その上。譲ってくれた人はおじいさんだったのよ!
日本だったら、そのおじいさんが乗り込んできたらアタシが席を譲るね。そのくらいのお年・風貌の方に席を譲られてしまったわけだから、本当にビックリしたよ!
「いえいえ、とんでもない。大丈夫です。どうぞ座ってください。」
ココロの声(そんなアタシ疲れてる?ちょっとやめてよ失礼な)
固辞するアタシに、そのおじいさんは
「いえ、でも女性に席を譲るのが私たちの国の習慣ですから」
そう言って、ニコニコしながら頑としてアタシを座らせようとする。
ココロの声(これは座らない方が国際摩擦か。郷にいっては…ってヤツね)
そうして人生2度目の譲られた席に着いた。元気な状態で、ちょっぴり居心地悪く、でも…メキシコという国がまたちょっと好きになって、ついでにおじいさんを男性として好き…にはならず(すまんね)、人として感謝と尊敬をして…。あの時のおじいさん、ありがとう!
そういえばこれは余談なんだけど。もうひとつ、この同じ路線でビックリしたことがあったっけ。
下り始発駅から始めて乗ろうとした時のこと。当時付き合ってた彼(なんてことはない、別れた元夫だ)が「この時間帯は男と女は乗り込むホームが違う」と言うのね。なんのこっちゃいと思ったが、確かに見ているとコッチのホームは男ばかり。アッチのホームは女ばかり。そしてラッシュ時だからどっちのホームも人でいっぱい。で、はぐれるとイケナイから、とアタシは彼といっしょの「男ホーム」にいたわけ。さて。
男ホームと女ホームの真ん中に電車が入ってきた。
と。まずは女ホーム側のドアが開いた。しばらく経って男ホーム側。そう、女性優先乗車の仕組みだったのよ!
日本でもラッシュ時の女性専用車両というのは、けっこう多くの路線が採用しているシステムだけど、この女性優先乗車はまず日本のどこにもないんじゃないかな(ちなみにメキシコの地下鉄にもラッシュ時の女性専用車両あるよ)。そもそも専用車両のシステムはハッキリいって痴漢対策。もともとの発想が違うでしょ。
かといって、アタシはこのシステムを日本で導入してくれ、と思っているわけではないから。中南米特有のマチスモ(男性優位主義)は、時にスマートな女性優位主義の面を見せてくれるけど、日本にシステムだけ持ち込んだって、まあ2000円札の二の舞ってところでしょ。あっという間に自然消滅。じゃあ、女性じゃなくって、例えば60歳以上とか妊婦さんとかを優先乗車にしたら?…どう考えても現実的ではないね。
そんなシステムを作るとか変えるとか、そういう次元じゃないんだよね。問題は。
おっとっと。話がそれちゃった。そんなドエライ話をしよーってんじゃないのよ。今回は。アタシのアタシによるアタシだけの話だった。さて戻ろうか、話に。ついでに今に。そして日本に。
40代の現在のアタシ。日本に住んでる。当然席を譲られる年齢ではまだない。女性だから、という恩恵もない。よって打席では0をひたすら重ね、譲られ打率は下がる一方である。でもね。
いいの。それは。
いいの。それで。
譲られ打率はアタシからドーコーできるものじゃないから。人を変えることなんて出来ないし、社会を変えようとも思わない。そもそも今、譲られても困っちゃう。お陰さまで健康だから貧血もおこさないよ(そもそも満員電車にほとんど乗らないし)。
そんなアタシが今、自分で唯一出来ることは自分が人に譲る打率を上げること。
今までも漠然とご年配だから…と席を譲ってきたけれど、そうじゃないんだな。「年齢」だけのフィルターではなく、もっともっと人全体を「思いやり」のフィルターを通して眺め、スマートに席を譲れる人になりたいな。この特別お題を書くことで、そんなことをつくづく思ったよ。
そんな『打席』に立った時、アタシは今までアタシに席を譲ってくれた2人の姿を、薄いフィルターの向こうにぼんやり見つけることだろう。
相手が若くても、満員電車でも。困っている人を察知したらすぐ行動を起こしてスマートに席を譲ってくれた、あのサラリーマンのお兄さん。例えあのときガラガラの電車だったとしても、彼は「あっちに行けば座れるじゃないか」なんてことを考えもせずに「一番近い席だから」とアタシに席を譲ってくれただろう。そんな彼を。
自分が例え年配でも。自分の信じる文化・慣習・価値観で、外国人だろうと同じく接し席を譲ってくれたメキシコのおじいさん。相手によって態度を変えない、自分の強さと相手へのやさしさをスマートに見せてくれた、そんな彼を。
この二人を感じ助けられながら、アタシもこれからの50代、60代…どんどん打席譲る率をスマートに高めていこう。そして70代、80代、90代…(ホントはもっと生きるつもり)、きっと譲られ率も上がっていくだろう。これはこれでスマートに受け入れよう。だけど年齢を言い訳にせず、自分が譲る率も上げられるなら上げていくんだ、あくまで無駄なく、騒がず、スマートに。
そう、そのときアタシのお手本になるのはイチロー選手。
年齢も何もかもを言い訳にも自慢にもせず、自分のそのとき出来るベストをスマートに続け、どんな偉業を行っても通過点でしかないように淡々として、そしてどの年代でも輝いている。そんな彼の生きる姿が、アタシの電車の譲る打率・譲られ打率向上プロジェクトを応援してくれるはずだ。
キョロキョロ、バタバタみっともない。
スマートにスマートに。見ててね、3人の男性陣!
ふふふ。電車に乗るのも年を取るのも、ちょっぴり楽しみじゃん。
おしまい。
おまけ)
10年前メキシコで生活していた時、某スポーツニュースのお決まりのオープニング映像で、各スポーツのスター選手が次々現れるなかにイチロー選手がワンショット出るのが自分のことのように嬉しかったし誇らしかったなあ〜。
あの頃からイチロー選手はスター。10年後の今もスター。メジャー3000本も日米通算4256本も彼のなかでは通過点なんだろうけど。応援してます、ずっとずっと!!
6/16追記)本日一気に4256本タイ、4257本記録更新!非公式でもなんでも!おめでとうございます!
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