メキシコの穴・イメージ(※内◯裕也氏ではありません)
先日、福岡の道が落っこちた。一週間で一応復旧した。
それに対し日本ってすげえ〜!の声が海外からたくさん寄せられた。
今さらな話を取り上げているのは、勤勉日本にスポットを当てることで、メキシコの愛すべきイイカゲン文化の闇(しかし暗くなくめっちゃ明るい)を、さらに深く濃く浮き彫りにしたいがためである。
そこで今回は前半にこの陥没事件のラテンアメリカの反応を見た後、後半はそのイイカゲンメキシコの掘る深い穴に、ずっぽり落ちて身動きがとれなくなっているアタシみゆまっしーの、涙なしには語れない、キーボードをしょっぱい水で濡らしつつ鼻をすすりながら書いた(だってラーメン食べてたから)実録レポをお届けしよう。
日本の穴VSメキシコの穴問題
福岡の陥没事故。ともかく一人も死傷者が出なくてよかった。
しかし海外の人々は、たった一週間で道路が通行可能になったことに、やはり衝撃だったようだ。
アタシがfacebookでフォローしているスペイン語圏の日本大好きさんたちページ、「Japón And More」でも、その記事があがると速攻コメントが沸き起こった。
このなかのコメントの一部をざっくり訳してみよう。
- メキシコじゃあ小ちゃい穴だって何ヶ月も何年もかかるよ。
- もしコロンビアなら、2年かかって7人死んで10億ペソが盗まれてるな。
- ははは。エクアドルじゃ大統領が3選されたって、まだ終わらないよ。
- いやエルサルバドルじゃ、未だ1986年の地震の崩壊の名残が見られるから。
こうして延々とお国自慢が続く。
ホントはだいたいこの後自国の体制批判が続くし、「日本別レベル」「こんなの日本だけ」「よし!日本行こう」とJR東海のようなコメントも多々あるが割愛。見たい人は直接見てね。
皆さん。メキシコ(およびラテン諸国)を歩く時は十分気をつけよう。
- 日本で言えば銀座くらい中心地の歩道(細くて人が一人通れればいい)。ここが時々ボカン!と穴が開いている。深さ50cmくらい。マンホールが外れてるのかなレベル。よそ見してたら絶対ハマる。
- 何年経ってもこのまんまだった元夫の実家そば。
- 夜はさらに恐怖だ。穴だけじゃなくて犬のpopo(ウ◯コだ)がハンパなく落ちてるからな。サンダル履きはリアルにヤバい。ついでにアチラは朝シャワー文化。下手すりゃベッドまでお持ち帰りだ。ひえええ〜
勤勉な日本人VSその逆メキシコ人
ともかくね。頑張るところが違うのよね。
それは住んでたから。わかってるつもりなんだけど。
アタシは、この夏にはメキシコの某市(トランプ君が積み木をしたがっている辺り)に引っ越す予定…だった。気がつけば11月後半。未だ日本。栗ごはんどころかおでんがウマくなっている。このまま行くとゆず湯に入っておせち料理までここで食べてそうな勢いだ。
なぜか。
彼らが寄ってたかってアタシのビザ収得を阻んでるから!泣
すでに半年かかってんですけどっ!怒っ!℃!
今日はそこのところを、ちょいと詳しく語る。語っていい?嫌でも語るし。穴に向かって叫ばねば、アタシパンクしちゃうの。王様の耳は◉4&@hk3''#/=====!
働かないメキシコ人1・学校関係者
6月にメキシコ某市の私立学校での勤務が決まった。基本ボランティアなんだが、まあそこそこの報酬もでる。なので労働OKのビザを取らなければならない。
「書類送るからそれで日本の大使館でVISA取ってクダサイ。んで8月末には新学期が始まるからこっちに来てクダサイ。でもそれを取らないで来ちゃ駄目デスよ。」
窓口の女性がそうメールで言ってきた。
うおおお〜8月出発かあ!
結構スグだな。暑いな!はーちゃん大丈夫かな?
※飼い犬ハレルを連れていく。その手続き詳細はこちら
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アタシは慌てた。いろいろ準備しだした。仕事もやめた。
海外生活エピソード2・始動! - ¡ 世界にふらりラフに生かせ !
しかし、その送られてくるはずの書類が…7月過ぎてもこない。
そうしてるうちにアチラは夏休みとなった。
そーなれば書類など来るわけない。
新学期にセンセイが一人足りなかろーが、自分の夏休みを優先する国。
VIVA MEXICO! ( ※メヒコと発音してね)
働かないメキシコ人2・顧問弁護士
9月になった。学校は当然始まっている。
困ってるんじゃないかな?書類来たらすぐVISA取って向こうに行けるように、身体はともかく空けておこう。一ヶ月先の予定なんて入れられないよ!せいぜい一週間だね。そんな日本人のアタシの心はさておき、待てど暮らせど書類は来ない。
当然学校にメールで問い合わせる。
返事は「学校の担当弁護士が入管に行って手続き中。もうちょっと待ってクダサイ」
焦りを一切感じさせないそのセリフ。1ヶ月前と一緒。
この弁護士。絶対行ってないぜ。行ってるフリしてどこかで油売ってるんだぜ。で、お役所は仕事がのろくて…とか言ってんだぜ。ゴディバチョコ賭けてもいい!
VIVA MEXICO!
働かないメキシコ人3・入国管理官
弁護士がやっと動いたのか。入管もグルだったのか。
10月も後半。やっと!!!アタシの労働許可が降りたと、その書類の写メつきで学校からメール連絡が来る。
VIVA MEXICO!
「到着する飛行機、日時教えてね。迎えにいくから。」
ありがと!うん。うん。もちろん知らせるよ!
このときからファーストネームで呼び合う仲になる。
会ったことないけど、なんか同志。ま、amigoの国だし。
さて。あとは大使と面接(まあ、形だけ)する予約を取って、で、一時滞在ビザが降り、晴れてアタシはメキシコへ!
本編テーマソング(そのときのアタシの気持ち)↓
メキシコ第二の国家ともいうべきCielito Lindo(まさにこの国紹介ビデオ。是非!)
さて。予約を取るべく、大使館にさっそく電話だ。
「NUT(労働許可番号)をお持ちの方ですか?」
はいはいはい♡嬉々として番号を伝えるアタシ。
「ああ、その番号はまだ、こちらに情報として上がってきてませんね。通常3、4日はかかるので、また来週にでもお電話ください。」
あらま。
でも、完全に動いてる。進んでる!
今回は住民票はずしてこうか、電話の契約解除前に口座変えなきゃ、あの友達、この友達に会って…ガゼン忙しくアタシは動き出した。
そして一週間後。
「ん…。その番号はありませんねえ。もしかしたら向こうでの何らかのシステムトラブルかも。ご自分で現地の入管に問い合わせてください。」
え?アタシが?自分で聞くの?メキシコの入管に?
大使館と入管のホットラインでサクッと聞いてよ!
ってか、システムトラブルって…
単にアタシに降りた許可番号が書かれた書類をどこかにおっ放り出して忘れてるだけでしょっ!?A5ランクの霜降り肉お歳暮セットを賭けてもいい!(ってか誰かクレ♡)
再び学校に連絡。入管をセッツくようにお願いする。
「うん、わかった!すぐ確認する」
返事は早かった。音速だった。東京ー日本橋くらいな距離に感じた。
だから逆に…コワかった。
(案の定、その1週間後別ルートで確認したらまだしてなかった)
そうこうしているうちに11月も半ば。
朝起きると学校からメールが来てた。
ついに入管が情報を日本に送ったってか!?
アタシは嬉々としてメールを開いた。
確かに入管からの情報ではあったが。ちょいと内容は違った。
「新しい労働許可番号が出たから、書類おくるね♡」
すっかり親しげな、めっちゃ短い本文。
は〜い〜?
2個目の労働許可番号?なぜ?
絶対一回目の書類なくしたのシカトしてた(または単に忘れてた)が、せっつかれて仕方なく新しいの出してきたんだろ!初競りのマグロ一本賭けてもいい!すしざん◯いさんには負けないっ!嘘
VIVA MEXICO!
書類の日付は11/9。もう一週間経ってる。んじゃ、この新しい番号でだって、もう日本に情報が来てるかな。いや、さすがに来てるだろう。一回失敗してるんだから。今日は土曜。よし、月曜になったら大使館に電話だ!
ええ、アナタの想像は多分あってると思いますわ。。。
働かないメキシコ人4・大使館職員
ここもね。アタシ一回失敗してるの。気をつけないと。
何を失敗してるかって言うとね。朝10時頃に電話したらね。
「VISAの問い合わせの電話受付は平日15時からとなっておりますので、その時間内にお願いします」ガチャリ
午前中は窓口業務で忙しいらしい。
ふふん。学習したもんね。さて、おやつ食べて3時半。電話しよ。
「メキシコ大使館領事部です。・・・」
あれ?留守電だ。
「VISA発給に関するお問い合わせ時間が変更になりました…」
え!また?そうなの?今度はいつよっ!?
「・・・受付は平日の午後3時から5時・・・」
??13時から15時って言った?聞き逃した。
続いてスペイン語バージョンでも聞く。
いや、確かに午後3時から5時だ。
って、今じゃんか!
「…受付時間内におかけ直しください。」
いや、だから今だから!
留守電で放置せんで働けよっ!
アタシもおやつタイム取ったけどさ。君たち長過ぎ。
4時にかけたら…さすがにかかったよ。ふう。
そして番号を告げる。
「ああ、その番号はまだこちらには届いていませ・・・」
&激℃aへl怒9b#分*ウ糞F’
これがつい、昨日のことである。
VIVA MEXICO! VIVA VIVA VIVA---!
郷にいっては郷に従うから郷にいかせて!
ここで信じてほしいのだが。アタシはこのいい加減さ、嫌いじゃない。むしろ好きである。だからこそ日本も10年いると息苦しさを感じ、ああアッチにまた住みたいな〜、と思ったワケで。電車が何にもアナウンスなしで2、3時間停まっていよーと、アッチなら気になんない。
また2,3分の遅れでも「遅れてすみません」と謝る日本も優しいな、と思う。
どっちもいいところは、いい。そのまんまでいい。
世界が認める日本の勤勉さ。
もちろん自分の命をかけてまで勤勉である必要はない。滅私奉公ではなく、あくまでも自分は残し守りつつ、他者への奉仕が出来る国であってほしい。そこのさじ加減は若い人たちの方がうまそう。楽しみだ。日本よろしく!
メキシコのいい加減さ。
雨が降ったら雨宿り。騒ぎたかったら真夜中3時でも大音量。迷惑がかかる?考えない。みんなで遅れりゃ問題ない。ウルサくて寝れないなら参加しちゃえ。すごくシンプル。すごくナチュラル。無理しないから成長はない。ジレンマは抱えてる。本当はちょっと考えている。でも笑ってる。いい国だ。楽しみだ。アタシよろしく!
どっちもほんといい国。だからアタシは行ったり来たりしたいんだ。日本で日本の良さを味わい、メキシコでメキシコの良さを味わいたいんだ。
だから。
勤勉な日本で、いい加減なメキシコ時間に振り回されるのはもうやだよう!何?このねじれ状態!早く身も心もいい加減モードのお国へ上陸させてくれ!
制作できないストレスと、いつも自分で何でも決められていた自由業。それができないストレスもあり。ちょっと、もしかして更年期障害とかもあんじゃないの?
ちょっと気分はコレ。この有名な顔出しシーン(2'00"から!)
地獄の黙示録特別完全版 日本版予告編
ドロドロぬめぬめしちゃってんのよね。穴んなかで。
あ″ーーー早く行きたいなっ
以上、今はちょうど勤勉でもイイカゲンでもなく宙ぶらりんなみゆまっしーが、10年前の詐欺ともいえる写真を掲げることで、ちょっと気分をアゲとこう、と必死に努力をしながらお送りしました。
最後にひとつ、CMです。
いつ、アタシがメキシコの大地を踏めるかを占う、
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(そして築地の初競りに臨むのさ!って正月までいるんかい!)
おしまい。
◉この続編。つ、ついにこの時が!
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