¡ 世界にふらりラフに生かせ !

あなたの興味にカスる率1%を目指す雑記ブログ

路上は人生劇場なのだ【メキシコ行商事情・交通機関編2】

※これは2006年のメールの焼き直しネタです※
Date: Tue, 4 Apr 2006 12:43:23 +0900 (JST)

 今日は昨日UPしたこちらの後編をお送りするよ! 

メトロもバスも動くコンビニ!?【メキシコ行商事情・交通機関編1】 

 

Subject: メキシコ・行商事情(交通機関ゾーン編) 

1)なんでも売ります!!「商品販売系」(7/12記事)


2)ゲイ(芸)かガイ(害)か!?「パフォーマンス・労働奉仕系」

  1. メトロ・バス編
    ある意味前回のCD販売員より騒音公害とも言えるのがこれ。
    有無を言わさずギター(大抵歌つき)アコーディオン、ピエロの格好をした二人組の漫才…、これまたいろいろな芸が車両の中を満たしてくれるのだが、今までで私がお金を払いたくなったのは2回だけ。

    一つは市バスで乗り合った二人組のギター弾きのお兄ちゃんたち。声量はイマイチだが逆にあまりうるさくないのが嬉しかったし、二人のギターの絡み方が絶妙で、つい終わる前に小銭を用意してしまったほどイイ演奏だった。

    もう一つはラッシュ時のぺセロ(小型バス)で乗り合わせたアカペラで唄うお兄ちゃん。
    これが悲しくなるほど下手なのである。
    1曲目はなんとか我慢した。二曲目が始まった時カンベンして、と隣に座るAに苦笑い。他の乗客も同じ気持ちのようで狭い車両に苦痛ムードが充満している。にも関わらず!三曲目を唄いだした時には
    「カネを払うから今すぐやめて降りてくれええ!」と叫びそうになったのだった(結局叫ばずカネも払わず耳を塞いだだけ)。

  2. 交差点編
    交差点に現れる火吹き(火飲み)男曲芸師(親子か?子ども参加の場合も多い)などなど。
    また洗剤とタオルを持って車を巡るガラス拭き(いらないよ、と合図を送っているのにも関わらず有無を言わさず洗剤を引っ掛けて拭き出す強引派も。こんな時小銭の持ち合わせがないからと払わなくてもいいのだが、けっこう皆チクショウ…とか言いながらそれなりに払っている)。

    この人たちで偉いなあ…と関心するのはその芸や仕事内容より、信号が変わるわずかの間にパフォーマンスやガラス拭き、そしてチップ請求までしっかり終えることである。
    そりゃあそうだ。一生懸命パフォーマンスをしても、さあチップ回収、の段になって信号が青になったら皆お客さんは「悪いね〜。信号変わっちゃったから。ありがとね〜」と走って逃げていってしまうからして、当然この時間は死守するわけだ。
    時間にイイカゲンなメキシコにおいて、彼らが一番『秒単位』で時間を意識して行動している人だ、と言えるのではないだろうか。

3)かなりマユツバ「お願い系」

  • 「僕の姉(妹)が◯◯病という難病にかかった。その治療費がなんと◯万ペソもかかるんだ!どうか彼女を助けるため、皆さんの暖かい善意を…」といったことを述べ立てる妙に血色のいいおじさん
  • 前回紹介した商品をまずは配る強引販売系のように実にもっともらしいことが書いてあるらしい(というのは専門用語が多くて私の語学力では悲しいかな、イマイチわからないのだ)紙を配り、「ガン患者へ救いの手を!」なんていうイケイケ姉ちゃん
  • 無言で運転席に赤十字のマーク付き箱を突きつける入れ墨お兄ちゃん…。

    はなっから疑っている私もいけないとは思うが、この系に私はお金を払ったことがない。Aもよく「ここに書いてある××協会の連絡先なんていうのは大抵架空の偽モノさ」と言う。
    しかし周りを見ているとけっこうこれでお金を渡しているおばさんなんかを見かけたりするので、これからもこうした元手ほぼゼロ、芸も才能もいらない「お願い系」は無くなることなく続いていくのだろう。

 

いやあホントにメキシコ人って、ある意味関心するほどタフでバイタリティ溢れる国民です。私も路上では売ったことあるけど、今度はメトロで移動中にやってみるかな〜?

 

以上、メキシコは首都メヒコのソチミルコからみゆまっしーでした。GRACIAS!(2006,04,02)

.............................

メキシコのイロイロを紹介した関連ページ