肉は洗えど手は洗わず【メキシコ料理情報2004】 - ¡ 世界にふらりラフに生かせ !

アタシみゆまっしー。前回も１０年も前のネタでお茶をニゴした火曜のテーマ【海外生活】。今日も友人・知人宛の古いBCCメールのコピペでござんす！！

この前のキョーフのケサディージャに引き続き、今日の裏主役はポソーレ。うーーん。日本で言ったら『スキヤキ』くらい横綱大御所メジャーポピュラーメニューである（ついでに言うならケサディージャは『梅干しおにぎり』ってとこ）。季節がちょっくらズレているが、どーせ10年以上も前のネタだ。細かいことは気にするな。雰囲気を味わってくれたまえ。

それではまたまた2004年にタイム・トラベル〜！！

（Date: Mon, 15 Nov 2004 )・・・・・・・・・

《前略》
日本は野菜が高騰しているとのことですが、鍋だとか、秋刀魚だとかのおいしい季節になってきたところでしょうか。メキシコに来る前、友人Cにメキシコは寒くない、暖房はまずいらない、と聞いていたのに、こっちもめっきり寒くなってきました。先週はあまりの寒さに夜中目が覚めて、クローゼットから毛布をひっぱりだしたくらいです。とはいえ、やはり日中は夏の暑さ。タンクトップ集団がごろごろです。本当に砂漠気候だなあ～。と思うことしきり。

そんなわけで、朝晩はあんまり寒いので、体があったまる料理が食べたくなる今日この頃。ベシャメルソースから作ったシチュー（日本ではもっぱらハウ○食品のルーにお世話になっていたが）を食べていたら、アレハンドラ（註※）が、いたく気に入ったので作り方を教えてあげた。で、その代わりに先週ポソーレ（POZOLE）というメキシコ版シチューといったものの作り方を教えてもらった。

※私の語学の先生。学校に通っているとき、そこでヘッドハンティングした。現在週に２回うちに来てもらい２時間レッスンを受けている。学校に通っているときは離婚中だったが、最近だんなとヨリを戻した。高校生の娘が一人いる）

教えてもらう一日前に一緒に市場に言って材料調達。いつも私が使っている市場よりもよりメキシコ現地人ご用達の市場で、値段も若干安い。また、いつもの市場の肉屋はしょっちゅう値段をごまかす、と悪評があるのだが、ここは値段が表示してあって良心的だ。そのほかボロボロになったアイシャドーのブラシやら、ちょっとした制作に使いたいと思っていた金づちやらも買う。

この自宅用簡易織り機なんかを作りたかったからだ！他もいくつかDIY

さて、次の日である。日本で言えば米、という感じにメキシコで重要なとうもろこし（日本と同じ種類もあるが、この場合もっと大きいもの。味はとうもろこしというより豆に近い）は硬いので、先に下ごしらえしておくように、といわれていたので、鍋でグツグツしていたら、

３時にアレハンドラ到着。

「やだ、ビックリ！撮るなら撮るって言ってよ」状態のアレハンドラ

で、そのまま「どれどれ」なんて言って、鍋に手を入れトウモロコシの硬さを確認。

ああ…やっぱり手を洗う習慣はないらしい…。

しかし！その直後、肉は汚いから洗え！と言いだした。肉を洗った経験がないので、「へ？どうやって？」と聞くと、ざるに入れて洗う。という。どうせ煮るんだし、ざるが肉臭くなるほうが私にとっては非衛生的なような気がするが、ここはメキシコ。私は生徒。もちろん言われた通りにする。

今回は豚と鳥の二種類の肉を使ったのだが、さあ次に鳥の手羽は火であぶるのだ、と言われ、またまた「？」。これはまだ若干、羽なんかが残っているからこれを簡単に取り除くための下処理、という。

うわあ～、メンドクサイ。

そういえば、Cの家族の家に居候していたとき一度カレーを作ったのだが、そのときも肉を買う際、市場よりスーパーの肉のほうがきれいだ、とおばあちゃんに言われたなあ。そのとき、肉が汚い・きれい、という比較がよくわからなかったが、こういうことなんだな。いちいち羽をとらなきゃいかんとは、一家の主婦は大変である。

後はぐつぐつ煮るばかり。調味料はにんにく、塩、胡椒のほか辛くないというチリを使ったが、やっぱりちょっと辛かった。でも…ものすごくうまい。食べるときお好みでレタスやタマネギの切ったものや、ライムなんかをトッピング。すごく体が温まるし、肉はトロトロで、いうことなしである。

あと、私に残された体温まり方法は入浴だが、今のところ、人の家でも、ホテルでも、もちろん今住んでいるうちでも、いまだかつてバスタブと言うものにお目にかかったことがない。今の望みはバスタブにゆったり浸かることだが、この実現はどうやら２月の一時帰国までお預けのようである。