出かけるとき。ハンカチ・ティッシュは忘れても、電気消すのを忘れても、鍵をかけるの忘れても、決してタダタカは忘れてはならぬ。ならぬものはならぬのです。これがウチの家訓である。そこまでお出かけに必須のタダタカ君を、今回は全力濃密ご紹介!
忙しくってじっくり読んでられないのよ!って人は、最後のまとめに一気にJUMPで!
1. 伊能忠敬って誰?
伊能 忠敬(いのう ただたか)【1745-1818】は、江戸時代の商人・測量家である。通称は三郎右衛門、勘解由(かげゆ)。字は子斉、号は東河。
寛政12年(1800年)から文化13年(1816年)まで、足かけ17年をかけて全国を測量し『大日本沿海輿地全図』を完成させ、日本史上はじめて国土の正確な姿を明らかにした。伊能忠敬 - Wikipediaより
ま、ザックリ言ったら最初に本格的な日本地図を作った人だ!アタシら地理科出身者にとってはメチャクチャお世話になってるんだけど。そーかあ。ちょうど200年前に日本一周を終えたんだな。いやいやご苦労。ほんとアリガト。
で、200年たって。彼がまるでイエス・キリストのような奇跡の復活を果たす。
それがこれだ。
山佐(YAMASA) 万歩計 ゲームポケット万歩 新平成の伊能忠敬 ピンク GK-700P
※ちなみに「万歩計」は山佐の登録商標。いわゆるセロテープだのサランラップだのマジックなどと一緒だ。他の会社は使えない。そこで一般名詞は「歩数計」である。
さて、ではこの復活した伊能忠敬氏(今後はタダタカとする)を詳しく紹介しよう。
2. 最強万歩計・タダタカの解体新書
1) 耐水性△
そもそも我が家に初めてタダタカが降臨したのは 母の誕生日のときだった。
先々代のポケット型歩数計 五街道(現在販売中止)は制覇して人に譲渡。次にいいかも!と思って買った先代の腕時計型歩数計は、動作が不安定。いっぱい歩いても歩数300!とか、おおよそありえない数字で完全なる失敗品だった。そうクサっている彼女のために色々探して、ま、結局は自分の趣味でタダタカを選びプレゼントしたのだが。
この母のタダタカは、わずか2ヶ月でオダブツとなった。
死因は水死。もしくは全身打撲。
ジョジョジョジョ〜(水注入)、グワングワン(廻る廻る)、シャパパパパパ(さらに高速旋回)、で、ピーピーピーの合図で白い悪魔(洗濯機ともいう)から彼が掘り出されたときには完全に白目をむいていた。優しく体中を触り起こそうと試みるも、もうウンともスンとも言わず(ホントにウンとかスンとか言われたらピノキオだが)、彼の顔(液晶ともいう)に生命の光が再び宿ることはなかったのである。
家訓1)洗濯前には必ずポッケからテッシュとタダタカを出すべし。
2) エンターテイメント性①地図の進み方◯
水死したタダタカを見つめ、母はポツリとつぶやいた。
「せっかく東京を出て千葉に入っていたのに…」
未練タラタラであるが自業自得でもある。
そう。このタダタカは日本橋を出発点として、日本の海岸線を半時計回りに廻っていくようである。そこで東京を出ると今度は千葉。
「現在千葉県。茨城県まであと◯◯キロ」
みたいな表示が、千葉県の地図上で今現在自分がバーチャルに居るポイント表示と交互に現われる。
※北海道の場合。今後の楽しみを奪うと悪いのであまり鮮明でないものでお許しを。
「ああ、九十九里浜ついに入ったな!」
「けっこう広いな、九十九里浜!」
「す、進まねえ…壊れてんじゃねーの?」※壊れてません
「抜けられねえ…恐るべし!九十九里浜…」
こんなバーチャルな感じで、日本の広さを体感できるのである。母がハマるのも無理はない。ってか見てたら自分のも欲しくなった。
そこでちょっと過ぎた母の日のプレゼントとして母に二代目を購入。ついでに姉の誕生日祝い用と当然自分用にもチャッカリしっかり買って2014年6月。一気に我が家にタダタカが増殖して出現することとなった。
家訓2)九十九里?ふっ。まだまだ。リアス式海岸侮るなかれ。
家訓3)北海道は島じゃない。あれ、大陸だから。
3) 耐久性・電池寿命◎
◉耐久性
紹介しよう。アタシの(上)と母の(下)のタダタカである。
上から今日の年月日、今の時間、開始日である。
時計は若干の狂いがあるが、どーせ我が家の時計で合っているものなんてない。10分くらいの誤差は気にしない。
※一ヶ月で数分の誤差が生じるようだ。キッチリさんはこまめに時計合わせをするとよい。
ここにはないが同時に購入した姉のタダタカも含め、三人とも2年以上経過しているがしっかり動作している。長期の使用を想定した歩数計なだけに、この耐久性は本当に大事なところだ。
どんなに面白くったって途中で壊れてしまうようなら、それこそ今までコツコツ積み上げてきた旅の軌跡がパーである。愛が深いほど憎悪は強くなるだろう。
ここらへんが他の歩数計よりちょいとお高めな理由かもしれない。
ついでに言えば、けっこうゴトンと落としてもいるが、やはり3つともとりあえず壊れていない。スカイツリーから落としたらどうか、までは試すチャンスがないのでやっていないが、自分の腰から落ちるくらいなら我が家の耐久テストでは合格である。
◉電池寿命
使用電池はボタン電池CR2032。電池寿命は説明書によると一日10,000歩くらいの使用で約半年だそうである。
実際のところは、使い方でけっこう差がでそう。アタシは2年でまだ3回くらいの電池交換だが、母は5回以上換えている(でも歩行時間・距離は母の方が少ない)。
- しょっちゅう液晶画面をいじくってる?※容疑は否認中
- 本体自体や電池の個体差?
でもまあ、一ヶ月で交換なんて頻度ではないので電池寿命もまずまずではないだろうか。
一番心配だったのが、電池交換の際に累積データが消えてしまわないか?これである。
結論から言うと、その心配は不要である。
現在の日時などはイチからセットしなくてはいけないが、累積に関するデータ(開始日・現在地・累積歩数・距離・日数など)はしっかりと引き継がれ、何も打ち直す必要はない(最初にセットした体重や歩幅などのデータも残っている)。安心されたし。
とはいえ。
家訓4)電池の予備は買っておくべし(電池残量少の表示も出るがそこから結構すぐ切れる)
4) エンターティメント性② 数々の別キャラ登場◯
タダタカは実は多重人格である。普段はちょっとお茶目な中年オヤジだが
ふっと気づくと茶坊主(一休)になっていたり、オタミという名で女装していたりする。現在アタシは6人のキャラを目撃しているが、説明書によるとめったに現れないキャラが他にも何人かいるらしい!
これは是非キミに直に体感してもらいたい。よって画像は自粛させていただく。
とはいえ。
家訓5)レアタダタカを目撃したら同僚にガンガン自慢すべし。
5) 同行者の存在の重要性◎
今、家訓5に書いたように、自分が嬉しいことは人と共有したいものである。自慢したいし、されると悔しいからナニクソ!自分も!と頑張れるものである。
この我が家のオンナ3人タダタカとの旅。その開始の噂をどこからか聞きつけた姉の高校時代の友人が、数ヶ月遅れではあるがタダタカをゲットし参戦してきた。
彼女はスゴい!あっという間に姉を追い抜いた。
母も去年は抜かれていた。
アタシも今年はついに抜かれてしまった。
きっと彼女も一人だったらこんなにアツくならなかったかもしれない。アタシたちというちょっと前を行くウサイン・ボルトがいたからこそ、ケンブリッジ飛鳥選手はより頑張れるのである。そしてついには、きっと東京五輪では、世界を抜き去ることさえ可能なのである!(ちょっとなんだか自分でもわかんなくなってきた)
もちろん一人でも十分楽しめるだけのエンターティメント性は備わっている。
- バーチャルで日本一周をする旅の感覚(=宿泊費はかからない)。
- ドンドン歩くほど地図が描かれていく快感(=地理にも詳しくなる)。
- 歩いた距離に応じた消費カロリーの表示によるダイエット効果の可視化(=本当に痩せるかは別)。
- 一日10,000歩を超えると鳴る音楽とヨクヤッタ!のタダタカの激励による達成感や自己肯定感(=お一人様でも寂しくない)。
- 日本一周までは死ねないな〜というささやかな生への執着(=敬老の日などのプレゼントにすれば、長寿を願う言葉はいらない)
※このカロリーを消費するにはどのくらいの時間・歩数を歩くのか。それは前回のコチラの記事で公開中!いつもポケットにボクと伊能忠敬だワン!ギャラクティカ・マグナムっ!
ざっと挙げただけでも、このタダタカを一人身につけるだけでイロイロな嬉しいことがキミの日常にやってくるだろう。
その上で。これを人と共有すればその喜びは倍増し、何より継続のモチベーションが違ってくるのである。誰もいない、という人は。是非アタシと同行してほしい。一緒にアツくタダタカとの旅を語ろうではないか!
家訓6)旅は道連れ世は情け。タダタカ持つものに悪人はいない。
6) コストパフォーマンス◯
「歩数計」で検索をかければ500円を切った商品から、熱中症指標などが出る20万円を超えるものまで、それこそピンキリである。
そうした多種多様な歩数計のなかではタダタカは一般的に高めと言われている(正規価格5400円)。しかしAmazonなどでは新品で3000円を割る商品も多数出品されていて、実際私もそうしたところから購入した。この金額を高いと思うか安いと思うかは人それぞれだ。
単に一日に何歩歩いているか数字だけを知りたいのか、データを蓄積保存したいのか…など自分が歩数計に何を求めるのかで決めればいいだけのことである。
- 操作が簡単(あんまり複雑だと面倒になって使わなくなる)
- 歩くのが楽しくなるようなお遊び要素がある
- 時計機能(普段時計を持ち歩かない人用)
- 消費カロリー表示
- ポケット・バッグ・首下げが可能
このヘンを歩数計に求める人には、間違いなくタダタカはいいよ!とお勧めする。逆にお勧めしないのは次の機能を求める人だ。
例)毎日の歩数の一週間分のデータを見たい
タダタカは累積は残るが一万歩・1時間・1kmが最小単位。就寝前または23時59分にその日何歩歩いたのか確認しない限り、一日の総歩数などは確認できない(0時になるとリセットされ、どこにも残らない)
なんと!14日分のデータのメモリー機能が内蔵されていることをこの記事の投稿後にHPより発見!トリセツをいかに読んでいないかの証明だ。アタシの2年はいったい…
例)カッコいいデザイン性
タダタカは3色あるにはあるが、基本は白。お世辞にもカッコいいデザインではない。
さあ、キミは何を歩数計に求めるのだろう?
まとめ
万歩計・新平成の伊能忠敬のメリットはこれ。
- 操作が簡単=始めに日時や個人データ(歩幅・体重など)を入力してしまえば、あとはお子さんやお年寄りでもボタン操作は容易
- バーチャルで日本を旅したり歩いた分だけ地図が描かれていったりなどのお遊び要素があり、楽しく続けられる
- カレンダーや時計機能・消費カロリー表示などもある
- 過去14日分の各歩数・距離・時間データのメモリー機能がある追記分
- ポケット・首下げのほかカバンに入れておいてもきちんと歩数がカウントされる
- 我が家の3個は2年以上問題なく作動。耐久性に問題はないと思われる
- 電池寿命も説明書記載の半年は間違いなくもっている
- 自分一人でも楽しいが、人と一緒に使うことで距離を競ったり、励まし合ったり、出て来たキャラを教え合ったり…より継続のモチベーションが上がる
デメリットはこれ。
- 耐水性はない(洗濯機は×。しかしこれは多分ほかの機種も同じだろう)
- 一般的にやや高価(¥3000〜5000)=ただ機能的にはコスパは良い
- 色は基本白。デザイン性にはそれほど優れていない
- 体脂肪だのなんだの…健康面に特化したデータ機能はそれほどない
こうした機械は使ってナンボ。どんなにカッコいい機種・多機能搭載でも持っているだけでは宝の持ち腐れである。
我が家はこれを持ち始めて、間違いなく歩くことが前より楽しくなった。タダタカのために、一駅前で降りちゃおうかな?(財布にいい)自転車やめて歩いてスーパー行こうかな?(余計なものを買わないからやはり財布にいい)犬の散歩、また行っちゃおうかな?(愛犬・自分のカラダにいい)いいことづくめ!ひゃっほい!
2年でまだ日本一周の20%強。ってことは、このペースだとあと8年は楽しめるってこと※そんなに悠長にやっていたくないせっかちさんのために実距離モードのほか50倍速で日本を廻れる高速モードもあり。
落として無くさないようにしなきゃ。で、落としても連絡できるように裏に電話番号まで書いてあるこの愛しっぷり。キャーはずかしい!
そろそろ自分はリアルはメキシコにまた住むが、それでもバーチャルで日本も旅できる。一緒に始めた家族とともに、離れていてもバーチャルで一緒に旅を楽しめる。リアルに一緒じゃないからこそ、できることかもな。うん。
そんなこんなで。アタシにとっては。
タダタカは最強・最上の歩数計である!
これからもタダタカと人生を共に歩み続けるのみである!
商品リンク
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※母モデル
※みゆまっしーモデル
※姉モデル
おしまい。愛し過ぎて5000字超!
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