先日こちらの記事で、メキシコとアメリカの路線バスの比較をしたけど、今回はその続編。国際郵便事情を較べてみようと思う。
国境の街に住んでいるメリットで、どっちも手軽に較べられるのだ!
いや、これはできることなら較べたくなんてなかったんだけど…
まあ、しょうがない。
何が?はい。では、さっそく本編!
メキシコ・アメリカの国際郵便比較
序・絵ハガキ入手までの話
10年ぶりにメキシコ生活を再び始めたのが今年1月半ば。
最近めっきり減ったとはいえ、やっぱり元日に年賀状をもらっちゃっていたので、
じゃ返事はメキシコから出そう!
と、いただいた人たちの住所をきっちり書き留めてきたんだな。
さて、ではまずは絵はがきGETだ!
これが、実はスゴい大変だった…。
多分理由はコレ。
- もともとメキシコ人は手紙より電話派。
- ついでに今はメールやwhatsApp(コッチでのLINE)で十分
- 今住んでいる街は工業特区で観光地ではない
ともかく売ってないのよ、絵はがきが!
いろんな人に聞いて、
「街の中心の文房具屋は?」
→行ったけど全滅。
「百貨店ならあるんじゃない?」
→確かに。他の街では見たことある!
でも、やはり全滅。
もうこれは最後の手段で、絵はがきサイズの画用紙と彩色道具は持ってきているから、自作しかないかぁ〜と思っていたところで
ついに発見!
アメリカ国境ゲート手前のいかにも〜なお土産物屋さんで、ちゃんとくるくる回るタイプの飾り棚に入った十数種類のポストカードを見つけました〜!
※こーいういかにも〜な棚(写真はイメージです)
いくら?と聞くと一枚10ペソという。
高っ!と思ったが、この10年で物価はかなり変わったのかもしれないし、ついでにペソの価値も落ちてる。
(かつてだと10ペソ100円くらいだけど、今だと55円)
ともかくココでしか売ってないわけだし。
20枚買うから5枚おまけして!の交渉でサクッと手に入れたけど、結局のところボられたのか値切り倒したのかよくわからない。
今度観光地に行ったら標準価格を調べよう!
ついでにアメリカ側でも見てないや。まあお土産屋さんに入ってないから当たり前だが。こっちもちょっと探ってみよっと。
両者の郵便局・ハコもの比較
メキシコの場合
一晩でハガキ書いて、やってきました、住んでいる街・シウダーファレス(メキシコ・チワワ州)の街の中心地!
ここからたった2ブロック東に行っただけの、めっちゃ中心地に郵便局はあります!
入口はちょっとゴシックだかロココだか何だかわからない(←いちおう美術科出身)フォサードで、数段階段を上るとドアがあるエラそうチック。
DATA
月〜金 8:00-18:00 土8:00-12:30住所:Av. Lerdo Sur 205, Centro, 32001 Cd Juárez |
アメリカの場合
先ほどのメキシコ側郵便局から国境ゲートまでは徒歩10分ってところかな?で、国境ゲートを越えてアメリカ側・テキサス州エルパソへ入ります(註:実際に行ったのはずっと後)。
こちらも街のダウンタウンの中心地にあり。
ゲートからやっぱり徒歩10分ってところ。
・・・しかし。住所を頼りに探してたんだが。
発見したときには笑っちゃったよ。
あまりに偉そうなんで。
たかだかテキサス州の田舎町の郵便局とあなどってはいかん!
夜の9時とかリムジンで乗り付けて、イブニングドレスでも着てイケメンのお兄ちゃんにエスコートされて入りたいような建物である。
DATA
でも残念ながら月〜金8:30-17:00 土8:30-12:00住所: 219 E Mills Ave. El Paso |
※ついでに言えば イブニングドレスもイケメンも現在持ち合わせ無し。移動は路線バスかイイとこUBER。このUBERはなかなかよい。そのうち記事にしよう。
両者の航空便・料金比較
メキシコの場合
「(絵はがきをみせて)コレを日本までエアメールで出したいんだけど。いくらの切手になる?」
窓口がよくわからないけど人はココしかいないので、小包カウンターみたいなところのオジさんに聞く。
「えーーー日本…と。15ペソだね。」
あれ?この前は14ペソだったけど。
そう。まだ絵はがきが手に入っていない時。偵察でこの郵便局に来て、切手代を聞いていたのだ(ついでに切手の大きさを知っておかないと、ヘタすると字を隠しちゃうからな)。
まだ2週間ぐらいなんだけど、もう値上げ?
とか、聞いてはいけない。
こんなのはラテン世界では日常茶飯事。
スペインでも20代の頃(スイマセン。20年前の恐竜が歩いてた頃の話です)、家族に生きてることを知らせるためと日記代わりにほぼ毎日絵はがき(自作・既成)を送っていたが、行く街行く街で金額が違ったし、同じ郵便局でも日によって違った。
ラテン世界はそんなものである。
従ってメキシコ−日本のハガキ航空便代
暫定15ペソ(2017/6現在82.5円)
アメリカの場合
入ると猿でもわかる明瞭さでカウンターがあり、すでに2名並んでいる。さっそく並ぶ。
窓口のお姉さん:「hello!ペラペラペラ」
私:「す、すいません。スペイン語でもイイですか」
お姉さん「モチロンよぅ〜。・・・」
住人の半数以上がラテン系なので、ほぼほぼスペイン語でOKなのである。言語スイッチが日本語−スペイン語しかなくなっている現在、英語はチチンプイプイ、あれ?違う。そうそうチンプンカンプンなのだ(ついでに日本語もヤバい)。
結論。アメリカ−日本のハガキ航空便代
1.15ドル(2017/6現在126.5円)
※えーーと。アメリカで金額が場所や日にちによって違うのかはよくわからない。でも前回のバスの比較記事でも書いたように、住人はラテン人でもシステムはかっちりしてそうなので、多分これで変わらないんじゃないかな〜?
両者の到着までの日数比較
さあ、それではお待たせしました!
タイトルにもある、それぞれの日本に着くまでの所要日数の発表だよ!
メキシコの場合
10年前もね、メキシコのアチコチで出してたから。だいたい知ってるよ。早くて一週間。まあ遅くても2週間かな〜。
でもスペインとかだと安宿のおじさんに頼んだり町中のポストに入れると、切手だけ盗られてポイってこともあるっていうから、きちんと郵便局のなかのポストに投函するんだよね(スミマセン。これも氷河期が終わってすぐくらいの昔ムカシの話です)。
甘かった。
最初、コッチの日本人の先輩に郵便局を聞いた時
「ええっ!メキシコから出すの?あぶないんじゃない?私はいつもエルパソから送ってるから郵便局自体どこにあるか知らないわ!」
と言われたけど、
「ええ〜?大丈夫ですよぅ。ははは〜いつもちゃんと届いてましたもん」
さらに先輩風を吹かしまくってたクセに。
大丈夫じゃなかった。
2週間。ここまではフツーに待った。
一ヶ月。誰からも何も言ってこない。
基本到着の意外性を演出したいから「ハガキ出したよー」なんて言いたくないんだけど。しょーがないから、家族には「実はハガキ書いたんだけど、届いてない?」と聞く。
「来てないわね〜。来たら連絡するわ」
一ヶ月半。連絡無し。
ちゃんと郵便局のなかに出したのに!盗まれた?ちゃんと赤でpor avion(air mail)って書いたのに船便にされた?JAPONも赤で書いたけどアフリカ行っちゃったとかで世界をグルグル廻ってる?
アタシの頭の中でもあれかな?これかな?グルグル廻ってる。
二ヶ月。もう諦めた。
これはカンペキ消滅でしょう。
どーしよー。また25枚買うのか?もう返事はバッくれちゃおうか・・・そう考え始めたときに母からメールがきた。
「ハガキ届いたわよー。◉ちゃん(姉の名)ちにも届いたって!」
まるまる2ヶ月。
結論。メキシコのハガキはこの方が運んでる。
ハワイとかでゆっくりバカンスしてたかも。
アメリカの場合
到着でホッとして友人限定のFacebook でこのことを書いたら、「アタシも絵はがき欲しい〜」と言われたので、んじゃ今度はアメリカから出してやれ!っていうんでアメリカの郵便局に行ったわけ。
窓口のおねーさんにも訴えちゃったよ。
「だってね、この前シウダーファレスからハガキ出したら2ヶ月かかったんだよ!」「えーーー何それーーー信じられない!」「でしょーーー」
素晴らしい御殿のなか、女子トーク炸裂大会。で、結果。
一週間で友人から届いたよメールと証拠写真が届く。
※そうそう。4月は半月断水状態だったんだっけ。
まとめ
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でもね。なかでも書いたけど。メキシコからだって一週間で届いたこともあるんだよ!で、今まで届かなかったってことは…多分ないはず。
なので、まあラテンだから〜と、大目に見て、メキシコからでも是非試しに手紙やハガキを送ってみてね!(でもリスクあるから大量はやめておいたほうがいいかも…)
おしまい。
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