¡ 世界にふらりラフに生かせ !

あなたの興味にカスる率1%を目指す雑記ブログ

メキシコ版手づくり市だよ!【収支報告・前編】

※今週一週間も過去のメール焼き直し【海外生活】ネタを掲載中!※

Date: Sun, 12 Feb 2006 14:24:29 +0900 (JST)

Subject: メキシコ生活・収入と支出の一例

 

このメールはBCCで送信しています。

皆さんこんにちは。みゆまっしーです。今回は枕文なしでさっそく本文に突入させてもらいますね。

 

先週末金曜日(2月3日)から火曜日(7日)まで、約一年ぶりに最初のこの国の滞在先だったサンミゲル・デ・アジェンデ(首都メヒコからバスで約4時間)に同居人Aと行ってきた。目的はここで土日にかけて開かれるフェリア(日本語だと何になるんだろう。まあ、内容はメキシコまたは各国の民芸品、アート作品、手作り品・・・などを扱う出店が集まった一種の臨時市)に出店するため。

 

メヒコの青山といった感じのコヨアカン地区に定期的に露店を出せる場所確保を目指してたのだが結果は惨敗。なんと2年待て、という返事だったので、友人の露店に依託で置かせてもらったり、Aの兄弟に口コミ販売してもらったりだけの販売方法で、自分ではまだメヒコで店を出したことが無いのだ(最後に路上で売ったのはプエルト・エスコンディードを初めて訪れた旅行中の去年の1月かも)。

 

しかしお客さんの嗜好を知るには直接販売が一番。

また、ケチの私が言うのもなんだがメキシコ人はケチなので、この生地は絹なのよ~といくら説明してもらってもイマイチ売れ行きの悪い着物生地のバッグなどは、アメリカ人を筆頭とした外国人が多く住み、観光客も多いサンミゲルのほうが回転するかも、という思いがあったので、一度は行って店を出したかったのである。

 

フェリアの開かれた場所も、私が語学クラスと織物クラスを受講した私立美術大学の回廊とその中庭で思い出深いところ。しかも現在この地に住む友人M&Yが確保してくれた場所はその織物部屋のすぐそばだったので、いろいろ思い出がよみがえって・・・と書きたいところだが、実際のところそんな感慨に浸っている暇はまったく!!なかった。

 

サンミゲルには前日入りしたもののすでに夜だったし、二人とも少し風邪気味だったので早々に就寝。で、初日の朝は通りがけの公園で壁面展示用の枝を拾い集め(このためにノコギリまで家から持参した)バタバタ準備し、10時のフェリア開始からはひっきりなしに訪れるお客さんの対応に追われ、隣の手作りの蜂蜜を売る店のやんちゃな子どもたちの対応にも追われ、ついでに漢字で自分や子どもの名前を書いて!の注文を受け、その製作(最終的にコースターになる)に追われ…という感じ。

 

 ※この子がお隣ハチミツ屋さんの娘。ほぼ一日うちの助手w

 

友人Mちゃんが二日とも差し入れしてくれたおにぎり、ハチミツ屋のEがくれたトルタ(スペインで言うボカディージョ、ちょっと短めのフランスパンみたいなパンにハムだのチーズだのをはさんだサンドイッチ)をエネルギー源として7時くらいの閉店まで全速力で駆け抜けた、といったところである。

 

しかしこう忙しかった忙しかった言うと相棒Aは文句をいうかもしれない。というのは大抵接客は彼がしてくれたのだ。

なにせ英語圏のお客さんが多いのだが私は現在英語はすっかり頭の中から消えてしまっているので、なにか聞かれても訳が分からない(どのくらい消えたかというと、以前「魚」って英語でなんていうんだっけ、とスペイン語の話せるアメリカ人に聞いたことがある。FISHだよ、と教えてもらった時はさすがに愕然とした)。そこでカナダ滞在歴8年のAにすっかりお任せ、ということに。

 

そんな彼は以前自分でこういった露店を開いていた経験からか、口から生まれてきたかのようにベラベラ語りながら次から次へと矢継ぎ早にお客さんに商品を紹介。

「このお客さんはこのバッグに興味があるんだから、ちょっとほっときなよ」などと私が横から口を挟もうものなら「俺には俺のやり方がある。口出し無用」と言われ、すっかり邪魔者扱いである。複数のお客さんがいて自分ひとりでさばき切れない時だけ、スペイン語圏のお客さんを私に回してくれる、といった感じ。

 

すごくありがたかったのは事実なのだが、さすがにアタマにきて、私が接客しているときは「私のやり方が私もあるから」と逆襲してAに口を挟ませず、なんとかお客さんとの会話を楽しむ時間をひねりだしたのだった。

 

 

このように仲良く(?)お互いの持ち味で接客し結果的には力を合わせて働いた私たちに、お客様という名の神様は非常にやさしかった。

ブレスレットは20個以上はけ、リュックタイプのバッグは一つを残して全部売れ…と、結果的にフェリアの2日間とその後のちょっとした臨時販売も合わせ、総売上金4335ペソをゲットしたのである!

 

日本円にしたら4〜5万円だが、あなどってはいけない。これは現在我が家の1ヶ月の支出とほぼ一致する額なのだ。もちろんサンミゲルまでの旅費に宿泊費、店出店料、食費だのナンだのの雑費といった経費を引くと半分くらいになってしまうのだが、とにもかくにも赤字にはならなかったし確かな手ごたえを感じ、今回得たものは非常に大きい。

 

サンミゲルで商売する人たちを始め数件メールアドレスを聞かれ今後の展開が開けそうでもあるし、また、結局ハチミツ屋Eの家族たちとすっかり仲良くなった私たちは、フェリア後彼らのトラックに荷物ごと乗り込み彼らのうちに遊びにいき、この日は既にホテルを取っていたので夜中おいとましたが、次の日は泊めさせてももらった。こうした人との出会いも大きな収穫である。

 ※彼女のうちがまた素晴らしいのだ。いつか紹介したい!

 

そんなわけで、来月の同じ日、4,5日にまた同じ場所でフェリアがあるので、3月も再度サンミゲル行きをする予定である。出店申し込みは今回はEに頼み、既に出店料も前払い済みだ。友人が買ったのと同じタイプのリュックを作って、という注文も受けているし、今回売れ筋もわかったので、また一ヶ月バリバリ作る予定である。

 

今回のフェリアに乗り込む前に、「もうかったらローリング・ストーンズのコンサートのチケットを買おう!」と二人で盛り上がっていた(2月20日ごろメヒコにやってくる)のだが、チケットセンターに問い合わせたら一人3万円もする席しか残っていないと言われ、あえなく断念。

そこで昨日はAの実家のそばにある日本で言えば肉のハナマサみたいなバカ安肉屋で牛肉だの豚肉だの普段は買えない贅沢な肉を山ほど買い、ステーキに、生姜焼きに…と、しばらくは豪華なメニューを食卓に並べ、ストーンズをバックミュージックに次回へのエネルギーを充電しつつ制作に励むつもりである。

 ...............................................................

この後収支報告となるのだが、例によって長いので続きは次回!

今日もありがとー!おしまい。またね!(2016/7/14)

 

●で、後編がこちら●