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海外に出る事にトシも時代も流行り廃りもない、絶対!

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あなたは海外へ行きたい・住みたいと思う?

YES・NOどっちかな。そしてそれはなんでかな。

今回の火曜テーマ「海外生活」。

今の時代に日本人が海外へ出ることの意味。

それを今、まさに二度目の海外生活を始めようと準備している私が、私なりにちょっと考えてみようと思う。

※もくじで既にバカ長いですが本文はさらに長くて6000字超え。そこでお時間あるときにお付き合いください。

これを書こうと思ったきっかけ

ずばり。一言でいえばこの記事を読んだから。 

ドイツでの自由奔放なダンナさんとの暮らしっぷり記事が文句なしにオモシロくて、いつも腹筋やほっぺた筋を痛めながら楽しませていただいているあかねさんid:akane1033)の記事です。 

ま、今回の記事はオモシロ系ではなくオピニオン系っていうんですか。そーいう系なんですが、これまた「そう、そう、そう、そう、そうなのよ!」首、縦に振り過ぎて、あさってあたり首まわり筋肉痛レベルに共感して読みました。

特に共感したのは最後のところなんですが、その話はちょっと後に取っておいて。この記事のなかにこういう箇所があります。

1950年から現在に至るまでの統計を見てみると

20歳~29歳の若者が一番海外に行ったのは1996年。

年間約460万人が出国しています。

 

そこから若者の出国者数は減少の一途をたどり

去年、2015年の出国者数は約250万人。

 

 ふむ。その20代の若者が一番海外に行っていた、という1996年。

まさにアタシ、20代でした!(カミングアウト済)

めちゃくちゃ毎年海外行きまくってました!

 

さて。それにたいしてあかねさん。

最近の若者は行きたがらないみたいですね、海外。

いや、そーいう貴方が、今!この2016年に20代の若者なんですけど!

  

と、いうことで、20年前の1996年に20代だった私が(あ、今は計算はしないでいいんですよ)当時の状況を思い起こしつつ、現代20代のあかねさんのオマージュ記事に無謀にも挑戦しちゃおうと思います。

 

1996年の海外おでかけ状況

1996年ってどんな年?

■アトランタ・オリンピック開催(金3、銀6、銅5)
■東京ビッグサイト(東京国際展示場)が開場
■「Yahoo! JAPAN」がサービスを開始
■NINTENDO64/ポケットモンスター/たまごっち発売
■ルーズソックス&腰パンが流行
■CD売上げ数第1位(230.3万)の曲↓

www.youtube.com

1996年(平成8年)流行・出来事 | 年代流行

 

1996年旅の情報源 

いやはや。そうか。この年だったんですねえ。

YAHOO!JAPAN開始。

これ、象徴的ですね。

今じゃなんでもググる時代。Google以前はこのyahooが一人勝ちだったように思うんですが、この1996年以前はヤフる(あんの?そんな言葉)ことさえできなかった。

 

では何で情報を得ていたのか。

やはりこれでしょう。

 

ヨーロッパ・アルプスを歩く (地球の歩き方) 単行本 – 1994/11

 

※当時の歩き方。ページの一番外側が鮮やかなブルーで目立ちまくり。「あの青い本を持ってると日本人だ!」って狙われるんで、わざわざ外側何ミリか裁断機で切り落としたし、必要なところだけ剥がして持ち歩き、その街旅立つときには捨てて荷物を減らしたりしてました。

 

あとはバブルが崩壊したとはいえ、まだまだパリやミラノでお買い物!なんて特集がこちらなんかの雑誌でしょっちゅうやってましたねえ。

 

  アンアン特別編集 休日台湾 (マガジンハウスムック

 

当時も香港特集はめちゃめちゃありましたねえ。女の子にお金握らせてヴィトンだのエルメスだのを現地で買ってこさせるビジネスもまだまだこの頃はあった気がします(今もあったりするんですか?)。

 

それにはこんな時代だったのも関係あるのかな。

 

1990年代の為替状況

90年代前半の日本は、バブル経済の崩壊による長い不況が続いた時代でしたが、それに反してドル円相場は大幅に円高に振れ続けました。90年1月に1ドル=140円台だったのが、一貫して円高が続いて94年には1ドル=100円割れを起こします。そして1995年4月19日、ドル円相場は史上最高値79円75銭と、瞬間的ではありましたが80円割れという異常事態を起こしました。

ドル円の為替レート時系列データ(1990年代)

 

円高だと海外に行きやすい。円安だと海外から来やすい。

まあこれは当然なんですが、でも最近円高に振れつつあるも海外からの日本への観光客は増え続けています。

「爆買い」「民泊」……。いま旅行者といえば、日本を訪れる外国人、いわゆる「インバウンド」の話題がメディアをにぎわせている。2015年の訪日外国人は2000万人の大台にあと一歩と迫り、前年を4割も上回る。

 

その一方で、日本から海外に出て行く旅行者たち(旅行業界では「アウトバウンド」と呼ばれる)の方は、インバウンドほどの勢いがない。出国者数は3年連続で前年を下回り、1600万台。45年ぶりにインバウンドがアウトバウンドを上回るという逆転現象が起きた。

旅人は外国人ばかり~ニッポンの若者はどこに(上) : 教育 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE) 1/5

 

だから。不況だとか、円高円安だとかっていうのは、関係ないんですよね。結局は行きたいか行きたくないか。気持ちの問題だと思います。

 

では、その行きたくない理由はなんだろう

あかねさんがあげられたのはこちら。

  1. 旅費が高い
  2. 学生時代:旅行に行くことが不利になる?
  3. 休暇が少ない
  4. 海外に興味がない?
  5. 海外がこわい
  6. 英語が話せない

 

読みながらそーだなそーだなってまた顎上下運動をしてたんですが、ふっと気づいたのです。あ、でもコレ・・・

1996年もほぼほぼ一緒かも。

 

以下私のイメージで1996年と2016年を比較してみます。

旅費が高い

確かに今の方がキツい気がします。まだバブリーさが漂っていましたから1996年は。でも当時は今のようなバカ安航空券は少なかったです。LCC(格安航空会社)もなかったですし。ついでに言えば場所によっては日本より生活費が安かったりして、それこそ長期で考えたら、地方から東京に下宿させるより海外に留学させるほうが安上がりかもしれません。

 

ついでになんと!こちらは学費までタダですって!

偶然にもやはりドイツのお話ですが。現役ドイツの音大生の齋藤友亨(ともゆき) さん(id:tomotomotrp) のブログです。それこそ海外生活をとことん楽しんでいる若者代表なのでは?また楽しくてためになるドイツ情報お待ちしています!

 

海外に興味がない?

確かに昔の方があったかな。今より遊びの選択の幅が狭かったので(例えば東京ディズニーランドはあったがUSJはまだなかった)、結構4,5日あれば海外へ行っちゃおうか!…と考えてた人が多かったようにも思います。社員旅行でハワイとか、うちの姉の会社もしてましたし。

でも逆に。海外より車!お金をかけるならこっち!って人も多かったです。そういう人は車改造して峠攻めているだけで充分満足していました。

 

  頭文字D(1) (ヤンマガKCスペシャル) コミック – 1995/11/2

 ほら。1995年ですよ。

 

海外がこわい

確かに。間違いなくテロの恐怖は年々拡大の一途ですね…残念ながら。でも。実はこの1996年の一年前。日本であの事件が起こったんですよね。そう。地下鉄サリン事件です。コレで一気に日本の安全神話は崩壊しました。日本も安全な国ではなくなったんです。世界的に。もちろん当時の世界も決して平和な地域ばかりではありませんでした。これもまた、いつの時代もなんだかんだ言って同じかな、と。

とは言っても夜中でもお金がジャリジャリ入った自動販売機が屋外に放置されている日本はやっぱり平和で安全な国だとつくづく思いますが。

 

だから。結論として。

行きたくない、興味ない人の理由は今も昔も、でもって未来も!同じなのかもな~と思ったのでした。

こういう意見もあります 

海外へ出る若者が減っているっていうけど、それは単に若者の人口が減っているから!というもの。

最新の2014年の統計によると、若者の出国者数は1,195,161人とわずかながら増加。海外旅行者全体に占める若者の割合も7.07%と2010年より若干改善。若者のうち、1年間に海外旅行をした人の比率も19.3%と、ピーク時に近づいています。

何度もいいますが、若者の旅行離れは間違い! | TA Gallery

 

こちらでは20-24歳を若者として例を挙げています。またあかねさんも20代での数値を上げて言及していますが、どうやらその人口減に較べたら、若者の旅行離れって実はおきていないのかも?と思ってしまう面もあります。

 

その他海外留学者数も見てみましょう。

2004年をピークに、日本人の海外留学者数は減少しています。また、経済協力開発機構(OECD)加盟国33カ国の中では、大学などの高等教育機関に在学する学生の留学者割合はワースト2位となりました。・・・

実は、留学者数は減少しているものの、留学適齢期人口全体のうち海外へ留学している人の割合は、1990年代を大きく上回っています。海外留学の割合から言えば、以前より留学生が減少したとは言えません。減少しているのは「留学適齢期人口」。留学者数減少の最大の原因は少子化によるものなのです。

グローバル社会なのに……日本人の海外留学者が減っているのはなぜ? | お役立ち | 留学 | マイナビ 学生の窓口

 

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そう。すべて人口減が原因なんだから。割合では減ってる訳ではないんだから。人数が以前より減っているのはしょうがないのです!

いいの?本当にそれでいいの?

グローバル社会って言ってるこの現代に。日本のなかだけでの時代の比較で本当に安心してよいのでしょうか。

 

需要があるのにこない人材

A: あかねさんの働くドイツのお店

現在私の働いているレストランではウェイトレスを募集しているんですが

全然応募が来ない。

ボス曰く、応募してくれる日本人の数は年々減少傾向なんだとか。

「若者の海外離れ」について、海外在住者が考えてみる - ドイツ人ストリートミュージシャンと結婚しました。

 

求められているんです。私たち日本人が。不況と失業問題・そして移民問題で世界的に海外での就労が難しい昨今。こんなもったいない!私が行きたいくらいです。

 

B: 海外青年協力隊の応募者数

実はつい最近、この協力隊の元隊員数名とスペイン語の集まりでお話しする機会があったのですが、その方達から聞いた話。別にシークレットじゃないですよね。

どうも最近協力隊を受ける人が減ってきていて、今は非常に受かりやすい状況だとか(もちろん健康は万全、職種にマッチングすることは最重要課題ですが)。

 

過去8年間の要請数、応募者数、合格者数の推移の図はこちらのQ3にあります。

よくある質問【JICAボランティア事業】 | JICAボランティア

要請に対する充足率は、最も高い平成21年においても、青年海外協力隊が65%、シニア海外ボランティアは53.9%にとどまっており、開発途上国からの多くのニーズに応え切れていない状況が続いています。

 

つまり海外協力隊も今チャーンス!

ここでも望まれているのですよ!世界が待っているのです。

私は数回落ちてるんで。これまたうらやましいです。私もう年齢制限オーバーだから。

そういったらシニアもあるでよ〜っと、彼らに慰めてもらいました。

興味がある方、ちょうど今秋募集中です。各地で説明会も開催中!

絶対行くべきですよーー!

www.jica.go.jp

 

何を始めるのも自由!いつ始めるのも自由!

ここまでをまとめるとこういうことでしょうか。

  • 確かに海外に行く若者の数は減っている。しかしそれは絶対数が減っているだけ。日本の人口の若者の割合でいったらそれほど減っている訳ではない。それどころか留学者の割合は1996年よりも今の方が高い。
  • しかし世界全体での割合でいったら、日本人は確かに少なくなっている。
  • そして実際海外で需要もあるのに応募が集まらず困っている海外での就労先がある。

もうそろそろ5000字になろうとしています。

そこでそろそろ終わりに向かいましょう。

 

終身雇用の日本型の雇用体系は終わりました。

一流大学を出て一流企業に入っても自死を選択する痛ましいこともあります。

いつやめてもいいんです。またいつ始めてもいいんです。

何を?何でも。何もかも。すべてを。

旅行でも、留学でも、恋愛でも、起業でも、ブログ飯でも何でも!

 

若いうちにやらなきゃいけないわけでもありません。

カッコ良い、人がやってないことしかダメな訳でもありません。

人がやってないこと。

そう考えた時点で、人といろいろを比較してしまう。

人の目、人の評価、そういうことを考えてしまう。

そうじゃない。自分が。自分のために。

自分のしたいことをすればいいだけなんです。

それを始めたらもう誰かがやってるかもしれない。だから?

別にいいんです。自分にとっては始めてで未知なんだから。

そして自分の人生も始めてで未知で、一回こっきりなんだから。

 

検索で見たことも。

人から教えられたことも。

それは寝ながら見ている夢のようなもの。

起きてトイレから出たら忘れちゃうくらいのもの。

でも。自分でやりたくってやったことなら。

うわあああっ!って叫びたくなるような恥ずかしいことも

やったあああ!って踊りだしたくなるようなことも

皆みんな自分の財産。一晩寝ても消えていかない。

消したいくらいヤなことは上書きすればいいだけだ。

何でもいいからね。それをやればいいんだよ。

20代も40代も60代も80代もそれ以外も皆みんなが!

 

で。そんな何をやればいいのかわからない。

やりたいことなんて特にないし。

そういう人は、是非、海外に行ってほしいと思います。

できれば一人で。そしてなるべく永く。

 

海外で、誰とも同じでなく同時に誰とも同じ自分に出会う

確かに、私は異質なものを無意識のうちに遠ざけているのではないか。

同じ言葉を話し、同じバックグラウンドを持った仲間と一緒にいるのはとても居心地のいいものです。

ですが、その中で出来上がった価値観が、必ずしも正しいわけではない。

自分とは異なるものを受け入れることによって、自分の価値観が正しいのかどうか、取捨選択をすることが出来るようになると思います。 

そして、「異なるもの」の代表格である海外が、自分の価値観を試す場としてはピッタリではないでしょうか。

「若者の海外離れ」について、海外在住者が考えてみる - ドイツ人ストリートミュージシャンと結婚しました。

 

 一番最初に言ったように、あかねさんのこの記事のなかで一番共感して、アゴで「そうそう、そうだよねボタン」百連打!とか出来るところです。余計な追加はやめましょう。

 

で、自分の言葉だったらここ。

 

「こーいう場面にオマエはどう対処する!?」

と、予測不能の命題を与えられて、それに自分の五感を研ぎすまして自分の持つ知識・知恵・経験でそれをクリアーしていくことに、もう、

アドレナリンどばーで、

ドーパミンばしゅーで、

快感で、幸せで、

ああ、生きてるな〜って思うの。

これ、日本より海外の方がいっそう予測不能だから。

だからアタシは海外で暮らしたいの。

人生一度。アドレナリンとドーパミンを出しまくれ! - ¡ 世界にふらりラフに生かせ !

 

そう。私は生きたいのです。いつもいつも。今よりもっと。

20代も40代も 60代も80代も100だろーが200だろーが。

年齢も時代も、生きることには変わらないですもんね!

 

ということで早く労働許可送ってくださいっ!!

ついでにあなた。

ドイツのレストランか、協力隊か。せっかくだ、GO!!

 

おしまい。

6300字。水曜になっちゃったし。ここまでおつきあいくださりありがとうございました。

&スペシャルサンクス・あかねさん!

 

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