10月最初の日曜日。友人に誘われて「100人で豚の丸焼きを食べようの会（仮称）」に参加した。そうしたら40年超の年月、私が抱いていた「豚の丸焼き」イメージはなんだったのだ！っと脳の書き込み訂正を強いられたので、それを今回は画像とともにご紹介しよう。ってことでイスラム教徒の人はけっして見ないでください。
豚の丸焼き。って言ったらコレしかないでしょ。
火の上でぶら下がっているもの。コレ以外の映像はアタシの頭の中にはコレっぽっちもなかった。疑うことさえなかった。「チョコはうまい。」これと同じくらいの宇宙の常識だと思っていた。
そもそもこのイメージははるか昔、ピンクレディーが全盛期だったアタシの幼稚園だか小学校低学年の頃までさかのぼって体験的に植え付けられている。
鉄棒で、人生はじめて出来たワザ。それが！
「豚の丸焼き」だった。
まさか知らない人はいないよね、やるよね、みんなとりあえず…と思いながらも、ひょっとしてこれもまた昭和の時代しか流行らなかったパフォーマンスってやつ？…とちょっくら心配なので…一応紹介すると、
鉄棒に手足でブラーンとぶら下がるワザである。
ってことで、昨日。このブラーンとぶらさがった豚さんを見に、朝８時東京駅前を出発し、２台のバスでトコトコ向かったワケである。
高速を降りて大型スーパーに立ち寄る。いきなり酒コーナーが人で埋まる。いかにも怪しい団体だ。しかし我らの脳みそ内には
ぶらさがる豚とそれを流し込むための液体のことしかない。
地元の皆さん、ごめんなさい。ではっ！
そうれ！すたこらトンヅラ！
で。
目的地到着！
ところが！
豚が！
ぶらさがっていない！
鉄棒にまたがっている！
真後ろからも確認！
けむりでモヤっているが…やはり股がってる！
→
いきなりの脳内記憶媒体の書き換え作業を強いられたアタシ。
でも常識で考えればそーよね。ぶらさがってるだけじゃ、背中しか焼けないもんね。それよりは・・・
くるんくるんまわった方がいいに決まってる！
で、こういう向きにはまわらない！
よし！
脳の書き換え作業を終えたアタシ。
今度は腹の書き込み作業を開始する。
というのも、この豚さん。朝は４時半から炭の上に股がり焼かれているというのだが、まだまだ13時半ころまでは股がっていなきゃいけないらしい。
今は11時ちょっと。小腹空いてきたし。
豚は別腹。隙間開けとけばいいし。
やってきた場所は四国の某県並みの「うどん県」。手打ち体験もさせてくれるぞ。したくなかったら食べるだけでももちろんいい。しかし「けんちんうどん」の汁の豚のデカいこと！薄切りでないブロック豚がゴロゴロ！キノコもザクザク！ウマすぎる！
釜焼きピザもあるし！これも生地づくりから体験できる（アタシはこっちをやった）。生地をのばして、好きな具をトッピングして…うひょひょのひょ〜
うまい、うまい、とバカバカ食べる。
他にも天ぷらができたり、その余ったごぼうでスタッフさんが作ってくれたきんぴら食べたり、連れが持参した築地の卵焼きだのミョウガの漬け物だの、はたまた全然知らん人からキューバのチョコレートやら、酒やら、焼酎やら…
イカン。このままだと腹の隙間がなくなるし！
そこで連れの一人と一緒にその対策をはじめる。
ヤツはヨガの達人である。そもそもヤツが参加しているヨガのクラスで知り合ったのがこの豚の会の主催者さん。ヨガがなかったら豚に会えなかったワケで。感謝のポーズである。
ちなみにこれを撮っているアタシの背後３mで豚が焼かれている。素晴らしい環境だ。
さて。アタシの出番である。
これが精一杯（顔を見ればわかる）のアタシのポーズ。自慢じゃないが身体の硬さは鉄骨と同レベル。ヨガの達人ならぬヨガの芸人。多くの人に見られていたようだが、すべては豚のため。アタシの恥など豚と一緒に焼けてしまえ！
そうしてついに豚は鉄棒から下ろされた！
解体！
そして皿を持って並ぶ100人の仲間たち。
100人でも２往復はできる！という言葉通り、ウチのグループは４人だったが時間差で皆で並び、違う部位を色々分け合って食べた。ロースだヒレだ、バラだ・・・
肉汁たっぷり！
あったかウマウマ！
主催者さんの差し入れマスタードやらウマウマ塩やら、この場所のオーナーからこっそりもらった秘伝のタレやら…味変え部位変え、食いまくる！
なので、写真なんて撮ってられなかった。お許しを！
全ては本能が優先するめくるめく世界を一時間くらいは堪能したのだった。
オーナーさんいわく。昔はこの場は養豚場だったそうだ。いまでもポニーだとか羊、そしてヤギもいる。このヤギさんがこの後新鮮絞れたてミルクを振る舞ってくれた。一日合計３リットル。朝と夕の二回に分けて。その夕方分である。
これまたウメエェェェェ！
ちなみにこの子の大好物はクワの葉。確かにバリバリ食べてくれた。そう、ここはかつて養蚕で栄えた某県。桑は豊富。カイコさんとヤギさんはこれを食べて大きくなるのだな。
１７時過ぎ。すっかり心も身体も満腹な我ら100人を乗せ、バスは関越道を南に走る！
バスの中はできあがったモノどもで溢れ、実に声がデカい！
渋滞でもメゲない！
しかしトイレは近い！
パーキングに停まるとほぼ全員降りる！
なんかまた買いこんで乗り込む！
食べる！飲む！
どうせ渋滞だ！パーキング！
降りる！乗る！
このヘンからやっと徐々に静かになる。
（イビキでうるさくなることもなかった）
実に本能に忠実な100人。そのうちの一台のバスが東京駅に着いたのは20時を少しまわった頃だった（もう１台は別の場所が解散地点）。
家に帰ったアタシ。相棒はーちゃんの散歩をすませ、お土産をわたす。
初めて見る物体に一瞬ひるむも、やはり本能に従い行動するハレル。
さて。問題です。
この豚の丸焼きをやってくれる場所は何県にあるでしょー？？？
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答えはここだ！
気になる方、人数集めて聞いてみて！雨でも屋根があるから大丈夫だって！
おしまい。
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