ペット(犬・猫)と海外に行くかな?行こうかな?
そう考えた一番最初にチェックしておきたいことをまとめたよ。だってね。行く国によっても、連れていく子の種類でも準備する内容が大きく変わってしまうから。例えば。
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行きたいのに行けない!そんなことになったら大変!今回述べる5つのチェック項目を押さえて、一番最適な時期・方法を考えるお手伝いができればいいな。
では、さっそくチェック開始!(最終更新2016/12/6)
- cheak1)アイスランド・オーストラリア・ニュージーランド・フィジー諸島・ハワイ・グアムだけに行く?
- cheak2) 2年以内の短期滞在ですか?
- cheak3) 相手国の入国条件を調べましょう
- cheak4) 移動時期は夏を予定していますか?
- cheak5) 連れていく子は小さい?大きい?
- まとめ
cheak1)アイスランド・オーストラリア・ニュージーランド・フィジー諸島・ハワイ・グアムだけに行く?
YESの方へ
おめでとう!狂犬病清浄地域です(2016/12現在)!
いろいろ帰国に関しては手続き楽です。
でも若干ルールがあるので詳しくはこちらのページをどうぞ。
また日本に帰国予定ならマイクロチップは必要です。
このへんを確認したら、cheak3) へ一気にGO!
ここでちょっとショックなことになるかも…(一応伏線)
NOの方へ
すみません。狂犬病清浄区域ではありません(2016/11現在)。
今後のすべての問いに答えていってください。
cheak2) 2年以内の短期滞在ですか?
YESの方へ
日本に帰ってくるためには、マイクロチップが装着され、かつ2回以上の狂犬病注射を受けたのち狂犬病抗体検査というものを受けて規定値以上である証明が必要です。海外でこの手続きをすることは大変なので必ず日本で受けていきましょう。
◉マイクロチップ装着から早くても抗体検査が受けられるまで:マイクロチップと一回目の狂犬病注射、2回めと抗体検査を同時にしたとしても約1ヶ月
◉検査結果が出るのに必要な期間:約1週間〜1ヶ月
★つまりどんなに詰めても約2ヶ月は準備に必要です
★逆にすごく短期の旅行を考えていたら、抗体検査の採血は帰国予定日より6ヶ月前には済ませていなければなりません
マイクロチップについてはこちらを参照
詳しい抗体検査についてはこちらを参照
★このケースの検疫所の解説ページもご確認を!
NOの方へ
絶対に日本に帰ってこないなら出発前に抗体検査は要りません。アメリカ合衆国など日本とマイクロチップの規格の違う国へ行かれるのなら、それもあちらで入れた方がいいかもしれません。
でも…一時帰国の可能性がある、数年後には帰る予定…などの場合は、一応やはりマイクロチップと抗体検査については一通り確認しておいてくださいね。
経験者は語る!コーナー
◉2年以上先の帰国予定でも日本で抗体検査をしておくメリットを結構出発近くになって発見!結論からいうと間に合ったので日本で抗体検査受けました。詳しくは下の「狂犬病抗体検査は…」のリンクからどうぞ! |
cheak3) 相手国の入国条件を調べましょう
動物検疫所のHPで確認!
ここに載っているように国によって必要な書類はマチマチです。
(入国条件の一例)
事前許可(パーミット)
マイクロチップの装着
狂犬病の予防接種
ジステンパー、猫白血病などの予防接種
外部寄生虫、内部寄生虫の駆虫薬投与
血清検査 (中略)
在住(期間)証明
ザックリでいいのでこの上のリンクから、大まかな流れを掴んでおきましょう。
相手国の大使館のホームページで確認!
それを読んでもわからないことは電話やメールで直接問い合わせましょう。
経験者は語る!コーナー
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相手国に必ず確認しておきたい3点!
- 犬種や頭数などの制限などはあるか?
国によっては動物そのものの入国が規制(例:ジャマイカ)、闘犬種の持ち込みが禁止(例: デンマーク)、3カ月未満、6匹以上のペット入国制限(例:ベルギー)…などいろいろな決まりが。自分の条件がそもそも可能かどうか、必ず具体的に確認しましょう。 - 航空貨物での輸送しか認めていない国か?
機内持ち込みおよび受託手荷物(貨物室預かり)としての輸送を認めていない国はこちら→(オーストラリア・ニュージーランド・ハワイ・イギリス・アイルランド・香港・UAE・ケニアなどなど)。
その場合は輸出通関手続きや航空貨物運送状(Air Waybill)の作成が必要だったりと、かなり手続きが面倒。業者を通してしか受け付けない場合もあり、そうすると一匹数十万円かかるようです。必ずここも確認しましょう。
※ここに該当する場合はcheak5)は飛ばしてください
※とはいえイギリスの場合、オランダなどに一度入国し、船でイギリスに渡る方法もあるようです。しかしECから離脱した後も可能かは不明。やはり最新情報を! - 時間のかかる入国前の検査などはあるか?
日本は入国前に抗体検査後180日の待機時間を課しています(イギリスも2012年までは同じでした)。そのためすぐに行きたいと思っても検査から180日(約半年)経っていないと、入国しても検疫所で指定期間勾留ということも。貴方の国は大丈夫ですか?
ともかく早めに確認!
後になってペットと海外へ行く計画自体を見直さなくては!なんてことにならないように、具体的に動き出す前にまず!確認しておきましょう。
cheak4) 移動時期は夏を予定していますか?
YESの方
特に暑い国・地域に行かれる場合、航空会社によっては断られることも。この後のcheak5)とも絡んできますが、特に機内持ち込みが出来ない場合、時期を変更したほうがいいかもしれません。使用を検討している航空会社へ確認してみましょう。
※特にしし鼻・短鼻系の犬種(フレンチブルドッグ・パグ・ドーベルマンなど)・猫種(ヒマラヤン・ペルシャなど)は要相談!
NOの方へ
日本は暑くなくても経由地・行き先は暑いかも。そうするとやはり航空会社によっては断られることも。やはり一度航空会社へ確認しましょう。
※特にしし鼻・短鼻系の犬種(フレンチブルドッグ・パグ・ドーベルマンなど)・猫種(ヒマラヤン・ペルシャなど)は要相談!
cheak5) 連れていく子は小さい?大きい?
小さい子(小型犬・猫)の場合
機内持ち込みが可能かもしれません
- ヨーロッパ系の航空会社に多いようですが、自分の座席前に置けるくらいのサイズなら機内持ち込みが可能な場合があります。
例えばエアカナダ。キャリー含めて10kg以内。
aircanada.com - ペットの機内持ち込み
貨物室で寂しい思いをさせなくていいのは安心ですね。こうした航空会社をまずは探してみましょう。
- ただ、やはり飛行機の中は非日常。ペットもナーバスになり無駄吠えしたり、暴れたりすることも実際あるようです。それで(周りに気兼ねして)飼い主さんがストレスになるようなら、短時間。貨物室預けの方がいい場合も。
おウチの子の性格と相談して、どうしようか考えてくださいね!
大きい子の場合
座席前にキャリーごと置けるようなサイズでない中型犬以上は、間違いなく貨物室預かりです。
貨物室。どんな環境なのかな?
…ちょっと古い資料(2003)ですが、逆にこの当時からこのくらいは考えてくれているんだな…と参考に。日本航空の機長さんの話です。
とはいえ。ペットにはやはりとてもストレスだと思います。
少しでもストレスを軽くさせるために。クレートはレンタルではなく、普段からなじみのある、そしてそこに入るといい思い出のいっぱいあるものにしてあげたい。
そう思ってうちは最初からIATA国際航空運送協会の基準をクリアしたクレートを普段のおうちとして使っています。
美味しいおやつを食べるのもココ。
地震があってコワいときに逃げ込むのもココ。
これに乗って車に乗るといいところに連れていってもらえる!
馴染む時間を持つためにも、こうした準備もお早めに!
まとめ
ともかく一日でも早く情報集めを始めよう!
用意に時間がかかるものもある。出発が近づけば他にもやることは山積みだ。ともかく早めに「いつまでに」「何を」「どう」揃えておけばいいのか、イメージを持つためにこの5点はすぐ調べておこう! |
おしまい!
【ペットと海外シリーズ】
2017年1月。日本からメキシコへのみゆまっしー(モンゴロイド日本語族176cm♀)とハレル(MIX犬18.5kg♂)の海外移動の備忘録&手続きのまとめ。他の動物や国へのことも触れつつまとめる予定!
◉このまとめのTOPページ・目次はこちら
1ペットと一緒に海外に行こう!
◉その他の記事
2まずチェック!ウチの子で必要な最初の準備は何?(この記事)
3マイクロチップのメリット・デメリットをトコトン解説
4狂犬病抗体検査は何故・いつ・どこでするの?
5ペットと一緒のときの航空券の買い方
6出発7日前までに絶対しよう・検疫所への書類送付
7出発前日までにやることリストで最終チェック!