今日はメキシコでとつぜん目覚めた刺繍の話。いやあ、モノづくりってなんて楽しいんでしょ!って話。そう思う人、この指とーまれっ!って話…ではないか。でもせっかくのご訪問、ちょっとお付き合いくださいな!アタシみゆまっしー。どぞヨロシク。
1. みゆまっしー史上・最古の刺繍が出土する
いや、出土とかいってるけど、フツーに普段から使っているし。そもそもアタシの裁縫セットの中身は小学生の時からのものがかなり多い。そのひとつはコチラの記事でも紹介した。
さて。ではその最古の刺繍をもったいぶらずに紹介しよう。
普段はビーズ通し針入れである。
小学校5年の手縫いの授業で作った。このころの夢は獣医さんでオーストラリア移住だった。詳しくはこちら(長いよ!イタいよ!)。
そんな動物好きだから刺繍も犬。実にわかりやすい。自分にだけは実に素直なガキだった。
しかしこれをほぼ最後に刺繍というものにはほとんど手を出さなくなった。スキーだのスキューバだの海外旅行だのに忙しかったのもあるが、モノづくり的にもモノをいろいろ使って盛り盛りで作る方が好きなので、ひたすら刺繍糸と針でコツコツ…は、はっきりいって退屈だ!と思っていたのである。
2. メキシコで刺繍の師匠に弟子入りする!
※Googlephotoの油絵機能使用
とある港町に住んでいたとき。下宿先の一番近い食料品屋さん(メキシコではabaloteという。日本のコンビニのような存在)のおかみさん(写真左端・右端は娘さん)が、店の外の椅子に座り店番をしながら刺繍をしていたんだな。
それがすっごくカッコいいのである!
正確に言うとモチーフは伝統的な花とか果物とか。あんまりアタシは作りたくないんだけど、その技法が、色が、全体から醸し出すパワーが、すんごいのだ!
※我が家にあるメキシコの刺繍作品のイロイロ
その場で即弟子入り志願!!必要な道具=刺繍枠・刺繍糸(メキシコのはちょっと太め。モチロン日本でおなじみ6本取りのものもある)…などを街の手芸屋で買ってきて、自分の空いた時間にお店に行き、店先で教えを乞う日々が始まった。
で、記念すべき弟子入り第一号がこちらである。
モチーフはメキシコの羽のある蛇神「ケツァルコアトル」。実はこの時はこの刺繍部だけを作り、後日このようなチュニックに仕立てた。
メキシコの手作り市出店時も、日本での手作り市出店時も、時々着ている。
※メキシコでの出店時仲良くなったハチミツ屋さんEの子どもたちと 詳細は
コレでも着てる→
「あら、すてき」と誰かが目にとめてくれようものなら、妖怪おんぶおばけかコバンザメかスッポンか。待ってました!とガップリ喰らいついて、
メキシコの師匠から教わったんです〜食料品やのおばちゃんで〜…一通りの説明がおわるまでは決して離さない。そう、今キミが聞かされているこの一連の流れだ。
2度はカンベンだろう。そこでアタシの声が及ばない2kmくらい遠くから、ぜひ天体望遠鏡でその細部を覗いてね!
ココがね。このブルーのアミアミ部分がね。ハンモックみたいに浮いてんのよ!
超かっこええ〜!VIVA VIVA VIVAAAAA!!!
刺繍に目覚めたアタシ。すぐに第二作を…
と思ったが、この街、ともかく暑い!日本のムシムシした夏が一日中続く感じ。根性なしのアタシは早々に逃げ出し、そのまま忘れ去られて・・・今日に至る。
3. 10年ぶりにこの技法にふたたび再会!
このチュニック着るたびに、
ああ、このハンモック技法、どーやるんだっけかな〜
も〜できないな〜
と、思っていたんだが。
去年、手作り市の出店仲間Nちゃんが素敵な本を貸してくれた。
インカ模様?ツボすぎる!!
発行日。アタシも生まれていないし!それこそ正倉院から掘り出したような希少価値!
そ の う え
このマボロシのハンモック技法が載っているじゃあないっすか!
VIVA VIVA VIVAAAA!!!
すごい、すごいよ!マサルさんNちゃん!と、ツバ跳ばして誉め称えたら、
「そんな気に入ったんならあげるよ」だって。
VIVA VIVA VIVAAAAAAA!!!
※メキシコの独立記念日。みんなでこれを叫ぶ(「El grito」)。
これで失われた技法も復活だ!さあ、ふたたび
目覚めよ、アタシの刺繍熱!
そのうちね。
おしまい!