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梅雨(つゆ)の別の言い方8通りを虫干し!

2016年。アタシみゆまっしーの住む関東甲信越より先に北陸が梅雨明けしたのは13年ぶりらしい。でもってどうやら今年の梅雨明けは8月にもつれこみらしいぞ。そこで今日はそんなに根性を出して居座っている梅雨に敬意を表し、その別名をひたすら探してみた。

 

梅雨の言い方いろいろ8種

 

1. 梅雨(つゆ・ばいう)

6月頃降り続く長雨。元々はばい菌のばい・カビという字の「黴雨」と表記していたが、イメージが悪すぎる。梅が熟す時期だし、音も同じ梅の字で表記するようになったという説あり。

「つゆ」の語源は以下のように諸説あり。

・「露(つゆ)」からの連想
・黴によって物が損なわれる「費ゆ(つひゆ)」に由来
・梅の実が熟す頃という意味の「つはる」に由来
・梅の実が熟して潰れる頃という意味の「潰ゆ(つゆ)」に由来

六月暦・梅雨ことば - 彩事記・四季暦より

 

2. 五月雨(さみだれ)

陰暦五月(今の6月から7月)に降る長雨。降ったりやんだりする雨を指す。そこから転じて継続しないで少しづつ繰り返すことのたとえに。

例)五月雨スト・五月雨攻撃

ちなみに「五月晴れ(さつきばれ)」今はもっぱら今の暦の5月。GWとかの時期の清々しいお天気をさして使われているが、もともとはこの旧暦5月。つまり今の6月、7月の梅雨の晴れ間のお天気を指していた。

 

3. 長雨・霖(ながめ)

そのままズバリ。長い雨という意味で梅雨と同じ。

和歌では多く『眺め』に掛けて用いられる。

例)つれづれの ながめにまさる 涙川 / 伊勢107

 

4. 梅霖(ばいりん)

1梅雨と3霖(ながめ)の合体版。

 

5. 青梅雨(あおつゆ)

青梅の生る季節の雨という意味。季語として用いられる。

「青梅雨」と言う季語は、梅雨を浴びてすくすくと育つ木々の青葉、草花などを連想しながら用いる。単に「梅雨」と用いる場合よりも、鬱陶しさ、暗さがやわらぎ、しっとりとした感じや、明るい感じが強まる。

青梅雨 (夏の季語:天文): 季語めぐり 〜俳句歳時記〜より

 

 

6. 麦雨(ばくう)

麦の熟す6月から7月に降る雨ということでやはり同じ

 

7. 水取雨(みずとりあめ)

田植えに必要な雨という意味。

 

8. 芒種雨(ぼうしゅあめ)

二十四節気の9番目、「芒種(ぼうしゅ)」は新暦6月6日ごろ。そこで沖縄では梅雨のことを「小満芒種」や「芒種雨」と呼ぶ.。

-芒種(ぼうしゅ) - | 由志園の瓦版ブログ|ぼたん(牡丹 ボタン)と 高麗人参の里

 

 

けっこういろいろあるもんだなあ、と 調べてビックリ。でも農耕作と密接に関わったものが多く、やはり日本は農耕民族なのね〜っと改めて確認。

 

さて、今日の参考資料は文中にない場合は基本的にこちらの2点。

※山口理著『むかしの言葉(国語おもしろ発見クラブ)』 偕成社

※SHARP/e dicutionary/PW-A3500

 

ちなみにこの本をタネに書かせていただいた他の記事がこちら↓

◉むかしの言葉(古語編・意味が変わった言葉)の章より

◉むかしの言葉(近代編)の章より


で、最後にのこった【のこしたい言葉】という章より今日は書かせていただいた。本当にそのとおり。のこしていきたい日本語の自然と共存した美しいコトバの数々。そのためにはときどき引っ張りだして、カビさせないように虫干しして、おうちも使わないと傷むように時々は使ってあげなくっちゃ!

 

ついでにカビちゃう前に、コレも干したいぞ!梅雨明け熱望!

おしまい