¡ 世界にふらりラフに生かせ !

あなたの興味にカスる率1%を目指す雑記ブログ

あなたはそれをクチに出来る?【メキシコ常識事情】

 

本業がモノづくりビトで布小物作家で時々間違えちゃってハンドクラフト作家なアタシ、みゆまっしー。ちょっとリアルで今、制作がハードなの。そこで今日の火曜テーマ【海外生活】。メキシコに滞在している時に、友人知人宇宙人にBCCメールで送りつけていたメールの貼付け記事でごカンベン。

 

ま、このメールが今のブログの原点でもあるんで、今後もちょくちょくメールBOXの奥底からカビ臭い古いネタを取り出して虫干しさせてもらうわよ。どぞよろしく!

 

 

今回お送りするメールを書いた時期はこの記事

私は海外に生きるのを好きだった - ¡ 世界にふらりラフに生かせ !

 の最後で書いたように、メキシコに渡り1ヶ月は友人C宅にお世話になり、その後に隣の州の芸術の街に渡って下宿生活をしながら織物を習い始めたころ。臨場感を損なわないよう、最低限のプライバシー保護のための校正(改変部分赤紫)でお届けしよう。

 

それでは、一気に2004年にいってみよー!

 

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このメールはBCCで送信させていただいています。

 

みなさんこんにちは。そろそろメキシコ生活も3ヶ月目を迎えようとしているみゆまっしーです。なんだ、まだやっと2ヶ月が終わったところかあ…と拍子抜けするくらい、時間はゆったりと流れています。

 

学校での織り機での織物は、円をいっぱい使ったデザインにしてしまったため、かなり先週から今週にかけて苦しみました。できなくて怒り狂う私に、アガピート(織物の先生)は、円が一番難しいんだよ、と慰めてくれたのですが、ちょっと、そーゆーことは、先に言ってよねっ!!と、さらに怒り狂うくらい、結構余裕のない状態でした。いつもはアガピートと雑談をしたり、メキシコ特有の言い回しなんかを教えてもらいながら和やかにカッタン・パッタンしているのですが、ほとんど無言。考え考えやっても、アガピートに違う、違うと直され、口はへの字、眉間は逆への字になるばかり。やっと、昨日この織物のルールが判りかけ、今織っている織物が好きになってきたところです。今ちょうど半分終わったので、早ければ来週終わるかな?出来上がりがほんとおおおお〜に楽しみです。

 

で、その苦しんだ織物を完成させて師匠アガピートとニコヤカにパシャリ。 顔出しだってしちゃうもんね。もー怖いもんなしよ!

 

 

さて、今日はみなさんにメキシコの生活常識をひとつご披露します。

 

 

日本では家に帰ったらまず手を洗い、うがいをしましょう、と子供のころから100回くらいは聞いているフレーズだが、こちらでは多分ない習慣である。まあ、そこらじゅうに露店のタコス屋があって、年がら年中手づかみで食べるんだから、手を洗いましょう、なんて言っていられないのはわからなくもないが、友人C家の場合、みんな学校から、仕事から、帰ってまず食堂に直行。早口で今日あったことなんかをまくし立てながら、ともかくなにか食う。ちょうど食事の支度なんてしてようものなら、即食事開始である。当然(?)台所にはタオルなんかない。

 

ある日の夕食時のことである。こっちは昼がメインなので夕飯は軽いもので済ますことが多いのだが、学校から帰ってきたCの妹A(11歳・料理好き)が、私のためにもケサディージャ(まあ、チーズの入ったタコスといったもの)を作ってくれるという。じゃあ、私には3つお願い、なんて言って、いろいろ雑談をしながらできるのを台所のいすに座って待っていた。彼女は学校から帰ってきて当然制服のままである(ちなみにこっちはほとんど小学校から高校まで制服・標準服がある)。別にそれは問題ではない。その後である。

 

フライパンでトルティージャ(スペインではオムレツのことだが、こっちではメキシコ人の主食、とうもろこしでできたクレープの皮みたいなもの)を焼きながら、おもむろに椅子に腰掛け、おもむろにハイソックスを脱ぎだした。決してルーズソックスではないのだが、一日のお勤めを終え、かつ芯を失ったソノモノのフォルモは、まさにそんな感じ。で、私と会話をしながら、そしてそれをさんざもてあそんだ後、またおもむろにチーズをつかみ、引き千切り、トルティージャの上へ。

 

どわあああ〜、それを食うのかよおおおおおっ!

 

と、日本の常識の中で育った私は思ったが、レストランや屋台で今まで食べておいしい、おいしいと言ってきたアレやコレやも、知らなかっただけで、こういう過程を経ていたのかも、と思ったら、知らぬが仏なのだ、今のも見なかったことにしよう、と自分に言い聞かせ、たべた。…う、うまかった。

 

しかし、日本では自分は決して清潔・潔癖症ではなかったと思うのだが、俄然自分の体の中に流れる血の濃さと、子供のころからの習慣というものの力強さを感じた瞬間だった。

 

 

他にもまだ慣れることができないのは、砂糖つぼやインスタントコーヒーのビンなんかに濡れているスプーンを突っ込むこと。当然砂糖つぼには各種・各色のシミがあり、濡れて固まっている。どでかいジャムのビンにも、いろいろやった後(多分舐めてもいる)のスプーンを再びドボン。

 

 

皆さん、私が神経質なのでしょうか。皆さんのご意見・ご感想をお待ちしています。

以上、メキシコはサンミゲルアジェンデからみゆまっしーでした。GRACIAS!

 (2004年10月22日fri.送信)

 

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メキシコ行くヒトへ。現地人でも町ナカ・屋台のホットドッグでハラ壊すヒトいるから。くれぐれも丈夫ナ身体ヲ持チ,欲ハ無ク、イツモ静カニ笑ッテイてね!!

 

おしまい。