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メトロもバスも動くコンビニ!?【メキシコ行商事情・交通機関編1】

※これは過去(2006年)のメール焼き直しネタです※(2017/6/11追記あり) 
Date: Tue, 4 Apr 2006 12:43:23 +0900 (JST) 

Subject: メキシコ・行商事情(交通機関ゾーン編)


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皆さんこんにちは。みゆまっしーです。(中略)前回の続きの行商事情第二弾をお届けいたします。

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メトロバス註1)の中や大きな交差点などは重要な商業ゾーンであり、またお手軽アミューズメント・スポットでもある。前回のようにその内容を3通りに分けると「商品販売系」、芸や労働を売る「パフォーマンス・労働奉仕系」、募金など善意を乞う「お願い系」。ではさっそくそれぞれを見ていこう。

  • 註1)メヒコ市内は一般にカミオンcamionと呼んでいる市バス〈お釣りはくれないので乗る前に小銭を用意しなくてはいけないのが面倒だが料金一律2ペソ(すべて2006当時の値段・現在は値上げされている)とバカ安。ちなみにメトロも乗り換えしようと何処まで乗ろうと一律2ペソ〉やぺセロという個人営業のバス〈乗車距離によって料金が変わるが最高でも4ペソ〉など数種類のバスが走り、庶民の重要な足である(1ペソ=約10円※2017年は約5,5円)。
    こんなに安いからか定期券というものはない。市バスのみ70歳以上は身分証明書提示で無料という特典がある。

1)なんでも売ります!!「商品販売系

  1. メトロ編
    メトロは安いしやっぱり便利だからか、結構いつも混んでいる。ラッシュ時などはそれこそ乗り込みたくても乗れないほどで東京圏で最悪という埼京線も真っ青の混みようだ。
    日本はよくそんななか、若者のヘッドフォンから漏れる音が原因で早朝から大喧嘩になったりするが(この怒鳴り声のほうがよっぽどデカいし不快なのだが)、メヒコではともかく音で喧嘩になることはまずないだろう。
    ヘッドフォンから漏れる音どころではなく、スピーカーから凄いボリュームでガンガン音楽を流す人がしょっちゅう現れるからだ。その人はたいていCD販売員。当然海賊版で、こんなのもあんなのも入ってたったの10ペソ~なんて叫びながら、頭ダシで数曲流してくれちゃったりする。

    その他、ガムや駄菓子、ペン、おもちゃ、薬、新聞、本…、ありとあらゆるものが車両のはじからはじまで商品や値段、時にはその素晴らしさ!!を叫ぶ人とともに、混雑などモノともせずひっきりなしに流れていく。

    その販売員も老若男女、そして服装もまちまちだ。きちんとした身なりのおばさんがガムを売っていたりして、OLの通勤途中の副業か?娘の誕生日パーティ用で買いすぎたガムの始末に困った有閑マダムの思いつき行動か?などと販売員の背景を想像する楽しみまであり、実に飽きることがない。本を読むこともあるが結構揺れて気持ち悪くなるので、そういうときは販売員ウォッチングに限る。

  2. バス編
    バス販売員の特徴は運転手さんに「いい?」と一言頼んで信号待ちなどの際に乗り込み、入り口で一声かけるだけとかバスの後ろまで歩いていってすぐ降りてしまう場合と、動き出しても一通りの活動が済むまでは乗り続ける場合とのおおよそ二通り。
    後者の場合多いのが、ともかくペンだのアメだのといった自分の商品の宣伝文句を並べ立てながら、乗客に商品をまず配って歩く。そして後ろまで配り終わったら今度は回収。その時購買したい人は代金を払い、イラナイよ、という人はそのまま商品を返せばいい、という半ば強引システム。最初このシステムがわからず「あら、くれるの?気前いいじゃん」と思った私は、相当の甘ちゃんであった。

    商品内容はほぼメトロと一緒だが、そのほかアイスゼリー、また長距離バスだとトルタ(一種のサンドイッチ)や缶ジュースといった飲食系も豊富で、食料を買い損ねても何とかなっちゃったりするあたり、多少高めでもありがたいことも(ちなみに新聞は町で買うより安い場合もあり、本当にメキシコの物の値段は流動的で言い値が正値である。タバコなどきちんとした店でも値段が違ったりして、一度どうして?と聞いたら「今日は休日だから」と訳のわからない理由を言われたことがある)。

  3. 交差点編
    交差点で車が停まるとその隙間を縫うようにさまざまな商品を掲げて(時には値段を書いた看板を持ったり背負ったりして)歩いていく人々がいる。

    ここで多いのが次の制服組2種。一つはチューチュー吸うタイプのBON ICEというアイスを売る人と携帯のプリペイド・カードを売る携帯会社TELCELの人(メキシコはプリペイド式携帯が一般的※2006年当時は。現在は自動やチャージ制でこの販売員は見かけなくなった)。どちらも日中クソ暑いのに長袖のつなぎのユニフォームを着ている。

    その他メトロと同じようにペンだのへんてこな鳥のキーホルダーだのジュースだの、独立記念日近くだと大小さまざまなメキシコの国旗だの…、果てはデカい家具といったものまでありとあらゆるものがここでも登場する。

    また場所は交差点に限らない。ちょっと郊外へ出る道沿いには日本でもあるような果物などの即売所があるが、それだけではイカンと思うのか、ビュンビュン車が走る車道の白線上に袋詰めの果物や特産のお菓子なんかを掲げた人が立っていたりもする。なんとも命がけの商売だ。

    ※この黄色い2本線上に両手に果物を持ったオジさんが立ってる(こわっ)

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といったところで2000字を超えたので続きは次回!

路上は人生劇場なのだ【メキシコ行商事情・交通機関編2】 

Gracias tú! Qué tengas buen día! (2016/07/12)
ありがとー!良い一日を過ごしてね!け てんがす ぶえん でぃあ!

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