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狂犬病抗体検査は何故・いつ・どこでするの?【ペットと海外4】

まさに今日、2016年11月7日。
狂犬病抗体検査の血清を動物病院で取ってもらったよ! 

これが実はね。今回の海外準備でちょっと失敗した部分。もう少し早くちゃんと理解して行動に移していれば…出発も繰り上げられたかもしれないと後悔してるんだ!(※まあアタシ自身の手続きも遅れて結果オーライだったが泣) 

そんなアタシとハレルの失敗談をもとに、今回は分かりにくい(アタシだけ?)抗体検査のアレコレを、なるべくわかりやすくまとめようと思う。それではGO!(最終更新2016/12/6)

WHO? だれがするの?

狂犬病っていうくらいだから犬だけでしょ。

いいえ、猫もです。 

そこで猫を海外へ連れて行く予定の人も必ず準備をしてね!

 

WHY? なぜ日本でするの?

理由は次の3つ。一つでも該当するなら受けましょう。

1) 相手国の入国条件になっているから

今の日本や以前のイギリスがこれにあたる。こちらに友人の例を書いたよ。
ペットと一緒に海外に行こう! - ¡ 世界にふらりラフに生かせ !

こうなると絶対やらなければならない。
さらに待機期間が決められていたら(日本だと180日)早めにしなければならない。 

そこで最新の状況を入国する大使館に確認しよう。

 

例えば2016年12月時点でハワイ入国の際も必要だが、個人で持参ではなく検査機関から直接郵送してもらわなくてはいけないなどいろいろ国・地域によって違う。
ネットでもいろいろ情報は見つかるけど数年前のネタも多い。必ず最新の情報を手に入れること!

1)大使館の公式ホームページでまず情報を探す。
2)情報更新日が古い&わからないこと→電話で直接聞く。

これが一番である。

まとめ
相手国の最新の入国条件をなるべく早く調べよう!

 

2) 狂犬病清浄国以外へ短期滞在(2年以内)するから

※次の地域しか行かない場合、条件を満たせば抗体検査はいらない

アイスランド・ハワイ・グアム・オーストラリア・ニュージーランド・フィジー諸島(
2016,11現在)
最新の情報はこちらから
動物検疫所/犬、猫の日本への入国 (指定地域編)

 

逆に、これ以外の地域に行く場合は、

抗体検査をしなくてはいけない
(日本への入国の条件になっているから)

  ↓

抗体検査の有効期限は採血日より2年
だから二年以内に帰ってくるなら日本でやっておく。
狂犬病注射の期限は1年。必ず切れる前に追加注射を現地でしておく

 

これをしないでも例えばメキシコへ出国はできる

でも帰ってくるときに。下手したら

最長180日検疫所に留め置かれることになるよ!

面会はさせてもらえるけどね。ご飯を毎日あげにいくとか、業者に委託するとか…ともかく大変なことになっちゃうの!
絶対にこの事態はさけよう。

 

準備バンタンにすれば当日一緒に家に帰れる!

よし。これをめざそう!

※いつ受けた方がいいかはこの後のWHENの章で!

 

詳しくはこちらの画像で確認!
※スマホなどで見られない場合は下のリンクで直接見てね

http://www.maff.go.jp/aqs/animal/dog/pdf/example.pdf

出典;12時間以内の係留検査(即日解放)で日本到着可能となる処置例(動物検疫所)
http://www.maff.go.jp/aqs/animal/dog/pdf/example.pdf

 

まとめ
  • 指定地域以外に短期(2年以内)で行くなら抗体検査を日本で受けておく。
  • 狂犬病の有効期限内ならそのまま帰国できる(図・例1)
  • 途中で狂犬病の期限が切れるなら現地で追加で打っておく(図・例2)
  • 他の書類も完璧に用意すれば係留期間は最短にできる。

  

3) 2年以上海外にいる予定でもメリットがあるから

ここがアタシの失敗したところ
多分帰ってくるとしても2年以上あとだろう。じゃあいいや、と思っていたのだが!

そうだとしても日本でやっといたほうがいい、ということがわかった。そこで以下、この場合(先ほどの図だと例3)のメリット・デメリットをまとめよう。ただし

※日本に絶対に帰ってこないなら、する必要はない

 

◉メリット◉

  1. 日本だと検査がカンタン
    母国語で手続きができる。これはやっぱり安心である。
    また抗体検査は指定された施設以外は認められない。日本、そして海外の指定検査機関はこちら↓

    動物検疫所/指定検査施設

    見ての通り、ない国が多いのだ!
    例えばメキシコもない。そこで一番近くの合衆国に血清を送らなければならない。モロモロ大変そうだ、時間もかかりそうだ。ため息。

  2.  普段は狂犬病の注射さえ気にしていればいい
    必ず期限の来る前に追加注射。これが基本だよ。
    でもこれは日本でもすることだから。負担は少ないね。

  3. 突発の帰国事態に対応
    2年以上いるもん♡とか言って、世の中何が起こるかわからない。やっておけば安心である。

  4. 2年過ぎての帰国時には現地でまた抗体検査は受けなくてはならないが、180日の待機期間はとらなくてもいい
    ここがわかっていなかった。
    どうせ抗体検査を現地でしなきゃなんでしょ。だったら日本でやる必要ないじゃん。と思っていたのだが、違うのだ!

    ★海外で最初に抗体検査をするとき
    血清の採血日から180日は現地で待機しなくてはいけない。
     ↓
    すぐ帰りたくなっても半年は海外で待機(もしくは日本の検疫所で係留)しなくてはいけないワケだ。

    ★日本で抗体検査+狂犬病注射を現地できちんとしてるとき
    現地での抗体検査の結果が基準値だったらすぐ帰国OK。
    (他の条件は満たさないといけない。詳しくは帰国の章で書くよ
    アタシは行き当たりばったりの生活なので、いつ帰国!になるかわからない。そのときに現地での抗体検査だけでも大変そうなのに、その上6ヶ月の足止め。いやヤだ無理。だったらしておこう。→それで今日やった。

◉デメリット(というかやらなくてもいい場合)◉

  • 自分は一時帰国しても現地にペットを任せられる人がいる
  • 帰国まで余裕を持って準備ができる(180日だって待てる)
  • ともかく早く日本を出国したい(今のほうが緊急)

こうした場合は、日本で慌ててしなくてもいいかもね。

まとめ
長期で行く場合も日本帰国時に抗体検査後の180日の待機は免除されるから、日本で抗体検査を受けておくメリットはある。

 WHEN? いつするの?

まず相手国が入国の条件で受けた後の待機期間を指定していたら、それを満たす日数の前には受けること。
例:2012年までのイギリス:入国の180日以上前(※現在は緩和されている)

 

後はすべて日本帰国のため。帰国日が基準となる。

  • 抗体検査の有効期限は採血日から2年
  • さらに待機期間として帰国日までに採血から180日は経っている必要がある(出国はしていていい)。

そこで滞在予定期間を考えて受ける時期を決めよう

◉早く受けて失敗する例

あんまり早く受けて帰国日が採血から2年を経過してしまった。
→もう一度帰国前に抗体検査を受けなくてはいけない

◉遅すぎて失敗する例

短期旅行で採血日から180日経たない前に日本帰国となった。

→日本の検疫所で残りの日数を係留されるかも。
そこで帰国予定日から数えて約半年前には採血をしておこう。

ちなみに採血して結果が出るまでは
約1週間〜1ヶ月かかる

また出国一週間前までには各書類を出国する場所の輸出検疫所(例;成田)に提出しなくてはいけない。

出国予定日が差し迫ってからでは慌ただしい。この辺も考えて検査を受けたい。

まとめ
帰国日から数えて180日以上2年以内に採血することがBEST。
2年以上海外にいるなら日本出発1ヶ月半前には受けておきたい。

 

 WHERE and HOW? どこでどうやるの?

検査は日本でも一カ所だが。そのための採血は近くの動物病院でできる
今回のウチの例とともに、ざっと流れをみてみよう。

準備)マイクロチップ装着後に狂犬病注射2回 

 マイクロチップについてはこちらを参照してね。
マイクロチップのメリット・デメリットをトコトン解説! 

ともかくまずはマイクロチップが入っていること。
そしてその後2回以上の狂犬病注射が必要だ。

ちなみに最初の狂犬病注射はもちろん生後91日 以上たってから(生ワクチンは不可)。 そして2回めはこの30日以上一年以内(生ワクチン不可)。

こうしたことを考えても、パピーちゃん(子ども)のうちは海外は厳しい。実際航空会社に断られることもある。

※ハレルの場合)保護犬なのでNPO団体さんから譲り受ける時にまずマイクロチップを勧められる。当時まだ子犬。加えて結構なビビリさんだったのでしばらく様子を見る。結局1年後に装着。それでも今から2年前なので通常の狂犬病の注射で既に二回終わっている。
でも海外行きが決まって抗体検査をお願いしたら、
「じゃあ念のため今日は狂犬病注射を打って、一週間したら血清を取りましょう」と言われた。そこでここでも一週間のロス。

 

1) 検査機関に事前振込み(控えを取っておく)

神奈川の検査機関に検査料13,000円(2016,11現在)振込。
獣医さんから検査依頼書を事前にもらっていた。その書類に振込先は書いてある。ついでに自分の氏名・住所なども記入しておく。

 

2) 1)を持って最寄りの動物病院で血清を採取

★その週の平日に検査機関に届く方がよい、と病院から採血を月曜日に指定されたよ。冷蔵で送る都合?採血日を決める参考にしてね。

さて、いよいよ採血である。

前足から人間の採血の時の一本分くらいを採血。
別にあばれない(その後の爪切りの方が嫌そうだった)。

記入した依頼書と振込み控えを獣医さんに提出。残りを記入し血清を送るのは獣医さんがやってくれる(採血&送付代で5,000円)

場合によっては自分で冷蔵保存した血清を検査機関に送付することもあるようだ。かかりつけのお医者さんに確認しよう。

 

3) 検査結果が自宅に郵送されてくる

結果は病院に届くので来たら連絡するねと言われていたが、なんてことはない。採血から10日後、ウチに直接届いた。よかった!基準値クリアーだった♡

これがさっきも書いたがハワイだと英文で直接検査機関からハワイAQSに直接送付、という手続きとなる。相手国への書類の受け渡し方法も確認しておこう!

まとめ
採血は最寄りの動物病院でできる。採血とは別に事前に検査機関に検査料を振り込み、その控えを提出して申請する。

 

狂犬病抗体検査(日本)での諸費用の例

狂犬病抗体検査検査料 13,000円
採血&送付費用   5,000円
  小計 18,000円
狂犬病注射(期限内だが念のため?)   2,000円
  合計 20,000円

 ※2016/11・東京都下での一例(各医療機関で異なります)

 

まとめ

ちょっと視点を変えてまとめてみよう。詳しくは本文と照らし合わせて、決して漏れのないように準備しようね!

◉海外に行く犬・猫が狂犬病抗体検査を受けなくてもいいのは?

1) 狂犬病清浄国(2016年11月現在:ハワイ・グアム・オーストラリア・ニュージーランド・フィジー諸島・アイスランド) だけしか行かない
2)  1)以外の地域だが日本には絶対一生帰ってこない

◉逆に絶対受けなくてはいけないのは?

3)入国する国が入国条件で義務としているとき
4)  1)以外の国から日本に帰国するとき

受けるならいつ・どこで?

短期滞在の場合:帰国日から数えて180日以上2年以内に日本で
長期滞在の場合:海外で受けなくてはいけないが、帰国前の海外での待機期間をなくしたいなら、日本でも事前に受けておくと良い。

◉大事なことは?
他の準備でもそうだが、早めに正確な情報を手に入れること
相手国の大使館や自分が出国(または入国)する動物輸出入検疫所で納得するまで確認しよう。

おしまい。

【ペットと海外シリーズ】
2017年1月。日本からメキシコへのみゆまっしー(モンゴロイド日本語族176cm♀)とハレル(MIX犬18.5kg♂)の海外移動の備忘録&手続きのまとめ。他の動物や国へのことも触れつつまとめる予定!

◉このまとめのTOPページ・目次はこちら
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