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待たない。探すの!!【NOと言えないメキシコ人・最終回】

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【NOと言えないメキシコ人】第三話です!
メキシコ人に頼みごとをすると何でも快諾してくれるけど、実際は返事だけ?どーなのソレ!?
という、たった43文字で要約できる話を、ココまで引っぱるつもりはなかったんですが…ダラダラ本当にすみません。今回こそ完結します!ホントです!

2ヶ月放置の椅子も、41℃の世界で壊れた冷蔵庫も、ついでに思い上がったアタシの根性ワルも、全部解決(と信じたい)

裏テーマが「アタシの愛しのチョコアイス」
さあ、全ての結果発表です!

◉前回までの話◉

NOと言えないメキシコ人。(イヤ、いっそ言ってくれっ!)
チョコアイスの1週間【NOと言えないメキシコ人2】

  • キツネとタヌキの化かし合い 
  • 「待たない。探すの!」
  • いろいろDIY
  • 水曜日。お帰り、デカ庫!
  • 木曜日。復活チョコアイスを食す!

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チョコアイスの1週間【NOと言えないメキシコ人2】

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前回はチョコアイスの話をすると言って、そこまでたどり着かないでごめんなさい。チョコアイス詐欺でした。そこで今日はちゃんとお話しします!
※もくじ作るほどのもんじゃないんですけど、一応書いてるよ!って証拠に…よりアヤシい?↓

  •  前回までのあらすじ(100字)
  • 序・6月は1年で一番チョコアイス。
  • 月曜日はチョコアイス食べて~何か~ちょっと変だった~ ♪テュリャ テュリャ テュリャ テュリャ テュリャ テュリャリャ〜…
  • 水曜日にトリ胸さわり… ♪
  • 火曜日はトイレの修理~ ♪ テュリャテュリャ…
  • 木曜はムナシく待って~♪
  • 金曜日もムナシく過ぎた~ ♪ テュリャテュリャ…
  • 土曜日にドナドナになり~♪
  • 日曜日は一日エアコン ♪ テュリャ テュリャ… 
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NOと言えないメキシコ人。(イヤ、いっそ言ってくれっ!)

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今日は愚痴です。

私は日々、このNOと言えないメキシコ人に苦しめられているのです。直近の実害はアタシのチョコアイスです。まあ、聞いてやってください。

そもそもは引っ越しから始まった

アメリカとの国境のメキシコ某市の某私立学校。ここの中学・高校で必須科目に何故か日本語があり、その教師としてやってきたのがこの1月
※この中途半端な時期の理由はこちら↓

来た当初は先輩日本人さんと同居でした(個室あり・他共用)。

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でもその方はアレルギーがあってハーちゃんの毛がなんとなくイヤみたいで、こちらも気兼ねしてなるべく部屋から出さないようにして…とお互いの妥協点を探りつつ暮らしていたんですが。

なんてことはない。学校はもう一軒家を持ってるんです。

それも徒歩15歩のところに(↓この距離)。 

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で、4月の2週間のセマナサンタ(イースター)休暇に、学校のいわゆる用務員さん達が壊れた天井など修理&掃除をしてくれて、4月末、私とハーちゃんはこっちに引っ越したのでした。
※ちなみに住居は給料のうち。水道・光熱費もタダ

引っ越しの前は大風呂敷だった

ちなみにこの用務員を統括しているチーフは、この学校の出身、ということで日本語もちょろっと覚えている陽気な青年・アンドレイ

引っ越しの話が出る前から、校内で会えば
オハヨーゴザイマス。オニ!元気?」
※何故か「鬼」と「犬」を間違えて覚えてしまっている

そしていろいろこっちの生活情報を教えてくれる親切なヤツでした。
※「陽気で親切」というより「調子いいだけ」というのが今の見解。

 

ともあれ。引っ越しが決まり、まずは新しい家を一緒に下見したときは…

「この天井は直すよー。
この壊れたソファーの足も、このミニテーブルも直さなきゃ。
この勉強机用の椅子もいるだろう。
冷蔵庫は小ちゃいな。買い替えよう!
電子レンジもないし。他は?
何か欲しいものはあるか?
何でも言ってくれ!」

アタシはドラえもんを手に入れたのび太状態。

そう言われたらモチロン言うでしょう。

「えっと〜まずは圧力鍋とジューサーミキサーでしょ※どちらもメキシコ料理には必須
それからココとココにハンモックを下げる金具を取り付けてほしいな。
ほうき・ちりとり・モップにバケツも欲しいし。
え?水切りかごもないよ。ダメじゃん。
ってかココ、カーテン下げるものもないんだけど!これ絶対。それから…」

アタシも欲張れるだけ欲張って希望をワンサカ伝えました。

するとさらにアンドレイは

「壁の色も塗り替えるか!みゆまっしーは何色が好きだ?言ってくれ!」

 

…いや。それより早く引っ越したいし。

 

さすがにそれは遠慮して(なぜか残念そうなアンドレイ)、ともかく必要物品・やることリストを二人で嬉々として作ったのでした。

 

さて。さすがにヤバい天井の修理と掃除を終え、引っ越し作業も済んだ後。直属の上司(幼稚園から高校までの学校全部でもTOP3の一人)に現場に来てもらい確認してもらったのですが…

 

上司にことごとくダメ出しをされる

「冷蔵庫?あるんだし、当面コレで充分です。
圧力鍋とジューサー、レンジね…考えておくわ。
水切りかご?前の住人のときに買ったはずなのに。おかしいわねえ。
ハンモック?ここに?天井落ちるわよ。無理ね。
椅子?何のために?(カウンターの椅子を指して)これで充分じゃない。・・・」

あれ?今回のテーマは『NOと言えないメキシコ人』でしょ?
バリバリNoって言ってますがな。おかしいじゃん!

そう思うアナタは正しいのです。

ですがアタシも正しいのです。

だって、彼女は幼稚園から大学まで、全部アメリカ側で暮らしアメリカの学校を出ている国籍はメキシコだけど中身は100%アメリカ人だから!

 

ともかく。か細い声でアタシが

「いや、でもこの冷蔵庫、冷凍庫がないので使い勝手が…」

と、恐る恐るお願いしてみても、

「とりあえず、アッチの家(元住んでいた方)の冷蔵庫は大きいから二人で充分使えるでしょ。」

はい。ごもっとも。

 

彼女が去った後、アンドレイはさすがに気の毒に思ったのか※ヤツの方がいろいろ買うことにコーフンしていたのだが

「ともかく僕たちが修理できる部分はちゃんとやるからさ!カーテンはボクの母は布をいっぱい持ってるから、好きな柄を選んでくれ!ところで、本当に壁は塗り替えなくっていいのか?…」

いろいろ慰めてくれました。
てかキミ、単に壁塗りがしたいだけだろ!?

「うん。そうだね。ありがとう。
とりあえずハンモックは玄関ポーチがダメなら、この木でいいや。取り付けやすいようにフック付けてくれる?」←諦めるという言葉は私の辞書にない

「おやすい御用さ!」

 

これが4月末のことでした。

 

そして2ヶ月後の現在・6月末。

ソファは壊れたまま。

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※後ろの足が取れてる

 

ミニテーブルもこのまんま。 

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※天板割れててテープで仮止め状態

 

カーテンはとりあえずの布を画鋲で貼ったまま。

f:id:miyumasi:20170625015204j:plain※母の秘蔵のたくさんの布?何だそれは。

 

ハンモックのフックにいたっては…

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そこ、物干し場所となってますっ!

  僕たちができるところはすぐにやるだぁ?
何一つやってないんですけっ!

 

 ついでにいうと、上司が考えておくと言った圧力鍋・ジューサー・レンジ、水切りかごも、どれひとつ買ってくれてません。

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※水切りはこの状態

 

アンドレイは会う度に、「椅子を直しにいかなきゃなぁ〜」とか言うんですけど、それ、
アタシの顔見て今思い出したでしょ!
※そしてすぐ忘れるのくり返し。

 

出来ないなら出来ないって言ってくれ

へんに「すぐやる!」とか「わかった!」とか言われちゃうと、こっちは待ってしまうのよ。いっそのこと「忙しいからできない!」とか「金ないからやらない!」とか言ってもらえた方がありがたいんだけど。
じゃあどうするか、次の手が打てるからさ。

さすがに友達呼びたいのにソファに座れないのは何なので、

「トンカチ貸して。自分で直すから」

と、アンドレイに伝えたら、そんな怪我をする!やめろ!わかった。すぐ直す!

…で、また放置。

 

この国では家の修理などは基本オトコの役目で、そこをオンナにやられると、ちょっとオトコの沽券に関わる…みたいなところがある(良くも悪くもマッチョの国)のは、前の夫でとか、いろいろ理解はしてるんだけど。

さらに、この「沽券」をメキシコはめっちゃたくさんお持ちなのも、分かってはいるんだけど。

【沽券にかかわるの語源・由来】 「沽券」とは土地や家屋など売り渡し証文のことで、「売券」や「沽却状(こきゃくじょう)」とも言われる。 江戸時代頃から、「売値」の意味で用いられるようになり、さらに「人の値打ち」「品位」などの意味で使われるようになった。

沽券に関わる - 語源由来辞典より引用

例)

道を聞いても「知らない」というのは沽券に関わる→ウソを教えてくれる

「できない」は沽券に関わる→それよりは(やると言った)約束を破る

「行けない」は相手に失礼→やはり約束を破る(約束とも思ってない)

…万事がこんな調子である。

 

あああ!めんどくさい。

まあ、言ってるときはやるつもりもちょっとはあったり、悪気はないってのも分かってはいるんだけどね〜…


…今度用務員室にトンカチ盗みに行こう。

 

で、さすがにカーテンはつけました

だってこれね。実は寝室なのね。

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で、ベッドでゴロ寝してると、この上の開いているところから中学の2階の窓が見えるワケでして(学校の敷地内に家がある)
ってことは、中学からコッチ、見えてるんじゃん?

 

さすがにこれはもう待っていられないな、と思いまして。

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なるべく真っ直ぐな枝を拾ってきて、やすりがけし(紙ヤスリは以前箸を作るために用務員さんにもらってる)、その辺のヒモと毛糸を編んで天井からぶら下げ、布を取り付けました(布だけは買った)。

 

せっかく2ヶ月待ったので、どこまでも待ってみたい気もちょっとありましたが、まあ、ここはしょうがないかな〜という感じです。

 

ここまで読んで、そんな不便なら自分でさっさといろいろ買えばいいじゃん、と思われた方もいると思うんですが、

  • 住居の準備は学校の責任
  • ここは終の住処ではない仮の宿
  • 単に貧乏性

という諸理由の上に、自分の基本姿勢が
「無いなら無いで、無いように暮らして行く。中途半端に持つくらいなら無い方がまし」
だからなんですね。

この考えの応用範囲は幅広く、

  • つまんない本なら読まない方がマシ
  • つまんない人なら付き合わない方がマシ
  • つまんないオトコなら居ない方がマシ
  • つまんない首相なら信楽焼のタヌキの方がマシ

…と、どこまでも切り捨てゴメンのミニマリスト一直線。で、その反動で、めちゃくちゃどーでもいいモノやめちゃくちゃつまんないオトコに引っかかったりする、所詮つまんないオンナなワケなんですが。

まあ、それはさておき。

今回はちょっとやる買う詐欺にドリーム見ちゃったんですね〜…反省反省

 

で、チョコアイスはどーなったの?

ああ、そうでした。
直近の被害はチョコアイスだったのでした。

ただ、ここまでですでに3000字を超えてしまったので、すみません。別記事に分けようと思います。

ついでにこちら、現在進行中のネタでして。
もうちょっと後の方がより具体的にお話も出来そうですし。

とりあえず現状写真だけ。こちらです。

続き書きました!こちらです。
チョコアイスの1週間【NOと言えないメキシコ人2】

◉関連記事・イイカゲンメヒコ三連発◉

イイカゲンがいい加減?【メキシコ事情2005夏日記】ここでは日本に置いてきたジューサーミキサーが映ってる…泣

あなたはそれをクチに出来る?【メキシコ常識事情】うがい手洗い何それ?

今更だが陥没事故の復旧の早さに驚くラテンアメリカ人と日本人を考える 

アメリカから◯週間で届くエアメールもメキシコからは◯ヶ月だった話

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先日こちらの記事で、メキシコとアメリカの路線バスの比較をしたけど、今回はその続編。国際郵便事情を較べてみようと思う。
国境の街に住んでいるメリットで、どっちも手軽に較べられるのだ!

いや、これはできることなら較べたくなんてなかったんだけど…

まあ、しょうがない。
何が?はい。では、さっそく本編!

  • メキシコ・アメリカの国際郵便比較
    • 序・絵ハガキ入手までの話
  • 両者の郵便局・ハコもの比較
    • メキシコの場合
    • アメリカの場合
  • 両者の航空便・料金比較 
    • メキシコの場合
    • アメリカの場合 
  • 両者の到着までの日数比較
    • メキシコの場合
    • アメリカの場合
  • まとめ
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家庭にある◯◯で香り高く衛生的にゴキブリを撃退する方法【追記あり】

カビアレルギーのあるアタシみゆまっしー。メキシコの北部の乾燥地帯に来て嬉しいこと。雨もないがカビもない。ラッキー♪
が!
ょ!っとすることが先日発生。
たいてきな写真は控えますがね。
げげ〜 なんと!
きぶり異常発生!

メキシコ版ゴキジェットとかどーなの?効くの?いや、効き過ぎもコワい。

なんせケーキがこんな国。

f:id:miyumasi:20170514051959j:plain※詳しくはオイシいよりオモシロい!メキシコのパン屋事情 

アヤシい化学薬品を撒いたらハレルまで

 

いやいやいやいや。コワい。却下。

 

ということで、相変わらず前置き長くてスミマセン。
今回は身体に悪そうな専用の化学薬品を買わなくても、フツーに我が家にあった「ある液体」と冷蔵庫の「あるもの」で劇的に撃退できたので、その報告です!(最終更新2017/6/23)

  •  困ったら、まず友人に聞け!
    • 案1) 掃除機!
    • 案2) 台所用洗剤!
    • 案3) ハーブで撃退!
  • ゴキブリマイスターに聞け!
    • 案4) レモン(などの柑橘系)
    • 案5) (消毒用/飲料)アルコール
    • 追記・一ヶ月後報告
  • まとめ
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同じ日にアメリカ・メキシコ両方の路線バスに乗ったので較べてみたら…違い過ぎでステキ過ぎだった!

メキシコとアメリカの国境の街に住んで早4ヶ月。
国境っていっても広い。どのへんか、というと

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ほぼ大陸のど真ん中。新鮮な魚はまず無理…なんだけど、妙に魚介類のレストランの多い、カラッカラの砂漠気候の街です。

メキシコ側をシウダーファレス(一応100万都市)、アメリカ側をエルパソと言いますが、ここはもともと昔は一つの街でした(メキシコが戦争に負けて領土をガッポリ取られた)。

まあ、そんなこんなの歴史もあるからか、今でもフツーに毎日国境を越えて通勤している人も多く、生活圏はけっこう重なっているし、アメリカ側でもほぼスペイン語で困らなかったりする(アタシは英語が話せない!)のですが…

国が違うと文化がこうも変わるのか!

と、驚くことも多いです。

ということで、今日はそのへんをバスを例に見てみましょ〜!

  • アメリカ・メキシコ路線バス比較
    • 今回の比較ルート
    • 1. ダウンタウン駅
    • 2. バスの外観・内装など設備状況
    • 3. バスの運賃・支払い方
    • 4. 乗車率・乗客のようす
    • 5. 降車の知らせ方・降り方
    • 6. 空港の停留所
    •  7. それ以外の特色
  • まとめ
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オイシいよりオモシロい!メキシコのパン屋事情

ネタはあれども怠け癖がついて、すっかりブログ冬眠中に近いみゆまっしーです。

いいかげん春(ってかもうこっちは夏だし!)。ボチボチきちんと活動するか〜ってことで、今日は準備運動。日々撮りためた画像の中から、パン屋さんにネタを絞ってお届けします〜(最終更新2017/5/26)

メキシコ・パン屋探訪【2017春】

1. 著作権に引っかからないクオリティー

メキシコってかなり著作権にユルユル、海賊版天国な国(でも10年前よりは海賊版CDやDVDを道ばたで売ってない気がするが、単にスマホの普及でみんなダウンロードしてるからだな)。

まあともかく。
これもね。そのうちのひとつかなー?
ウチからすぐのスーパー内のパン屋さんにいつもある定番商品だよ。

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どらkitty.またはキティえもん

友達限定の個人facebookでこの画像あげたら、何?財布?って聞かれたんだけど。
ああ〜テッペン平らだからか。なるほど確かに。

いや、でもこれ菓子パンなのよ。
まあパンっていうよりはアイシングクッキーかな。

ってか、このクオリティーで日々財布として持ち歩くのはどーかね?で、申し訳ないけど食べるにしてもゴメン!って、この日アタシは別のものを買っちゃったし。

ともかくこの耳はないけど口のあるkittyちゃん?
(となりのケロロ軍曹っぽいのも気にはなるが)
※読者の皆様がミュータントタートルズだと教えてくれた♪

いちおうお品書きには「PAYASOピエロ」となっている。ううううん。まあ確かに。kittyとは言えないよな。著作権うんぬん以前にな。
まあ確かに楽しませてくれたから、ある意味ピエロかも〜。

納得。では次!

 

2. 土台はおいしそう

次のはもうちょっと先にある大型スーパー内のパン屋さんで発見。 

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ん?ちょっと小さいかな。ではUPで。
どーーーーーん!f:id:miyumasi:20170513122220j:plain

なんか、つい見つめちゃうインパクト(セサミストリートと勝手に名付けてるがこれまた本当の正体はナゾ)!

このオレオの口のアイディアは好きだわ〜。
でもでは買って食べたいかっていうと、それは別モノ。いや、この青。なに?お子さま用粘土?ってくらい鮮やかな発色。

絶対、舌は真っ青になるよね。

ついでに、ほら。一応アタシもモノづくり人なので、人様の制作品のクオリティーは気になるところ。

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うおおおお。ピカソも真っ青のプリミティブさ!
へんに整っているよりもパワーを感じるこの「ヘタウマ」加減に感動っ!

って、さんざん楽しんで、売り場を何も買わずに後にするのだった(←極悪人)。

 

3. 三度見した「こどもの日ケーキ」

さて、同じスーパーである。近いし、ポイント溜まるし、みゆまっしーさま御用達。
さあ、今日も覗くよ、パンコーナー!

今日はこどもの日だからね(メキシコは4/30)。
何か特別なモノあるかも〜。

期待してやってきたアタシ。

そして期待を裏切らないアナタ!
どどーーーん!

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これは・・・食べものなのか?

舌が何色になるか、もう想像不能レベル。

 

ツヤツヤで見るからにマズそうなクリーム。
手で5歳児が塗ったかと思えるアバウトさ。
それをクリアーすると現れる極彩色のスポンジ。
イチゴ味・メロン味・レモン味では絶対ない。
もしそうならメロンは世を儚み自殺すると思う。

そのくらいテロリズムにとんだケーキ。

子ども達よ・・・
ほんとにこれがいいのか?

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下にはセサミストリートもあるぞよ。
セサミがフツウに見える今日の風景。

・・・そして今日も何も買わずにスタスタ去る。

さて、次回はどんな傑作が並んでいるかな?楽しみだな。お財布持たなくてもスマホは忘れず持ってこなくっちゃ!

…味のレポートは、アタシがこの世を儚んでしまったらお届けするかもしれないけど、しばらくはまだこの身がカワイイ。なので当分お待ちくださいね〜

 

おしまい。

◉ついでにポテトもいかがですか?◉

メキシコ全土に吹き荒れるマルチャン・ハリケーン!
ムシはダメよ?メキシコ・ゲテモノ事情
メキシコで売ってる寿司ライスで三度モヤモヤした話 
【万歩計・新平成の伊能忠敬】との2年間を地理科出身者がDEEPに語る※追記あり
【1時間リメイク】半幅帯でタブレットケースを作ろう!

海外生活に持っていくべき日本物資・道具編

えーと。いきなり続きである。
前回はこちら。 

食品だけで終わってしまったので、今回はタイトル通り「道具編」。海外で調達するより日本から持っていった方がよいもの=ちゃんと持って来た&忘れたので送ってもらったものを紹介するよ!

ちなみにアタシの場合メキシコだけど、他の国に留学やら赴任やらで行く人の参考にも・・・なるかな?なればいいな。

ならなかったら「ここが違う!」と教えてね。またはカミソリなど刃物バンバンEMSや船便で送ってね!ってか、むしろ待ってる?

…何でかって?はい、ではさっそく始めよう!

  • キッチン用品 
    • 1. 包丁
    • 2. 箸・菜箸 
    • 3. 皮むき器
    • 4. 食品包装用ラップ
  • 生活用品
    • 5. 爪切り
    • 6. 体温計
    • 7. 裁縫道具(もしくは文具)
  • その他 
    • 8. 浴衣・折り紙・日本のマンガ
    • 9. フツーのレジ袋
    • 10. ハーちゃんのおやつ
  • まとめ
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EMSで17,800円かけても日本から送ってほしかったモノを公開

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メキシコに引っ越してきてそろそろ3ヶ月。でも既に一ヶ月前には日本から第1便の荷物到着。そこで今回はコレを公開しがてら、
日本から絶対必要・海外生活物資リスト
を、お届けしよう。

  •  日本食品
    • 1. カレールー
    • 2. 味噌
    • 3. かつおぶし
    • 4. ウェイパー(味覇)
    • 5. 海苔と梅干し・ふりかけ
    • 6. 柿の種ほかお菓子類
  • 道具編は次回!
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メキシコで売ってる寿司ライスで三度モヤモヤした話

メキシコ生活シーズンⅡも2ヶ月を過ぎたみゆまっしーです。

現在アタシが日本語教師として勤めているコッチの高校で、先日「日本文化発表会」なるものがありまして、アタシの担当する生徒が
お握りをプレゼンテーションしたい!
というんで、まあ、やったわけなんですが。

えーと。今回は浴衣とか前掛けとか鉢巻きとか、中身はツナマヨネーズだけどハラペーニョ入りだったとか、それはそれでウマかったとか、そんなことは、どーでもいいんです。

今回はそれで使用した米について、アタシ三たびモヤモヤしたんですけど、できたら一緒にモヤモヤしてもらいたいんです!

ところで寿司ライスとは?

大変ザックリ言ってしまえば、粘り気のあるモチモチ系な日本の米の仲間、カリフォルニア米がsushi rice(スペイン語でarroz para sushi)として、そこそこ大きいスーパーでなら売られてます(上の写真左下)
メキシコもよくお米を食べるけど、コッチのはパラパラ系(同左上)。ピラフなどならコッチで全然問題なし。値段も1/3以下。庶民の味方です。

 

さて。何故か一緒に写り込んでいるマルちゃんとサッポロ一番については今回は見なかったことにして話を進めましょう。

 

メキシコと言ったらタコス!
日本と言ったら寿司!

そう。寿司は日本の代表料理。だから寿司ライスは、まさに日本の代表選手。

日本文化発表会ですから!
日本っぽさ、全開で寿司ライス使おうじゃないですか!

 

で、学校で用意してくれた寿司ライスは… 

 こちらです!

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モヤモヤ① 日本人、読メマセーン!

草書体だかなんだかのクニョクニョした文字。
読めます?読めたら是非教えてください。

カーボン紙みたいで不評とかなんとかで外側が海苔じゃなくって、こっちじゃズッキーニくらい巨大なキュウリで巻いてることなんか、もうどーだっていい。

 

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モヤモヤ② チャーハン箸で食べませーん!

つづいて裏パッケージ。
俵のお握りの作り方の下はチャーハンの作り方だったりするんですが…

添えられているのは箸!

パラパラで無理だから!
日本食=箸は絶対条件じゃないから!
(あ、チャーハンは日本食じゃないか)

カレーを箸で食べる微妙な日本通も多し!このヘンのネタはこちらの記事でも。

メキシコ人、外来語で苦労する。その実例がコレ! - ¡ 世界にふらりラフに生かせ !

 

箸が気になるとね。他の画像の箸の扱いもミョーにモヤモヤ気になってくるもので。

例えばpixabayというフリー画像提供サイト。結構海外の写真でオシャレ系多く、私も度々使わせてもらっているのだけれど。

以下、ここから「japanese food」で検索して出てきた画像の紹介です!

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そーね。ナイフやフォークと並べたら縦に置きたくなるよね。ひらがなひっくり返ってても読めなきゃカンケーないよね。

 

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これもちょっとモヤモヤ画像。まあ箸置きないし。こりゃしょうがないかな、と思うけど。

日本で禁じ手とされる「渡し箸」=食事の途中に箸を食器に渡しておく行為のことなんだけど、海外で日本食、特にラーメンなんかでしょっちゅう出回るこの絵面はまず食事前。いや、だったら机に直置きでいいんでは〜?

 

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おお!こちらは箸置きあるよ!
…なんか向こう側だけど。

 

f:id:miyumasi:20170321092125j:plain 渡し箸どころか、めちゃ寿司の上に乗ってるし。
オシャレな空間ぽい画像なだけに残念すぎる…

 

・・・て感じに、気になりだすとモヤモヤは止まらない。
でもまあ、日本料理が世界でバンバン認知されていることはいいことだ。もう重箱の隅を箸でツンツンつつくような大人げない行為はやめよう。うん。

 

モヤモヤ③ 罪悪感でモヤモヤ

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ともかく無事に日本文化発表会終わりました!
お握りも美味しくできて、あっというまに完売して大成功。さあ、後片付けです。

ゴミ箱のなか。この寿司ライスパッケージ(紙)。ビールの空き缶(アルミ)。発泡スチロールトレー。

日本じゃこれみんな資源ゴミ! 

 でもこちらメキシコじゃリサイクル?何それおいしいの?状態なので、ビンだろーと、鼻紙だろーと、ミソクソ一緒くたでポイっ!

※リサイクルを思いつきのように始めることもしょっちゅうあるが、まあ大抵続かない。そのへんの10年前のネタが載っているのはコチラの記事。

メキシコ・行商事情2006【住宅街・流し編】 - ¡ 世界にふらりラフに生かせ !

月曜はプラスチック、火曜は燃えるゴミ、金曜は雑紙と剪定枝で…と日本で細かく分けていたのがアホらしいのか、コッチでみーんなポイすることが後ろめたいのか…

モヤモヤするアタシは絶対後者なんですが。

 

皆さんはこの3つ(文字、箸、ゴミ)。どれが一番モヤモヤしましたか?
え?どれもしない?

アナタこそ真の国際人っ!

ともかくメキシコいいトコ。是非遊びに来てね。

おしまい

チポートレ缶を使ってメキシコ料理チラキレスを作ろう!

前回に引き続きメキシコのスーパーの棚から話をはじめよう。

これでもか!な辛系サルサの棚(おお、見慣れたタバスコ君もいるよ、ほら!)
その向かいには缶詰唐辛子の大洪水。

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この棚、全部チポートレっていう唐辛子の種類(ちなみに下は皆ハラペーニョ)。

コレ、辛いもの大好きメキシコ人にも「ええ!辛いじゃん!そんなのが好きなの!?」と一瞬ヒかれるほどインパクトのあるヤツなのだが、ホドホドを知ってさえいれば、こんなにウマいものはないんじゃないかとアタシは思ってる。

10年前に義母からこの乾燥唐辛子を使った万能調味料の作り方を教わり、もっぱら自作して餃子にチャーハンにトリの照り焼きにサラダにウドンに…ともかく何にでもかけて食し、ついでに日本ではそこら中に配って布教活動を展開していた。

しかしメキシコから買って来た唐辛子が底をつき、日本ではなかなか手に入らないため口だけで布教する日々が続いた、とある日。

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 「こんなの見つけた〜。でもどう使うかわかんない〜」

と、友人が我が家の宴会の際に持ってきてくれたのだな。

いや。アタシも自作以外は初めてなんだけど。

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フムフム。トマトとか入ってるし。『アドボソース入り』ってことは、これで鶏肉煮たりすればいいんじゃん。

アドボ(スペイン語、タガログ語:Adobo)とは、マリネを意味する単語。また、フィリピンの肉や野菜の煮込み料理の名称でもある。酢が使われることが多く、常温での保存性を高めた料理法であるといえる。語源はスペイン語で「マリネする」または「漬ける」を意味する動詞アドバル(adobar)である。

アドボ - Wikipediaより引用

・・・そう思ってやってみたら

惨敗。タダタダめちゃくちゃ辛いだけ。

 

この激辛な惨敗感は…身に覚えがあるぞ。
そうあれは大学時代、学食のカウンターにどんぶりで置いてあった「モノ」を100%「すき焼きふりかけ」だと信じて白米にたっぷりかけたら「一味唐辛子」だった、あれだ。あのデジャヴュだ。

 

「おばさん!ひと言教えてくれたっていいじゃんっ!」

「いや〜、またエラく辛いのが好きなのねえ…と思って。」

そう。悪いのはアタシである。

 

『いや〜、またエラく辛いのが好きなのねえ…(全然ウマくないじゃん!)』

優しい友人は何も言わないが、全く減らない鍋の中を見れば心の声はイヤでもわかる。いや、自分でも激マズなのはわかってる。さんざチポートレのウマさ、万能さを語っていてコレ。そして友人はチポートレの本当のウマさを知らない。

今回も悪いのはアタシ!

チポートレは、メキシコ料理は、本当はもっとおいしいのよおおおおおううううううぎぎいい!!!!!!!!!

 

そこでアタシはリベンジを誓った。
「ゴメン。生まれ変わらせたレシピを考えるから!できたら教えるから!」

で、ちゃんと生まれ変わらせたにもかかわらず友人に教えていなかった。ついでに今日まで忘れていた。Rちゃん、ほんとゴメン!

 

ということで相変わらず前置き長かったけど、今回は日本でも手に入る食材で本格的な味のメキシコ料理「チラキレス」を作っちゃおうレシピをお届けである!

  • チラキレスってどんな料理?
  • チポートレ缶を使ったチラキレスの作り方
    • 準備
    • 1. チポートレ缶をミキサーに入れる
    • 2. トマト缶を全部入れる
    • 3. カスエラ(土鍋)に移し火にかける 
    • 4. 5〜10分ほど煮込んだらトトポ投入
    • 5. 完成!
  • ジューサーミキサーの洗い方
続きを読む

一ヶ月放置で「はてなさん」が金八先生になった。やばし!

今朝、起きたらこんなメールが届いてた。

はてなさんったら、アフターケアも万全。

これは、まるで…あれだな。
いきなり不登校になっちゃった生徒の自宅に、理由は聞かないで、

「どおだ〜?明日は学祭だ。ちょっと顔出さないかぁ〜?」

と家庭訪問だのメールだのをよこしてくれる担任の先生みたいだな。

そう。理由は聞かないでくれるの。すごく嬉しい。
だって。

とっても忙しいから更新できなかった。

真っ赤な嘘。こっちに来て早一ヶ月になろうというのに、未だ日本で取ったアタシのVISAは就労可能な滞在カードに切り替わっていない。行く前と同じラテン時間。
※日本での詳しい経緯はこちら

   ↓
今働くと違法就労になるから働けない。
   ↓
働いてない(ちょぴっと手伝ってはいる)。
   ↓
でも平日の2食はカフェテリアでちゃっかりタダ飯&初任給までちゃっかりGET!

例)給料日の遅昼飯。奥の封筒が初任給だ。2こあるのは「来てくれてありがとう的」な金一封もあったりしちゃったからだ。ひゃっほい!
   ↓
時間はたっぷりある。ありすぎる。足りない人に航空便で送ってあげたいくらいだ。

なのに…一ヶ月放置。 

 

書くネタがない。

これもウソ。書きたいことはいっぱいあるよ!

※ターンテーブルから出てくるはーちゃん

「ペットと海外」カテゴリーも途中だし!

「世界で二番めに危険な町(つい最近までは世界一だった)」と言われているメキシコの某市なんだけど、町中ぜんぜんノドカだから、
みんな安心して遊びに来てね!
的なことを大々的にアピールしたいし。

 

「マルちゃん」と「サッポロ一番」の仁義なき戦いについてとか?
※マルちゃんの10年前のネタはコチラ。 

おおお!書きたい書きたい書きたいよ!

・・・でも。一ヶ月放置。

なぜなら・・・

 

単にサボリ癖がついてしまった。

これだな。これだけだな。
いや、あとやっぱり、どなたかのブログで見たことがあるんだけど、しばらく更新しないと「久しぶりに書くのは、なんかリッパなものを書かなきゃいけない的なプレッシャーがある」みたいのも多少ある気がする。

どうせなら、しっかりガッツリ内容濃いものきっちり書こう、みたいな?

それで地縛霊に捕まっちゃってたかも。無意識だけど。

 

ということで、はてなさんがせっかく背中押してくれたから(そういえばこの前の更新もみんなにレッドスタープレゼントとかいうニンジンのお陰だったような…)、こういう単なる言い訳というネタでも、えっちらおっちら更新にたどり着けたわけで。

はてなさん、ありがとう!

キミは落ちこぼれにも愛を注ぐ金八先生のようだ。
(実は、あんまりよく知らないんだけど)

 

わかった。はてなセンセイ。
アタシ、もうちょっときちんと登校(=投稿)するわ。

 

よし。オチもついたし。おちまい!いや、おしまい!

今更だが陥没事故の復旧の早さに驚くラテンアメリカ人と日本人を考える

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メキシコの穴・イメージ(※内◯裕也氏ではありません)

先日、福岡の道が落っこちた。一週間で一応復旧した。
それに対し日本ってすげえ〜!の声が海外からたくさん寄せられた。

今さらな話を取り上げているのは、勤勉日本にスポットを当てることで、メキシコの愛すべきイイカゲン文化の闇(しかし暗くなくめっちゃ明るい)を、さらに深く濃く浮き彫りにしたいがためである。

そこで今回は前半にこの陥没事件のラテンアメリカの反応を見た後、後半はそのイイカゲンメキシコの掘る深い穴に、ずっぽり落ちて身動きがとれなくなっているアタシみゆまっしーの、涙なしには語れない、キーボードをしょっぱい水で濡らしつつ鼻をすすりながら書いた(だってラーメン食べてたから)実録レポをお届けしよう。

  • 日本の穴VSメキシコの穴問題
  • 勤勉な日本人VSその逆メキシコ人
    • 働かないメキシコ人1・学校関係者
    • 働かないメキシコ人2・顧問弁護士
    • 働かないメキシコ人3・入国管理官
    • 働かないメキシコ人4・大使館職員
  • 郷にいっては郷に従うから郷にいかせて!
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『地球』を売る男に買う女=見知らぬ二人の往復書簡=

 

2016年10月21日 (下書き)

KJ

いつもいつも自分の都合でお便りする非礼を御許しください。 

今回お便りするのも、まったくの私の自己中心的な都合によるものです。と言いますのは、実は日々私が駄文を垂れ流している「はてなブログ」というところで、現在このような懸賞つきブログ記事の募集が行われているのです。

それどこ大賞「買い物」
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買い物にまつわる話ならなんでもよい、というこの趣旨を知ったとき、私の頭に真っ先に浮かんだのが、

地球儀への愛がそれこそ地球レベル売り手と買い手の話

でした。しかしこの話を語るには、どうしてもKJ様からいただいたお便りの内容を使わせていただく必要があり、その許可をいただきたくこうしてお便りをしている次第です。

 

それにしてもすっかりご無沙汰してしまいました。

最後にKJ様よりお便りをいただいたのが2004年でしたから、ちょうど干支が一周してしまった計算になります。ですが一番始めにお便りをいただいた19年前のことも、まだまだ昨日のことのように鮮やかに思い出されます。そしてそのお便りをKJ様から頂戴するきっかけとなった、

新宿の某百貨店の文具売り場での凛とした佇まいの地球儀の姿。

それを偶然目にして一瞬にして恋に落ちたあの瞬間の気持ち

その日のうちに家に連れ帰り、飽かず眺めたあの幸福な時間も…。

 

 

一通めの手紙(1997,12,10)

平成9年12月10日

私の住所
みゆまっしー

リプルーグル・グローブス・ジャパン㈱
社長 KJ 

望外なコメントに対する御礼について

前略

 この度は リプルーグル地球儀英文カーライル型 をお買い上げ賜り有り難うございます。Replogle Refresh Program の登録はがきに大変有り難いコメントをお寄せいただき商売冥利につきる思いで、社員一同に回覧させていただきました。厚く御礼申し上げます。

 

現在児の母親になっている私の娘が小学校に入学した時ですから今から20数年むかしになりますが、地球儀を買い与えようと思ったのが始まりでございました。

伊東屋、丸善、三越、高島屋と文具売り場を見て歩きましたが、当時の地球儀は真っ青な海、真っ赤な日本、ピンクの合衆国、緑のソ連に決まっているようで、太い鉄道線路が数本引かれている子どもだましのような物ばかりで大変失望いたしました。

米国のReplogle Globes, Inc.の地球儀とその会社に惚れ込んだのが運のつきで以来二十数年間この売るのが難しい商品を抱えて汗を流しております。それでも昭和の末期から平成の初めにかけては需要が高まり、いささか経営も安定しましたが平成3年末に突然ソヴィエト連邦が消滅しますと明けて平成4年の新年には地球儀は全く売れなくなってしまいました。第二次世界大戦後約半世紀続いた東西冷戦の終結は、その接点の国々を激しく揺さぶって平成7年までは独立国の誕生が相次いで、毎年地図の改訂が必要でございました。

ようやく世界情勢は落ち着いてこれからの需要の回復に期待をつないでいるところでございます。(中略)

地理学ご専攻のみゆまっしー様には釈迦に説法になりますが、人類が正確な世界図や地球儀を必要とし始めたのは15世紀末から16世紀初めの地理上の新発見の時代からだと思っています。

それ以来約400年間主にヨーロッパの人達が未知の境を探求して、世界の空白を埋めて1884年に本初子午線をグリニッ手を通る子午線と国際協定した時に近代地球儀は完成し、それ以後はもっぱら地球上の覇権の消長の後追いに終始しております。

冒険航海家や船長達の個人的な或は一国の地理的な情報を集大成して世界図を万人の知識とした欧米のシステムには脱帽で、伊能忠敬の大日本沿海実測図の写しをシーボルトに渡した幕府天文方の高橋景清が罰せられた当時の日本の行政に失望し、現在を憂えています。

平成6年にはあまり地球儀が売れないので少しでも関心が高まればと、文具の専門誌に一年間12話の我田引水の文章を書かせてもらいました。コピーを同封いたしましたのでご笑覧ご批評いただければ有り難く存じます。

お名前とモデルは当社のコンピュータに入力いたしましたので、数十年後に球だけご用命くださいますようお待ち申し上げております。

この度は誠に有り難うございました。よい新年をお迎えください。

早々

(※改行位置を数カ所ブログ主が改変) 

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二通めの手紙(2004,7,21)

 

KJ様 またReologle Globes Japan社の皆様

 

突然お便りをするご無礼をお許しください。

私は平成9年に御社の「カーライル型(私の登録番号)」を購入した者です。先日引っ越しの際に荷物を整理していましたら、コピーを同封させていただきましたK様からの暖かく、また地球儀への愛に溢れたお便りを再度拝見し、いてもたってもいられず筆を取った次第です。

まず謝らなければいけないのですが、私はつい一ヶ月前その地球儀を手放しました。いえ、手放してしまいました。

6年前の登録はがきでどのようなコメントを書いたかは失念してしまいましたが、あの地球儀と出会った時の興奮は昨日のことのように思い出されます。当時働きながら武蔵野美術大学短期大学部の油絵科を受講していた私は、その卒業制作のモチーフで御社の地球儀を使用させていただきましたし、それ以後もずっと「一生の宝」と思い、家に訪れる友人に自慢しては彼らの賞賛と羨望の声を受け、我が事のように誇らしく思っていました。

 

家に人を招いてパーティをするのが好きな私。友人とともにワイワイと、また一人でのんびりと、過ごす全てのときに、どっしりとした存在感でそこに在り続けそして照らしてくれた地球儀を、では何故手放してしまったのか。

それはこの8月末から私がメキシコに最終的には定住を目的に行くことを決意したからです。ただメキシコが最終となるかはわかりません。10代の頃から将来の夢は「南米移住」と聞かれる度に答えていた私は、とりあえずメキシコ(メキシコ人の友人またその家族と非常に懇意にしていただいているので、スタートとしては心強いのです)から、しばらくは現在興味のある布・織物を学びながら、いろいろな国・地域を歩きながら、自分の生きる道、生きる場所を探していきたいと考えています。

そのようにしばらくは根なし草の生活となるので、落ち着く先が決まるまでは荷物は極力少なく…と考えたとき、それまでひっそりと地球儀に待っていてもらうのではなく、やはり人に見られ、人を照らす存在として在り続けてほしいという思いから、今回手放す決意をした次第です。

多くの友人が欲しがった地球儀でしたが、私同様またはそれ以上に気に入ってくれたOさんというご夫婦にお譲りしました。UP DATE等の御社の素晴らしいサービスが彼らも受けられ、近々初めてのお子さんが生まれるそうですので、その子の未来をも照らし続けてくれることを願ってやみません。

そして再び私をも…。

地球を股にかけ(えらそうですが…)歩き廻っている間は心の中に、そして落ち着く先が決まった際には、その家を飾るものとして一番に再びリプルーグルの地球儀を家のなかに置きたい!と思っています。

自分のことばかりダラダラと書いてしまい恐縮です。

ですが、かつて娘さんのために地球儀を探され、リプルーグルの地球儀に「惚れ込んだ」とおっしゃるK様のお言葉を拝見し、私は逆にまず自分が惚れ込み自分のものにして、ですがそれを自分のものだけではなく、やはり小さな子どもにこそ本物の地球儀と接していてほしい(もちろん大人にも!)と現在思っているものですから、強く強く共感してしまうのです。

そしてこのような満たされた気持ちと時間を与えてくれたリプルーグルの地球儀に、そしてそれに出会わせてくれた日本で販売を始めてくださったK様に、少しでも尊敬と感謝の気持ちをお伝えしたく今回失礼を承知で筆を取らせていただきました。

素敵な出会いを与えてくださり本当にありがとうございました。

乱文乱筆をお許しください。

最後となりましたがK様と御社のますますのご活躍をお祈りいたしています。

 

2004年7月21日
みゆまっしー

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 三通めの手紙(2004,7,25)

拝復

有り難いお手紙を拝受して商売冥利につきる思いでございます。

私は◯◯才で一昨年引退いたしましたが、ボランタリーとして毎日午後は荷造りをして手伝っております。

米国のリプルーグル・グローブス社は来年創立75周年を迎えますが、私はその歴史の約半分に縁がございまして、記念誌編集用に古い話と写真を送ったところでございました。

地球儀という無くても生活には一向に支障がない商品のみを売っておりますと良い年も悪い年もございます。不景気な時は直ちに法人の需要が消滅します。よく売れる良い時期には続いてやって来る不況に備え、売れない年にはじっと我慢して40年を過ごして参りました。

今年は永く続いた不況から何とか抜け出そうと、販促用の絵葉書を計画して一作目が出来たところでしたから数枚同封いたしました。お気に入り頂ければ嬉しく存じます。毎年二種類ずつ6年間で12枚作る予定で日向山寿十郎と云う私の友人のイラストレーターに依頼しております。初回は一級の冒険航海家で地球儀の広大な部分の空白を埋めてくれたジェームズ・クックを取り上げております。

安定したご生活を捨ててメキシコに旅立たれるみゆまっしーさんに海図なき嵐の海に旅立ったクック船長を重ねております。どうぞお元気でご活躍くださるよう心より祈念申し上げております。

この度は私の事を憶えていてくださり有難いお便りに心より感謝申し上げます。

早々

平成16年7月25日

KJ

みゆまっしー

 

四通目の手紙 (2016,10,26  未送信)

KJ

最後に頂戴したお手紙の封書にご自宅の電話番号の記載がありましたので、失礼を承知で先日お電話をいたしまして、電話口に出てくださった奥方様より伺いました。KJ様が昨年からは、大きな大きな本物の「地球儀」を天空からご覧になっているのだ、ということを。

気が動転してしまい、奥方様に、またその後お電話させていただきました現在の社長F様にも十分なお悔やみの言葉も言えず、慚愧の念に耐えません。

ですが…。結局一度もKJ様にお会いすることもお声を聞くこともなかった私ですが、やはり再度心からの感謝をこの便りで三度ほど述べることをお許しください。

 

まず一つ目。

私の人生の節目節目で間接的に、特には直接的に、大きな潤い、幸せ、励ましと指針を与えてくださいまして本当にありがとうございました。

 お便りのなかでも書かせていただきましたが、2つ目の大学での卒業制作で地球儀をモチーフの一部に使用させていただきました。実はここにもう一つ私の人生の大きな予言(?)が隠されていたことに、今さらながら今回 気づいた次第です。

それは…ドアの向こうに描いた当時深くは考えずに選んだ風景。

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 なんとマヤ遺跡のピラミッド!

 

残念ながらメキシコではなくホンデュラスのコパン遺跡のイメージで描きましたが、まさにその後の私の人生が、この方向に向かって扉が開かれた象徴のようです。その風を送ってくれた基(もと)。それは間違いなく日ごと眺めることで世界へ飛び出していきたいという私の気持ちを熟成させ背中を押してくれたこの地球儀でした。今この絵を改めて見て戦慄を覚えつつ確信している次第です。

 

実は2016年の今もまさに12年前と同じ状況です。

私は再びメキシコ、そして出来るならそこから足を南に延ばして中南米へと再び出発しようとしています。そうしたまさに今、ブログ懸賞に応募というかたちがきっかけにせよ、こうしてKJ様のお便りを読み返していることに、何か大きな意味があるのではないか。

KJ様にははなはだ迷惑な話かもしれませんが、私は何かここにKJ様や地球儀からの引力や重力、を感じないではいられません。

 

二つ目。

商売人としての心構えをお教えくださり本当にありがとうございました。

メキシコから「一時帰国」していたここ数年。私は日本で自分で制作したものを手作り市などで販売する生活を送っておりました。その折々にKJ様の背中を見ていた思いがいたします。

  • 自分が「売る」ものに愛を注ぎ、自信と誇りを持つこと

  • 顧客からの声を大切にする気持ちと行動力
    二度のお便りに加え、2004年7月21日付けの私の手紙に7月25日にはお返事を書いてくださり速達でお送りくださったこと。私が海外へ出発する前に間に合うようお急ぎくださったそのお気持ちにお礼の言葉もありません。

  • 「売った後」まで、いやその後こそ責任を持ち対応する大切さ
    国の統合や独立で日々変わる地球儀の中身。そこで変化に合わせ球だけを交換できるという御社のシステムに、大量生産・大量消費の時代において、本当にモノを大切にするための作り手側の気概と良心を教わりました。

たった三度ほどのお手紙のやり取りのなかではありますが、さりげなく、ですが本当に大切なことをたくさん教わりました。もちろんKJ様には教えてやろう、などというお気持ちが微塵もなかったことも充分承知しています。ですが逆にそうした姿勢も含め、私は多くをKJ様より学ばせていただきました。そのことを忘れず今後私も精進していきたいと思います。

 

三つ目。

日本に、私の目の触れるところに、すてきな地球儀を持ってきてくださり本当にありがとうございました。

 

再び地球儀を手に入れる日も、直接お礼が言える日も、残念ながらまだまだ先のことになる予定です。

その日が来るまでは、バスコ・ダ・ガマやクック船長、そして伊能忠敬さんなどと地球儀・地図談義をしながら、大きな美しい地球儀の上を右往左往する私を、どうか今までと同じように温かい眼差しで見守っていただければ望外の喜びです。

最後まで自己中心的な自分に呆れかえっていらっしゃるでしょうか。ここまで来たら開き直りです。どうぞお笑いください。

それでも地球は回ってる。

その上で、私も廻り続けたいと思います。

いつの日か、笑ってお会いできる日を楽しみにしております。

乱文乱筆ご容赦ください。

2016年10月26日
みゆまっしー

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追記)お便りはご本人(故人)のご家族より使用の承諾をいただいています。その折に本文の内容についても全て一任いただいております。そこで本文の内容には当該の会社 は一切関与しておらず、すべて私本人のみの責任において執筆していることをここで明言しておきます。ご理解をよろしくお願いいたします。

 

 

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海外に出る事にトシも時代も流行り廃りもない、絶対!

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あなたは海外へ行きたい・住みたいと思う?

YES・NOどっちかな。そしてそれはなんでかな。

今回の火曜テーマ「海外生活」。

今の時代に日本人が海外へ出ることの意味。

それを今、まさに二度目の海外生活を始めようと準備している私が、私なりにちょっと考えてみようと思う。

※もくじで既にバカ長いですが本文はさらに長くて6000字超え。そこでお時間あるときにお付き合いください。

  • これを書こうと思ったきっかけ
  • 1996年の海外おでかけ状況
    • 1996年ってどんな年?
    • 1996年旅の情報源 
    • 1990年代の為替状況
  • 円高だと海外に行きやすい。円安だと海外から来やすい。
  • では、その行きたくない理由はなんだろう
    • 旅費が高い
    • 海外に興味がない?
    • 海外がこわい
  • こういう意見もあります 
  • 需要があるのにこない人材
    • A: あかねさんの働くドイツのお店
    • B: 海外青年協力隊の応募者数
  • 何を始めるのも自由!いつ始めるのも自由!
  • 海外で、誰とも同じでなく同時に誰とも同じ自分に出会う
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