ミシンいらずのリメイク術。今日は半幅帯を使ってタブレットケースを作ろう!の巻。はじまりはじまり〜(BGM:笑点のテーマ)
0.半幅帯とは?
半幅帯(はんはばおび)は、日本で使用される女帯の一種。別名、細帯、四寸帯。
並幅(約36センチ)を半分に折って(鯨尺で4寸)仕立てることからいう。(中略) 長さは3m60cm程度が標準だが、浴衣ファッションのブームにより、アレンジのしやすいように長くなっている傾向がある。
1.帯を探す・選ぶ(コレが楽しい!)
A) 作りたいものに合わせ、帯幅を確認する
今回ケースを作ろうと思っているタブレットはコレ。
ASUS タブレット ZenPad 8 Z380KL 12.3 x 20.9 cm
で、これにちょうどいいのが半幅帯(だいたい15cm幅)ってわけ。横幅そのままで使えるので本当に簡単&ムダがない!
しかし実は半幅帯でも幅は結構いろいろ。またタブレットサイズもまちまちだ。そしてより細帯(旅館の浴衣の帯みたいなの)だったらスマホケースに、普通の袋帯でデスクトップPCケースに…今回の応用で他のケースももちろん可能!そこで作りたいもののサイズを考え、半幅帯に限定せず、アナタの作りたいものにあった帯を選んでね~!
B) 帯を探す
さて。では帯は持ってる?持ってなかったら骨董市や古着屋さんを探すのもいいけど、おススメは家族・親戚から譲ってもらうこと。それについてはこちらにまとめたよ。ちょっと長いけど良かったらどうぞ。
C) 帯を選ぶ
参考までに今回の自分の場合をご紹介。
A,D :ひとえの半幅帯(浴衣帯?)メキシコカラーのDも面白いが、ひとえだとクッション性が弱いので、タブレットの保護としては弱め。しかしだったら二重に折って使えばいいわけで、まあなんとかなるもんである。
B:名古屋帯の胴の(細い)部分 ここも半幅帯と同じ幅なのでいい感じ
C:作り帯(巻くのが簡単なように分割されている帯)の一部も使える!
同じ帯でも柄のどの部分をどの向きに使おうか…などイロイロ楽しんで決めよう!
2.帯を裁断する
今回私は先のCでそのまま使えそうな部品があったので、それを使うことにした。しかし通常は一本の帯から切り出して使うと思うので、簡単にその流れを見ておこう。
袋になっている帯をパツンと切るとこんな感じ。
たいてい帯芯が入っているはず。あった方がもちろん丈夫。しかし脇を縫うときに結構固くて縫いにくい(私は毎回ペンチで針をひっぱった)。か弱き乙女でそんなのムリ!って人は、この帯芯を取ってしまってもいい。とはいえ入れたまんまで力もかけずに縫う方法も後で紹介する。結局は…お好みだ。
切り口は内側に折って・・・
ここをまつって綴(と)じればいいわけだが、綴じるのは最後にしよう(理由はあとでわかる)。
それでは帯の実際の必要量を見よう。
(端はまだまつってないのでクリップ留めになっている)
まずは帯を二つ折り。チョロっとタブレットの頭が出るくらいが取り出しやすい。
今度はフタの部分だ。
かぶさる量をどのくらいにするか。お好みで決めよう。
短め?長め?
決まったら折り込み分1cmくらいを足したところでカットし、折り込んでおこう(やっぱりまだ綴じない)。
3.千鳥かがりで両サイドをかがる
帯は厚さもあり、待ち針はつらいので、小さなクリップなどで留めておくといい。
今回丈夫にしたいので糸は凧糸を用意。縫う長さの4倍あれば十分間に合う。
さて、今回使う千鳥かがり。一番よく目にするのはコレコレ!
甚平の袖つけの部分!甚平も凧糸でかがる。あの感じである!
最初の玉結びは布のなかに入れちゃって・・・
で、ここを自分で縫いながら写真を撮る、という高等テクニックが出来なかったので、とりあえずは千鳥かがりのやり方については他の方のサイトを貼っておく。時間ができたら動画でアップするぞ!
甚平の袖付け ー千鳥かがりのやり方。 | Better Life Lab. - 楽天ブログ
(めんどくさがりの私はやったことがないが、本当はこの方が言っているように、目打ちとかで穴を開けておけば間隔も狂わないし、縫いやすい。初めての千鳥かがりだったらこの方法がおススメだ。)※ちなみに「千鳥かけ」というのは別の縫い方なので注意!
さて。どんどん縫っていくとこんな感じになる。
口に近い方の縫い終わり部分(親指横)は、タブレットの出し入れで 力が働く部分。重ね縫いをしておこう!
両側を終えたところ。
これで90%は完成したようなもんだ!
4.スナップピンをつける
今回はスナップピンだが、マジックテープでもいい(後ほど出てくる)。要はタブレットケースだから、出し入れ簡単&機械に当たっても被害なさそげなモノが良い(ふさわしくないもの=マグネットボタンなどボタン系)。
まず、フタの内側中央部分に♂のほうのスナップをつけ…(タブレットは入れておくが、液晶画面は裏にしておこう)
♂(オス)を押す(オス)!
ぎゅぎゅぎゅぎゅ!
すぐフタとって見ると
凹んでるところに即裏から待ち針!♀のスナップの中心としよう。このスナップピンをつければ・・・
できあがりである!
5.完成・その他のバリエーション
さて。実は今回の子には親がいる。
右の一作めはマジックテープ止めで作った。
マジックテープはそこにゴミがついちゃったりして結構長年使っていると美しくなかったりするが、開け閉めは便利。このへんもお好みでどうぞ!
ちなみに帯幅が上(旧)は14cm、下(新)は16cm。ジャストサイズは旧作である。
2.の裁断のときに、口などはまだかがるな!と言ったが、その理由は…
A:脇のかがりやスナップ留めの縫い終わりの玉止め処理がラク。
B:なんと隠しポッケになる!
ここにノートとペンなんかが入っちゃうんだな(これ、芯を抜いちゃうと帯の裏を走る糸が引っかかりやすかったりするので、こういうことがしたいなら帯芯はやっぱり取らない方がいいかも)。まあ、フタ側はかがっておいた方がいいけどね。
最後に。実はこの親にもさらに年老いた親がいる。
私の相棒・電子辞書ちゃん入れである。カレコレ10年超。 凧糸強し!帯強し!全然切れない・へたれない。是非ともお試しを〜!
さあて。新しい相棒のケースがまたできた。うん。キミも相棒だけどね。キミにケースは要らないね。でも雨が多いし、レインコートはやっぱり作ろうかねえ…???
おしまい!
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あまり作り方が丁寧ではないのでアイディアとして↓
作業工程がしっかりあるのはこちらたち↓