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チポートレ缶を使ってメキシコ料理チラキレスを作ろう!

前回に引き続きメキシコのスーパーの棚から話をはじめよう。

これでもか!な辛系サルサの棚(おお、見慣れたタバスコ君もいるよ、ほら!)
その向かいには缶詰唐辛子の大洪水。

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この棚、全部チポートレっていう唐辛子の種類(ちなみに下は皆ハラペーニョ)。

コレ、辛いもの大好きメキシコ人にも「ええ!辛いじゃん!そんなのが好きなの!?」と一瞬ヒかれるほどインパクトのあるヤツなのだが、ホドホドを知ってさえいれば、こんなにウマいものはないんじゃないかとアタシは思ってる。

10年前に義母からこの乾燥唐辛子を使った万能調味料の作り方を教わり、もっぱら自作して餃子にチャーハンにトリの照り焼きにサラダにウドンに…ともかく何にでもかけて食し、ついでに日本ではそこら中に配って布教活動を展開していた。

しかしメキシコから買って来た唐辛子が底をつき、日本ではなかなか手に入らないため口だけで布教する日々が続いた、とある日。

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 「こんなの見つけた〜。でもどう使うかわかんない〜」

と、友人が我が家の宴会の際に持ってきてくれたのだな。

いや。アタシも自作以外は初めてなんだけど。

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フムフム。トマトとか入ってるし。『アドボソース入り』ってことは、これで鶏肉煮たりすればいいんじゃん。

アドボ(スペイン語、タガログ語:Adobo)とは、マリネを意味する単語。また、フィリピンの肉や野菜の煮込み料理の名称でもある。酢が使われることが多く、常温での保存性を高めた料理法であるといえる。語源はスペイン語で「マリネする」または「漬ける」を意味する動詞アドバル(adobar)である。

アドボ - Wikipediaより引用

・・・そう思ってやってみたら

惨敗。タダタダめちゃくちゃ辛いだけ。

 

この激辛な惨敗感は…身に覚えがあるぞ。
そうあれは大学時代、学食のカウンターにどんぶりで置いてあった「モノ」を100%「すき焼きふりかけ」だと信じて白米にたっぷりかけたら「一味唐辛子」だった、あれだ。あのデジャヴュだ。

 

「おばさん!ひと言教えてくれたっていいじゃんっ!」

「いや〜、またエラく辛いのが好きなのねえ…と思って。」

そう。悪いのはアタシである。

 

『いや〜、またエラく辛いのが好きなのねえ…(全然ウマくないじゃん!)』

優しい友人は何も言わないが、全く減らない鍋の中を見れば心の声はイヤでもわかる。いや、自分でも激マズなのはわかってる。さんざチポートレのウマさ、万能さを語っていてコレ。そして友人はチポートレの本当のウマさを知らない。

今回も悪いのはアタシ!

チポートレは、メキシコ料理は、本当はもっとおいしいのよおおおおおううううううぎぎいい!!!!!!!!!

 

そこでアタシはリベンジを誓った。
「ゴメン。生まれ変わらせたレシピを考えるから!できたら教えるから!」

で、ちゃんと生まれ変わらせたにもかかわらず友人に教えていなかった。ついでに今日まで忘れていた。Rちゃん、ほんとゴメン!

 

ということで相変わらず前置き長かったけど、今回は日本でも手に入る食材で本格的な味のメキシコ料理「チラキレス」を作っちゃおうレシピをお届けである!

チラキレスってどんな料理?

チラキレス(西: chilaquiles)は、一般的に、トウモロコシのトルティーヤを4等分して揚げ、ソースをかけた伝統的なメキシコ料理である。

トトポスと呼ばれるカリカリに揚げたトルティーヤ・チップスに、緑または赤のサルサやモーレをたっぷりかけ、トルティーヤが柔らかくなるまで煮立てる。(中略)チーズ(通常フレッシュチーズの一種ケソ・ブランコ)やクレマというクレームフレッシュに似たサワークリームを乗せて、フリホレス・レフリトスと共に供する。(中略)

チラキレスは固くなったトルティーヤと残ったサルサを上手に利用するレシピとして人気があり、通常朝食またはブランチに食べる。

チラキレス - Wikipediaより引用(※太字ブログ主)

 そう。メキシコではもっぱら
トルテージャが余って堅くなった→揚げて砕く。
サルサが大量に余った→トマト・水で増量。

この二つの消化リメイクレシピなのである。

そこで今回は市販のトトポスとチポートレ缶を使っているが、トルテージャやサルサが余った場合もぜひ試してほしい。

 

チポートレ缶を使ったチラキレスの作り方

準備

※どれもカルディとか成城石井とか輸入食材を扱っているお店なら置いてあると思うので、まずはお近くで探してみてね!

 

1. チポートレ缶をミキサーに入れる

辛いの強くない人は半缶くらい。辛いのが得意な人でも中の唐辛子1、2個は先に水揚げしておこう。コレはコレで辛めハンバーグソースやパスタソース、またカレーなどに入れて2度3度と楽しめるぞ!

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※ちなみに今回は失敗作ソースを使っているので、画像ではすでにトマトが増量されている。

2. トマト缶を全部入れる

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そしてチポートレが完全に形をなくすまでミキサー!

 

3. カスエラ(土鍋)に移し火にかける 

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このときチポートレ缶とトマト缶、そしてミキサーにちょっとの水を入れ、シャコシャコ洗って鍋に投入、というセコくもエコなことをアタシは必ずやるのだが、単にビンボー性なだけなのか、煮詰める分の水分を加えるという深慮遠謀のなせるワザなのかは、後世の人の判断を待ちたいと思う。
※このミキサーの簡単&安全な洗い方も後述!

 

4. 5〜10分ほど煮込んだらトトポ投入

多少水っぽいかな〜くらいで充分。味見をして塩気が足りないな、と思ったら足しておこう。

ではトトポ投入だ。

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※写真では小さな土鍋に変えているので異様にトトポが大きく見えている

トマト缶1に対しトトポの量は片手で2つかみくらいか。ま、テキトーである。これを全体にソースが馴染んでソースにとろみがついてきたらおしまい。

※とはいえ堅焼きそばでソースが絡まないソバが好きな人もいるように、ドロドロにならない方がいい人は煮込む時間を短縮するなり、いっそのこと皿にトトポを入れておいてそこにソースをかけたり…自由にイロイロお試しくだされ。

 

5. 完成!

ケソブランコ(の代わりのカッテージチーズ)やクレマ(の代わりのサワークリーム)をかけて召し上がれ。辛いのにこれで驚くほどマイルドになるよ。
※簡単カッテージチーズの作り方のリンク
チーズがないなら牛乳と酢で作ればいいじゃない。【10分で出来るカッテージチーズ】

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興味津々のハレル。

これはかなりソースに対してトトポを入れた時。けっこう固まってますな〜。シャポシャポよりアタシは好きなんですが、このヘンほんとお好みです。まずはやってみてくださいな!

 

さて。それでは最後にお片付け編。

ジューサーミキサーの洗い方

これ、やはり10年前に台所シェアのアパートに暮らしていた時にブラジル人のマヌエル君に教わったやり方。実は当たり前なの?アタシは目からウロコだったので、敢えてここで書いておくよ〜

 

1)水を半分くらいまで入れ、洗剤投入。

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1,2滴で充分!

 

2)スイッチON!

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3)お水捨てつつ上の方をスポンジで洗って終了!

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※この時はまだ上の方洗ってません

ともかく下の刃の方は触れずに一発できれいになります。
危なくない上の方はスポンジでちゃちゃっと洗い、水で濯げばOK!
ホント。簡単!

マヌエル君が何気にやってるのみて「どわわ!今までアタシ、こわごわスポンジで下まで洗ってたよ!何だ!これでいいんじゃん!馬鹿馬鹿アタシ!」

だったので、万が一まだ知らない人がいたら、一緒に「どわわ!」と言ってもらえるかな?…え?こんなん常識?どわわ。

まあ、いいのよ。オイシくできてオイシく食べてタノシく片付けまでできればね!

 

さて、Rちゃん、そしてキミ!
これは失敗ないから!

多少水っぽかったら煮込んで水分飛ばすなり、トトポ多く入れるなりすることで誤摩化せる。トトポ入れるの少なかった!ってときは、これをディップみたいにしてフツーにトトポに載せて食べてもいい。量的にちょっと少ないな…ってときは目玉焼きを作って上にソースみたいにかける(メキシコでもよくやる)とカサ増しになる。

是非やってみてね〜!!

てなとこで、おしまい。Gracias!