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シネマ歌舞伎「スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース」はまだ続く!

劇場で見たら平気で一万円を超える劇が、おウチの近くの映画館で2100円(学生は1500円)で観られちゃう!ONE PIECEファンも、歌舞伎ファンも必見の映画

ネタバレしない程度にその感想も含め、今から熱烈PUSHするよ!見なきゃ一生後悔するよぉおお!(残念ながら終了。でも2017年情報もあり!2016/12/21最終更新)

シネマ歌舞伎「スーパー歌舞伎Ⅱワンピース」って何?

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2015年初演され、チケットが入手困難になるほどの話題作となった「スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース」、その映画版である。もうちょっと詳細。

スーパー歌舞伎って何?

そもそもは今回演出と主役ルフィほか3役を果たす四代目市川猿之助の伯父の三代目市川猿之助(現猿翁)が1986年に始めた、古典芸能化した歌舞伎とは異なる演出による現代風歌舞伎第一作は「ヤマトタケル」である。

 

そもそもこの先代猿之助。1968年には『義経千本桜』「四ノ切」で「宙乗り」を披露、早変わりなどいわゆるケレンと言われる派手な演出を多用。明治以降ある意味お高くとまっていた歌舞伎界に次々新風を吹き込んだ風雲児である。

もちろん古典の良さは良さとして尊重・継承されるべきとは思うが、同時に本来の歌舞伎は時代に生きる大衆演劇。その江戸時代の根本に立ち戻り、歌舞伎をぐんと身近なエンターテイメントに仕立ててくれた功績は大きい。

その精神を受け継ぎ、「スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)」を生み出した四代目市川猿之助。その第二作目にあたるのがこのワンピースである。

 

ONE PIECEって何?

「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ(世界で3億2086万6000部)」として2015年『ギネス世界記録』に認定された尾田栄一郎作の漫画。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて1997年34号より連載中。

これを原作としたテレビアニメ、アニメ映画、ゲームなどの各種メディア作品も多数。

今さら説明するほどもない超人気コミックスだが、実は私は読んだことがない。読みたいなーとは思っているが、単にチャンスがないだけ。

 (※同じ理由でスターウォーズも観たことがない)

でもでも!コレを観て一気に読みたくなったよ!いよいよONE PIECEデビューするわっ!

 

シネマ歌舞伎「スーパー歌舞伎Ⅱ「ワンピース」って何?

この「ONE PIECE」の世界と「スーパー歌舞伎Ⅱ」が融合を果たした“奇跡の舞台”それがスーパー歌舞伎Ⅱ『ワンピース』なわけだ。しかしヒツコイようだが、これは2015年上演された過去のもの。今はホンモノは見られない。

それがいま!映画となって全国の映画館で上演中なのである!終了してます

⭕上演映画館情報

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こんなおいしい話を逃してはいけない3つの理由
  1. 北は北海道から南は沖縄まで。おウチのそばで観られちゃう!
  2. 劇場では一番安い席で三階席の3000円(最高で17500円)。顔の表情なんか絶対わかんない。
    顔の表情までわかる上に大人でも2100(前売り1800)円
    ※特別上映なのでシニア割やレディースディなどの特典はなし
  3. 映画だからこそのアングル・演出。劇場で見た人でも充分楽しめる!

 

ワンピースfanにも歌舞伎fanにも、そしてどっちでもない人の入門・入り口編としても強くお勧めする!

ってことで、以下それぞれのタイプ別おススメポイントだ!

 

ONE PIECEファンへのお勧めポイント

今回の劇。コミックスの51~60巻で描かれる「頂上戦争編」が舞台である。

 

マンガ見ていない自分でゴメン。近々漫画喫茶に一日籠ることを約束する。

そんな私なので、それぞれのキャラが原作にどこまで忠実か…という点については語れないが、そもそもマンガを実写にする時点で、100%の再現性はだれも期待しないよね。お気に入りキャラが全然イメージと違うっ!あると思うけど、ここは怒らず逆に「ほほー、こうきたかフン」と楽しんじゃいましょう。

 

ちなみにスーパー歌舞伎なので、言葉はすべて基本は現代の標準語(多少キャラによって異なるし、見得を切るところは昔の言い回しだったりする)。そこで「歌舞伎と言うと独特の言い回しでしょ。日本人でもイヤホンで解説してもらわないと意味わかんないっ!」ということナシ。つまり子どもも大丈夫。ってか子どもに見てほしいな〜。で、歌舞伎にもちょっくら興味を持ってほしいな。ということで

ぜひぜひご家族そろってご覧あれ!


スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース ONE PIECE ポストカード  

 

数人歌舞伎界でない俳優さんが出演している。例えばエース役は福士誠治。これがめちゃカッコいい!

いや、ホレました。福士誠治に。そしてエースに。本読みたくなった。

しかし実は…一番私が持っていかれたのは

坂東巳之助演じたボン・クレー。

彼を見るだけで2100円で充分おつりが来る満足感。いやホント最高!

 

途中OKAMAバーのSHOWタイムのような踊りもあり。うーん。クオリティはOKAMAバーのほうが上かも。でも猿之助ルフィが宙づり状態での観客を巻き込んだ主題歌の場面なんかは本当にここにいたいなーと思わせる一体感!

その他プロジェクトマッピングに水を使った演出、ルフィの伸びる手のアナログ表現…などなど、ともかくこれでもか!と楽しませてくれるので、普段あまり歌舞伎や劇を見ない方に是非観てほしい!

ホントにコスパは最強。間違いなし!

 

あと残念ながらチケットは完売しちゃったらしいが、実はこんな企画もある(※終了してます)

『スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース』応援上映の開催決定! | ニュース | シネマ歌舞伎 | 松竹

コスプレOK、かけ声OK、主題歌も一緒に熱唱+中村隼人&福士誠治も駆けつける!ってもの。知るのがちょっと遅すぎた。ごめんなさい。

でも拍手やかけ声は普通の映画館でも全然ありですよ〜。

 

歌舞伎ファンへのお勧めポイント

 ちゃんとね。猿之助歌舞伎のいいところ満載ですよ。早変わりやら宙づりやら。

もともと女形が多かった亀治郎じゃなかった四代目猿之助。ちゃんと女形でも登場。しっとり上品なハンコックを演じてます。

また主人公の天真爛漫さが顔の表情や動き…全体から立ちのぼっていて、ええい、お前は北島マヤか!憑依しているぞ!と突っ込みたくなるほど猿之助がいい味出してます。

カタカナの役名は歌舞伎界で初、と何かで読んだ気がするけど、他のスーパー歌舞伎や野田秀樹やクドカン演出の勘三郎の歌舞伎などを観たことある人なら、充分年配の方でもご納得いただけるはず。ま、スーパー歌舞伎ですし。でもまあ、歌舞伎ファンならホンモノも観てますかね。 

ちなみに私は母から歌舞伎の楽しさを子どもの頃にたたきこまれました。その母、「ヤマトタケル」はちゃんと劇場でも観てるくせに、このONE PIECEは観てないし、映画もいいや、と言ってましたが。昨日アタシが絶賛したところ来週友達さそって行くそうです。松竹様へ、以上営業報告おわり。

 

さいごに

どう?観にいってみるかな、って思ってきたかな?でね。映画を見たらぜったいホンモノを観たくなると思うけど。なななんと

2017年秋、再演が決定(新橋演舞場)!

残念ながら今回見られない人、ぜひ来年ホンモノをみましょう!

 

ちなみに12/9までコクーン歌舞伎「三人吉三」がシネマ歌舞伎で再登場。これもおススメだ!若手3名が粋だ、イナセだ、泣かせるぜぇ!これも終了

さらに!12/24から歌舞伎NEXT阿弖流為〈アテルイ〉も東劇だけだが再演決定!

 

シネマ歌舞伎の上演予定作品や上映館はこちらから。 

www.shochiku.co.jp

場所によっては朝一番しか上演ない、などもあるので、お近くの劇場の上演時間をチェックしてね!(基本、東京東劇は期日も長く一日の上演回数も多いぞ!)

 

2016・芸術の秋。

世界に誇る日本の二大芸術。古典の歌舞伎と現代のマンガ。この夢のコラボを見逃すな!

 

 おしまい。