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出発7日前までに絶対しよう・検疫所への書類送付!【ペットと海外】

人間が海外に行くときに絶対必要なもの。パスポートやビザ。
ペットの場合これにあたるのが、農林水産省動物検疫所が発行してくれる輸出検疫証明書(日本語・英語のダブル表記)と相手国が入国の際に提出を義務づけている書類だ。

もしこれがなかったり不備だったりすると…?

日本から出国できなかったり、相手国で入国できなかったりすることにも…!そりゃ大変!

ということで今回は、この輸出検疫証明書などをGETするまでの流れをまとめてみたよ。参考になったらうれしいな。
※ただ今回も機内持ち込み&受託手荷物として一緒に連れていく場合のみ。航空貨物での輸送は含まれていません。ごめんなさい。

 まずは流れをつかもう

 動物検疫所のホームページをイロイロ見ていくと、遅くても7日前には輸出検疫証明書をとるための輸出検査申請書などを送付するように、ということ。

その前にかかりつけの獣医さんにいろいろ依頼することなどを考えると約一ヶ月前から余裕を持って動いておきたい。

まずはそのへんの流れを時系列で確認だ。

ところでひとつ確認。すでにマイクロチップ装着抗体検査はすんでいる(または必要ないことを確認済みだ)よね?

これは残り1ヶ月では準備が難しい。もしまだなら急いでこちらで確認を!

まずチェック!ウチの子で必要な最初の準備は何?
マイクロチップのメリット・デメリットをトコトン解説!
狂犬病抗体検査は何故・いつ・どこでするの?

 

日程の目安 準備すること
1ヶ月前までに
  • 入国する国(以下輸入国)の輸入条件などを大使館HPなどで調べ、準備に時間のかかるものはすませておく
  • 航空券の手配(人&ペット)→出発地決定
1ヶ月前
  • 出発予定空港・港の検疫所(以下検疫所)へ輸出予定を連絡&相談
1ヶ月
 〜2週間前
  • 輸出検査申請書のダウンロード
  • 輸入国で必要な書類の準備(かかりつけ獣医師に依頼)
2週間前
  • 検疫所へ書類の送付(メール・FAX)
出発日まで
  • 検疫所より不備項目の連絡があったら対応・再提出
  • 直前の処置を求められている場合(寄生虫予防など)はその処置と検疫所への書類送付
  • 当日各書類の原本を忘れず持参

それでは、各項目について以下、ざっと見てみよう。
もちろん準備OKのところは飛ばしてくれてOKだよ!

 

1ヶ月前までにしておくこと

輸入国の輸入条件などを大使館HPなどで調べておく

日本を出国するときに輸出検疫証明書は絶対必要。だけど相手国の入国ではそれぞれで必要なものが違ってくる。まあ、ビザみたいなものだね。

  • 入国する国が複数だったらそれら全部を確認
  • ネットで先輩諸氏のケースを学ぶのも大切だが、(この記事も含め)古い情報の場合もある。最新の情報はやはりその国の公的機関の出すもので確認を!

検査によっては準備に日数がかかるものも。ともかく早いにこしたことはない。すぐに準備をはじめよう。

このへんの準備についての記事はこちら。
まずチェック!ウチの子で必要な最初の準備は何?

 

航空券の手配(人&ペット)

ここで大事なのが、キミがどこの空港(船なら港)から出発するのか、ってこと。なぜなら輸出検査申請書などを送る窓口は、各空港などにあるそれぞれの検疫所。
成田と羽田どころか、成田第一ターミナルと第二ターミナルでも別なのよ!

ということで、出発地と飛行機会社が決まらない限り、検疫所に連絡すらできないわけ。

まあチケットは最初に買ってるとは思うけど、ペット同行の連絡・手配とかも万全?今一度不安だったらこちらで確認を!

ペットと一緒のときの航空券の買い方

 

1ヶ月前

出発地の検疫所へ輸出予定を連絡&相談

最初にもう一度確認しておいてほしいのがこちら。

犬、猫を輸出するには:動物検疫所

他の動物はこちらから
ペットの輸出入:動物検疫所

このページから各検疫所一覧に飛ぶことも申請書や診断書のサンプルのダウンロードも、また必要書類の確認などすべて可能。ブックマークして、いつも確認しておくといいと思うよ。

 

ではいよいよ具体的に行動開始だ!
自分が出発する空港・港の検疫所に電話で連絡をしてみよう。

各空港の検疫所の連絡先はこちらhttp://www.maff.go.jp/aqs/animal/dog/pdf/aqs_contact_list.pdf
※住所・電話番号・Eメールアドレスなどが載っている

 

なぜ電話連絡をするのか?
もちろん検疫所の人に出国予定者がいることを知らせるためでもあるけど、自分にとってもメリットがたくさんあるからだ!

  • 当日必要な書類を確認するため
     ↓
    自分一人で準備していると不安になるけど、検疫所の人はプロ。その上実に丁寧・親切に対応してくれる(ネットでも多くの人が言ってるよ)
  • 出国当日の検疫手続きの時間の予約(または確認)のため
     ↓
    基本輸出検査は出発の3時間前(搭乗手続きの1時間前)だけど、搭乗する便が早朝や深夜だったら検査はいつやるの?
    そうしたモロモロも相談できる。
  • なお、入国条件の内容によっては検査場所が限られる又は検査等に長時間(日数)を要することがありますので、輸出予定が決まりましたらお早めに輸出検疫を受ける動物検疫所にご連絡ください。※犬、猫を輸出するには:動物検疫所より
    とあるように、輸入国が求めている書類によってはいろいろやっかいのこともあるようだ。
    1ヶ月と言わずなるべく早いうちに一度連絡を取っておくといいね。

 さあ、これで出発の空港とのファーストタッチも終了。
書類をいろいろ準備するよ!

 

1ヶ月〜2週間前

輸出検査申請書のダウンロード

犬の申請書はこちら
http://www.maff.go.jp/aqs/animal/pdf/applicationex-dog.pdf

猫の申請書はこちら
http://www.maff.go.jp/aqs/animal/pdf/applicationex-cat.pdf

それ以外はこちらから確認を
ペットの輸出入:動物検疫所


この書類は獣医さんではなく自分で記入可能。
書き損じを考慮して複数印刷しておくことをおすすめ!

 

輸入国で必要な書類の準備

これは各国でいろいろだから、ここではうちのハレル(犬)がメキシコ入国で必要だった書類で話を進めるよ。

【犬がメキシコ入国の際に必要な書類】
検疫所が発行する輸出検疫証明書だけでOK
(大使館の担当者さん談・2016年11月時点)

その輸出検疫証明書を取るのに必要な書類は以下の5点

輸出検査申請書(先ほどダウンロードしたもの)
狂犬病予防注射証(2回分)
マイクロチップデータ登録完了通知書
狂犬病抗体検査証明書
ワクチン予防接種証明書

②と⑤はかかりつけの獣医さんが注射時に発行してくれたもの。これには申請書で必要な『有効期限』『予防液の種類』『予防液の製品名及び製造会社』などが記載されていないため、獣医さんに行って教えてもらう。
(ちなみに教えてもらうだけだったから?私の場合無料だった)

③はマイクロチップ登録時に公益社団法人・日本獣医師会からハガキで送られてきたもの。

④はメキシコ入国には必要がないが、帰国(未定)の手続きの簡素化のため行った抗体検査の証明書(一般財団法人生物化学安全研究所 RIAS発行)。

これらを見ながら①の申請書を記入していく。

  

2週間前

検疫所へ書類のコピー送付(メール・FAX)

先ほど用意した①〜⑤を全部コピーまたはスキャンなどをして、自分が出発する空港・港の検疫所にメールまたはFAXで送付しよう。

全部の検疫所がそうかはわからないが、私の場合一回のメールで1MBまでしか受け取れないらしく、まず検疫所から届いていないものを再度送付するように連絡があった。これでまず一日ロスした。

実際は7日前までと言われているが、こうしたロスの他、後で述べるように不備がある場合は再度獣医さんにお願いしたりしなくてはいけない。私の場合出発前の一番忙しいときに獣医さんに数回駆け込まなくてはいけなくなり、かなり大変だった。

そこで書類送付も早めがいい!

寄生虫の駆除などは出発直前に受けるように指示されることもあるから…と、全部の書類が整うのを待つより、足りない分は後日追加で送る旨を伝えて、準備が整ったものは早めに送ってしまおう。

 

出発日まで

検疫所より不備項目の連絡があったら対応・再提出

私の場合先の書類再送の依頼も含め合計で5回ほど検疫所から連絡や確認、不備の指摘があった。
こんな感じである。

  • 申請書の荷送人住所と荷受人住所。どっちも自分だし…と日本の住所を記載していたらメキシコの住所の記載を求められた
    →メールで連絡。メキシコの住所を記載した新しい申請書は当日持参
  • 狂犬病予防注射済証にワクチン名などの記載がない。それは必要か?必要なら証明書に追記と獣医師の押印または自筆署名を求められた
    また別の日に混合ワクチンの証明書にも押印・サインがないと指摘される
    →どちらもあった方が間違いない、ということで獣医さんに追記等を依頼。それのコピーを再送付(下の写真は狂犬病の追記例)

  • メキシコは寄生虫駆除は必要ないのかの確認
    →これまた出発当日の記事で詳しく述べるが、寄生虫駆除はメキシコ入国の際にそこで受けることも可能という情報があったので、大使館からは特に指示されていないし必要なら現地で行う旨をメールで知らせる。
  • 当日の検査予約時間の確認
    →出発3時間前だとちょうどお昼の12時。お昼休みなど大丈夫か?またもし早く着いたら早めに行ってもいいのか?というこちらの疑問にも丁寧に答えてくれた

最後に検疫所からすべてOK。当日は以下の書類の原本を忘れずに持参ください。お待ちしています。という連絡がきた時は本当にヤレヤレだった・・・。


当日各書類の原本を忘れず持参

絶対忘れてはダメ!
自分のパスポート・チケットと一緒にしておこう。

 

まとめ

  • 事前に相手国の入国に必要な書類を調べた上で、1ヶ月前くらいには出発する空港・港の検疫所にまずは最初の連絡を!
  • 申請書ほか様々な書類の検疫所への送付は、不備があるときの修正期間も考え2週間前くらいには行おう!
  • 書類の原本は当日忘れず持参しよう!

 さて、いよいよ出発が近づいて来た!
次回は書類以外の出発までにしておくべき準備についてまとめてるよ。こちらも良かったら目を通しておいてね。
出発前日までにやることリストで最終チェック!

それではひとまずおしまい。Gracias!

【ペットと海外シリーズ】
2017年1月。日本からメキシコへのみゆまっしー(モンゴロイド日本語族176cm♀)とハレル(MIX犬18.5kg♂)の海外移動の備忘録&手続きのまとめ。他の動物や国へのことも触れつつまとめる予定!

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ペットと一緒に海外に行こう!

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